PCX125 バッテリー上がりはどうする?今すぐやることから失敗例まで徹底解説

結論から言うと、PCX125のバッテリー上がりは
多くの人が「自分で交換する必要はありません」。
ただし、条件次第では「自分でやった方が楽・安いケース」もあります。
この記事では
- 今すぐやるべき対処
- 店に任せるべき人/自分で交換すべき人
- 費用と時間の違い
をPCX125オーナー目線で整理します。しかしあまりアイドリングストップなどを行っていると、バッテリー上がりの原因となるようです。
それとPCX125をちょくちょくエンジン始動、停止を繰り返す人は、バッテリー上がりが起きやすいので是非気をつけたいところです。以下に原因と対処法を記載しておきますので、バッテリー上がりが不安な方は参考にしていただけると嬉しく思います。
PCX125のバッテリーが上がった時にまずやること
PCX125はキックがないため、バッテリーが完全に上がると自力での始動はできません。そもそもPCX125はバッテリー上がりという現象が起きづらいので、何か別のところで使っている場合もあります。
なので常にエコ運転には務めておいてください。
まず確認したいのは以下の3点です。
- セルが全く回らないか
- メーター表示が点灯するか
- 直前まで普通に走れていたか
一時的な電圧低下であれば、ジャンプスタートや充電で復活するケースもあります。
ただし、2年以上使用しているバッテリーの場合は、回復しても再発する可能性が高いため注意が必要です。
自分でバッテリー交換しなくていい人の特徴
正直に言うと、PCX125のバッテリー交換は
多くの人がバイク購入店や整備店に任せた方が安心です。
次の条件に当てはまるなら、無理に自分で交換する必要はありません。
- 購入店が近く、持ち込み対応してくれる
- 工具をほとんど持っていない
- 年に数回しかPCX125に乗らない
工賃はかかりますが、時間と失敗リスクを考えると合理的な選択です。
👉 私はバイクトラブルは購入店に電話でアポを取って、そのまま持って行っています。その方がバイク屋さんとお話もできるので、情報交換の場としても非常に有効です。
自分でバッテリー交換した方がいい人
一方で、次のような人は自分で交換できる準備をしておくと安心です。
- 通勤や通学で毎日PCX125を使っている
- 夜間や早朝に乗ることが多い
- バッテリー上がりで一度でも詰んだ経験がある
PCX125のバッテリー交換作業自体は難易度が高くなく、
事前に準備さえしていれば作業時間は20〜30分程度で済みます。
「また同じ状況になるかも」という不安を減らす意味でも、
互換バッテリーを1つ用意しておく価値はあります。
PCX125対応バッテリーの選び方!その他必要なものも紹介!
PCX125に対応するバッテリーは、型番さえ間違えなければ選択肢は多くありません。
- 適合型番を必ず確認する
- 極端に安すぎるノーブランド品は避ける
- 純正にこだわらなくても互換品で十分な場合が多い
日常使いであれば、コストと入手性のバランスが良い互換バッテリーで問題ありません。おすすめバッテリー+一緒にあると助かる物を一緒にご紹介させていただきます。
バッテリー
正直、PCX125のバッテリーは全員が今すぐ買う必要はありません。
ただし、
- 通勤で毎日使う
- 出先で上がると困る
- 店に行く時間が取れない
この条件に当てはまるなら、互換バッテリーを1つ持っておくだけで
「詰み」を防ぐことができます。
バッテリー充電器
乗る頻度が少ない人ほど、バッテリー上がりは起きやすくなります。
定期的に充電できる環境があれば、
バッテリー自体の寿命を延ばすことにもつながります。
👉 充電器リンク
メモリーバックアップ
メモリーバックアップは必須ではありませんが、
初めてPCX125のバッテリー交換をする人ほど「あると安心」なアイテムです。
バッテリーを外すと、時計や一部の設定がリセットされることがあります。
作業自体は簡単でも、交換後に再設定が必要になると意外と手間に感じる人も多いです。
メモリーバックアップを使えば、交換作業中も最低限の電源を維持できるため、
「ちゃんと元に戻るか不安」というストレスを減らせます。
メモリーバックアップは必須アイテムではありませんが、初めてPCX125のバッテリー交換をする人ほど「あると安心」な補助電源です。
PCX125はバッテリーを外すと、
- 時計のリセット
- 一部設定の初期化
が起こる場合があります。
「交換自体は簡単でも、あとで設定し直すのが面倒そう…」
と感じる人には、エーモン 8864のようなメモリーバックアップが向いています。
この製品は単三電池を電源にして、
バッテリー交換中も車体側へ最低限の電力を供給できる仕組みです。
PCX125は12V電装なので、車用として販売されている本製品でも問題なく使用できます。
※単三電池は別売りです。
PCX125で使えるメモリーバックアップとは?主な種類(3タイプ)
バッテリー交換中に一時的な電源を供給して、
時計・設定・ECU学習値のリセットを防ぐ補助電源です。
PCX125(JK05含む)は
- 時計リセット
- スマートキー再設定(※完全初期化時)
- ECUの再学習(アイドリング不安定)
これらが起きる可能性があるため、
「必須ではないが、初めて作業する人ほど安心できるアイテム」
という立ち位置がベストです。
① シガーソケット型(12V供給タイプ)
| シガーソケット型について | 解説 |
| どういうもの? | シガーソケットに差し込む 単三電池やモバイルバッテリーで電源供給 バッテリーを外しても車体側に微弱電力を流す |
| PCX125での使い方 | USB電源 or アクセサリーソケットがあれば使用可 JK05はUSB標準装備なので相性がいい |
| 代表的な商品ジャンル | エーモン「メモリーバックアップ」 エーモン互換品(電池式) |
PCX125でのメモリーバックアップ使用手順は以下の通りです。
- エーモン8864に単三電池をセットする
- イグニッションOFFを確認する
- バッテリー端子を外す前に、メモリーバックアップのクリップを接続
(赤=プラス端子、黒=マイナス端子) - メモリーバックアップが接続された状態で、車体のバッテリーを取り外す
- 新しいバッテリーを取り付ける
- バッテリー固定後、メモリーバックアップを外す
この手順を踏めば、交換中も車体側に最低限の電源が供給されるため、
時計や設定がリセットされにくくなります。
※メモリーバックアップ使用時の注意点
- クリップの付け間違い(+/−)に注意
- 金属部分のショートを防ぐため、工具は絶縁されたものを使用
- 電池残量が少ないと十分なバックアップができない場合があります
なお、メモリーバックアップを使わなくても走行自体に支障はありません。
「不安を減らすための保険」と考えると分かりやすいです。
② OBD接続型(※PCXでは基本不要)
これは車向けです。一応軽く触れて終わりにします。
- OBD2ポート接続
- バイク(PCX)には非対応 or 使えない
なので間違えて買わないように気を付けてください。
③ モバイルジャンプスターター併用型
上級者・通勤勢向けとなります。
| 特徴 | 向いている人 |
| バッテリー上がり時の始動にも使える バックアップ電源としても流用可能 少し高価 | 夜間走行が多い 出先トラブルが致命的 バッテリー交換+非常用を一本化したい人 |
フォルツァ250のMF08のような旧型に乗る方は、シート下のライトが勝手についてバッテリー上がりの原因になったりすることがあるようです。そういう方もこのモバイル型のジャンプスターターは持っておくといいと思います。
PCX125のバッテリー上がりの原因とは?
PCX125でバッテリー上がりが起こる主な原因にはいくつかあります。一般的な原因は以下の4つぐらいです。
- バイクの長期間の使用せずに放置する:これによりバッテリーが自然放電し、電力が不足します。
- 短距離のみの運転:エンジンを頻繁に始動・停止することで、バッテリーが充分に充電されないことがあります。
- 寒冷地での使用:バッテリーの性能を低下させる原因です。
- バッテリー自体の老朽化:しかしこれは1年5万キロ走っていましたが、この程度では老朽化はしない模様です。
バッテリー上がりの予防方法
バッテリー上がりを防ぐためには、定期的なメンテナンスが重要です。
- バッテリーの電圧と液量を定期的にチェック
- バッテリーを外して保管する
- バッテリー充電器を使用して定期的に充電する
短距離のみの使用を避け、時々は長めの距離を走行することもバッテリーの健康を保つのに役立ちます。
バッテリーを外して保管する必要がある方は、長期間放置する方です。私の場合は古いPCX125も自賠責保険や軽自動車税を払って維持しています。大体定期的に拭き掃除をしているぐらいで、1年走っていません。
こういう場合はしっかりバッテリーを外す必要があります。ただし私の場合は2月とかに古いPCX125は売る予定なので、動く場合は特に必要ありません。むしろ任意保険を付けていないので、事故にだけは十二分に気をつけたいところです。
バッテリー上がりの対処法
バッテリー上がりに遭遇した場合、以下のことを試してみたいところです。
- ジャンプスタートを試みる:別のバイクや車から電源を借りてエンジンを始動させる方法です。ただし、正しい手順で行うことが重要です。
- バッテリー充電器を使う:バッテリーのタイプに適した充電器を使用し、メーカーの指示に従って充電してください。
- 新しいバッテリーに交換する:バッテリーが完全に寿命を迎えていると判断できたら、この方法が一番効果的です。その際純正ができれば望ましいです。
PCX125の純正バッテリーの型番は、以下の通りです。
| PCX125の型番 | バッテリータイプ |
| 1型PCX (2010~2013) | YTZ7S |
| 2型PCX (2014~2017) | GTZ8V |
| 3型PCX (2018~2020) | GTZ8V |
| 4型PCX (2021~) | GTZ8V |
なお、PCX125のバッテリーは、ベトナム製ユアサのGTZ8Vが純正バッテリーとなっています。

バッテリーの交換には、鉛バッテリーとリチウムイオンバッテリーの選択肢があります。ただし、ベトナム/台湾ユアサの鉛バッテリーで十分です。
交換の際は、正しい手順を守り、バッテリー端子の接続を確実に行ってください。
※余談ですが2025年冒頭に入って、PCX125はPCX160と同様2025年モデルが登場しています。2024年モデルまでのJK05と若干違いもありますが、バッテリーの型番に大幅な変更はありません。よって2025年以降のモデルも同じ型番で大丈夫です。
PCX125のバッテリー交換方法
バッテリー交換を検討する際には、PCX125に適したバッテリーを選ぶことが重要です。バッテリーの種類には主に鉛蓄電池とリチウムイオンバッテリーがあります。
リチウムイオンバッテリーは軽量で充電効率が良いですが、価格が高めです。一方、鉛蓄電池はコストパフォーマンスに優れています。
おすすめのバッテリーブランドとしては、ベトナム/台湾ユアサ、GSユアサなどがあります。これらのブランドは信頼性が高く、PCX125に適した製品を提供しています。
わからなければGSユアサのみでもいいと思います。むしろ交換方法はどうやるの?と思う方もいると思ったので、上にPCX125のバッテリー交換の動画を紹介しておきます。自分でやりたい方は、動画を参考にしながら交換を行ってください。
バイクショップでのサポートとサービス
バッテリーのトラブルに自信がない場合は、バイクショップでのプロフェッショナルなサポートを受けることが可能です。
多くのショップでは、バッテリーチェック、充電、交換サービスを提供しています。また、定期的なメンテナンスプログラムに加入することで、バッテリーを含むバイク全体の健康を維持することができます。
PCX125は車検がないので逆にバイクショップで、定期的にいろいろなメンテナンスを施してもらう必要があると思います。PCX125にするか、PCX160にするかは「車検」で選ぶ方もいらっしゃると思います。
しかし車検がないということはバイクの状態が、常に最新のいい状態なのか?どうなのかはわかりません。自分でやりたい方もバイクショップに任せる方も、必ず自分でしっかり定期的にバイクのメンテナンスは行ったほうがいいと思います。
一番オススメの方法は「バイクの掃除をすること」です。
そうすることで「なんかここおかしいな」と思う部分も絶対に出てくると思います。それとバッテリー交換をお願いするときは、本当に必要だということをバイクショップにその意図や理由を伝える必要があります。
PCX125 バッテリー交換でよくある失敗5選
PCX125のバッテリー交換は難しい作業ではありませんが、
初めて行う場合は「ちょっとしたミス」で余計な不安や手間が発生しがちです。
ここでは、実際によくある失敗例を紹介します。
失敗① 端子の締め付けが甘い
バッテリー交換で最も多いのが、端子の締め付け不足です。
見た目では固定されているようでも、
走行中の振動で接触不良を起こすと
- セルが回らない
- メーター表示が不安定になる
といった症状が出ることがあります。
締めすぎも良くありませんが、
「指で動かないか」を必ず確認しておくと安心です。
失敗② メモリーが消えて焦る
バッテリーを外すと、時計などの設定がリセットされることがあります。
走行自体に問題はありませんが、
「ちゃんと元に戻ったのか?」と不安になる人は少なくありません。
こうした不安を減らしたい場合は、
メモリーバックアップを使って交換作業を行うと安心です。
必須ではありませんが、初心者ほど精神的に楽になります。
失敗③ 極端に安い互換バッテリーを選ぶ
互換バッテリー自体は問題ありませんが、
あまりに安価な製品は品質にバラつきがあります。
- 初期不良
- 寿命が極端に短い
- 充電状態が不安定
といったケースも見られます。
PCX125は通勤・通学で使われることも多いため、
信頼性を重視した互換バッテリーを選ぶ方が結果的に安心です。
失敗④ 初期充電をせずに取り付ける
新品バッテリーは「すぐ使える」状態に見えても、
満充電ではないことがあります。
そのまま取り付けると、
- セルの回りが弱い
- 短期間で再びバッテリー上がりになる
といった原因になることも。
可能であれば、取り付け前に一度充電しておくと
バッテリー本来の性能を発揮しやすくなります。
失敗⑤ 交換後すぐに長期間放置してしまう
バッテリー交換後にほとんど乗らない状態が続くと、
新品でも電圧が下がってしまいます。
特に短距離走行が多い場合は、
走行だけでは十分に充電されないこともあります。
あまり乗らない人は、
定期的な充電やバッテリー管理を意識するだけでも
トラブル防止につながります。
まとめ
PCX125のバッテリー上がりは、状況によって最適な対応が変わります。
ここではタイプ別に、取るべき行動を整理します。
| タイプ | 当てはまる人の特徴 | おすすめ対応 | 補足 |
|---|---|---|---|
| 店に任せた方がいい人 | ・バイク購入店や整備店が近くにある ・工具をほとんど持っていない ・年に数回しかPCX125に乗らない | 購入店・整備店で交換 | 無理に自分で作業する必要はありません。工賃はかかりますが、時間と手間を考えると合理的です。 |
| 自分で交換するのが向いている人 | ・通勤や通学で毎日PCX125を使っている ・夜間や早朝に乗ることが多い ・一度でもバッテリー上がりで困った経験がある | 互換バッテリーを用意して自己交換 | 作業自体は難しくなく、事前準備があれば短時間で対応できます。 |
| 念のため備えておくと安心な人 | ・初めてバッテリー交換をする ・交換後の設定リセットが不安 ・作業ミスをできるだけ避けたい | メモリーバックアップ・充電器を併用 | 必須ではありませんが、「万が一」に備える保険としてあると精神的に楽です。 |
PCX125のバッテリー上がりは、慌てず状況を整理すれば大きなトラブルにはなりません。
自分の使い方に合った対処法を選ぶことが、余計な出費や不安を減らす近道です。
この記事が、いざというときの判断材料になれば幸いです。
※この記事は公開から時間が経過していますが、
PCX125のバッテリー上がりの原因や対処法は年式が変わっても基本は同じです。
現在の状況に合わせて内容を定期的に見直しています。