PCXの平均寿命は?パーツを変えれば永遠と乗れるってホント??
PCXの平均寿命についてお話をさせてください。
PCXの平均寿命は、走行距離10万kmと言われています。
この数字の根拠は何もメンテナンスを行っていない場合を意味します。
???
メンテナンスなんて絶対にやるじゃん!
と思うかもしれません。私が言っているメンテナンスとは、パーツを何も交換しない場合のことです。
なので今回はパーツ交換も含めて、どこを何キロでメンテナンスを施すべきか?ということを解説します。最新のJK05やKF47では買えないパーツもあるので、早めにバイク屋さんに行くよう促している項目もあります。
自分でメンテナンスできる部分を知って、長くPCXに乗れるような状態にしてください。
PCXの平均寿命は約10万km!長く安心して乗り続けるためのポイント
PCXは、その堅実な性能とスタイリッシュなデザインで多くのライダーに愛されています。平均寿命は約10万kmと言われていますが、適切なメンテナンスを行えば、それ以上の走行距離を達成することも可能です。
可能というよりほぼ現実的に乗り続けられるのが、PCXという車体なのでパーツの交換だけは徹底的に行ってください。その方が自分でメンテナンス方法も覚えられるので、いいと思います。
仮に忙しすぎて時間がないときでも、「ここのこういうパーツをこれに交換した」というリスト表を作っておけば、バイク屋さんも12カ月メンテナンスもしやすいので、お互いの情報交換にも役立ちます。
PCXが早く壊れてしまう
「PCXは信頼性が高いと言われているけれど、本当に長持ちするのだろうか?」と多くのユーザーが不安を感じています。特に新車購入後すぐに故障が発生するのではないかという懸念は大きいです。
私個人的なPCX乗りの意見としては、壊れて自走ができなくなったという意見だけは聞いたことがありません。
でももしそれが起こるなら販売店も問題があるので、一回販売店に持って行ってください。その対応でずっとそこに任せるかどうか、この判断材料にもなります。相手の対応も冷静に見てください。
故障や修理費用が高額になる
PCXの部品交換や修理費用が高額になることを心配するライダーも少なくありません。特にエンジンや駆動系のトラブルが発生した場合、その修理費用は大きな負担となります。
しかし駆動系も20,000㎞ぐらいを目安にして、プーリーホルダーなどで固定しながら外してメンテナンスを行っていけば、多分相当長持ちします。
Vベルトは何回かは絶対に交換必須なので、適合したベルトさえあれば永遠と乗ることが可能です。事前に知っておけば問題なくパーツの破損を防ぐことができるので、是非勉強したり知識武装をしていきながらPCXに乗り続けたいところです。
ベルトの交換が不安な方は走行距離が20,000㎞を超えたとき、購入店に相談して適合したベルトを用意してもらってください。大体1週間ぐらいで届くようなので、工賃も不安な方は一緒に聞いてください。確か1万円もかからなかったはずです。
中古車を購入してすぐに故障してしまう
中古車市場でPCXを購入する場合、前オーナーのメンテナンス履歴が不明確であることが多く、不安が募ります。購入後すぐに故障したらどうしようと心配するのは当然のことです。
PCXでいう中古はJF81以前のものはすべて、後はJK05でも2021年モデルなどは中古で出回っています。
JK05ならまあまだ問題は少ないのですが、JF81以前。つまり3型以前のPCXに関しては、タイヤとブレーキパッドの交換ぐらいは行っていいと思います。
売却時に思ったような値段がつかない
長く乗った後にPCXを売却する際、期待した値段がつかないこともあります。特に大きな故障歴がある場合や、メンテナンスが不十分だった場合は、その傾向が強くなります。
私も初めてPCXで公道に出たての頃は、メンテナンスのメの字も知らないぐらいでした。笑
そしてタイヤがバーストするという、とんでもないトラブルを起こすことになりました。本当に任意保険に入っておいてよかったと心から思った瞬間でした。
一般道を走っている状態からそんな状態なのに、売却する前までにPCXのメンテナンスもできないというのは、結構お粗末です。PCXはメンテナンスも非常に簡単なバイクなので、自分でできることを増やしておいてください。
PCXの平均寿命を超えて長く乗るための秘訣
PCXを長く乗り続けるためには、日々のメンテナンスが欠かせません。以下に、PCXの寿命を延ばすための具体的なポイントを紹介します。
定期的なメンテナンスを欠かさずに行う
「定期的なメンテナンスを怠ると、車両の寿命が短くなってしまう」というのは常識です。オイル交換やフィルターの清掃、タイヤのチェックなど、基本的なメンテナンスを定期的に行うことが重要です。
- リアタイヤ→2カ月~4カ月に一回
- フロントタイヤ→4カ月~6か月に一回
- ブレーキパッド→10,000㎞に一回(キーキー音が鳴ったら交換でもいい)
- エンジンオイル→3,000km毎
定期的なメンテナンスというのがわかりにくいと思うので、一応目安を作ってみました。大体バイク屋さんとコンタクトをして質問をしていると、このような目安で定期的なメンテナンスでいいようです。
適切なオイル選びと交換
PCXのエンジンを長持ちさせるためには、適切なエンジンオイルを選び、定期的に交換することが不可欠です。オイルの種類や交換時期については、メーカーの推奨を参考にしましょう。
PCXの場合はUltra E1というエンジンオイルが、一応純正と言われています。しかし正直なことを言うと、10W-30というオイルならどのオイルでもいいと思います。どのレビューを観てても、おススメと言って他社のエンジンオイルを紹介しているライダーさんもいるぐらいです。笑
しかしそのぐらいエンジンオイルなんて、自分がいいと思ったものを入れれば大丈夫です。下記に一応エンジンオイルだけはご紹介しておきます。
自宅が一軒家でガレージ付きの自宅なら問題はないのですが、エンジンオイルは火気厳禁など危険な商品でもあります。保管場所は必ず確保してください。
日常点検とトラブルの早期発見
日常的に車両の状態をチェックし、異常があれば早期に対処することが大切です。小さな異常を放置すると、大きなトラブルに発展する可能性があります。
特に怖いと思ってもらいたいのが、タイヤです。
すり減りすぎたタイヤは、小さなとがった小石を踏んだぐらいでバーストします。新品の状態から半分になった段階で、一回交換を検討してください。PCXの場合はMICHELIN CITY GRIPを選んでおけばいいです。
ビードブレーカーやタイヤレバーなどは高い商品ではないので、準備しておくとバイク屋さんに頼らなくても好きなタイミングでタイヤ交換を行うことができます。
長距離走行後のアフターケア
長距離走行後は、エンジンオイルのチェックや冷却水の補充、タイヤの状態確認など、アフターケアをしっかり行うことが重要です。
この長距離走行後のケアも重要ではあるのですが、あんまり神経質にやる必要はないです。エンジンオイルは頻繁に変えるものではないです。冷却水に関しても、そうです。
なのであくまで20,000㎞以上を走行した場合、一回も変えていないならそろそろ変えておくか程度に考えてください。駆動系ではないのでエンジンオイルの交換以外は緊急性は低いです。
乗り方や環境による寿命の違い:街乗りと長距離ツーリングの比較
PCXの寿命は、乗り方や環境によっても大きく変わります。街乗りと長距離ツーリング、それぞれの影響を比較してみましょう。
エンジンへの負荷の違い
街乗りでは頻繁に停止・発進を繰り返すため、エンジンにかかる負荷が大きくなります。一方、長距離ツーリングでは一定の速度で走行することが多く、エンジンへの負荷は比較的少なくなります。
消耗部品の摩耗速度の違い
街乗りではブレーキやタイヤの消耗が早く、定期的な交換が必要です。長距離ツーリングでは、走行距離が長くなるため、タイヤやチェーンの摩耗が進む傾向があります。
サビや腐食の影響の違い
都市部の街乗りでは、交通量が多く、排気ガスやホコリが多いため、車体がサビやすくなります。長距離ツーリングでは、雨や風などの自然環境の影響を受けやすくなりますが、適切なメンテナンスを行うことで防ぐことができます。
PCXの寿命を延ばすための具体的な方法
定期的なメンテナンスを行うことで、PCXの寿命を延ばすことができます。以下に、具体的なメンテナンス項目とその頻度を紹介します。
エンジンオイル交換:推奨オイルの種類と交換時期
エンジンオイルは、エンジン内部の摩擦を減らし、冷却を助ける重要な役割を果たします。推奨される交換時期は約3,000kmごとです。使用するオイルは、メーカーが推奨するものを選ぶと良いでしょう。鉱物油、化学合成油、全合成油の中から、走行条件や環境に適したオイルを選びましょう。
エアフィルター交換:汚れ具合による交換判断
エアフィルターは、エンジンに入る空気を清浄化する役割があります。汚れたエアフィルターは、エンジンの効率を低下させるため、定期的な点検と交換が必要です。目安としては、走行距離5,000kmごとにチェックし、汚れがひどい場合は早めに交換しましょう。
実を言うとエアフィルターの汚れは、バカにしてはいけないところがあります。
5,000㎞と書いてはいますがそんなに早くなくてもいいです。しかしあまり汚れがひどいと、エンジンがずっと熱いままになってしまいます。結果熱暴走を起こして、バイクが動かなくなる原因を作ったりします。
真夏は全く別の話になってしまうのですが、秋や冬にかけてもし足元の放熱がひどいようなら、エアフィルターも新品に交換してください。
プラグ交換:摩耗状況による交換時期
プラグは、エンジンの点火を司る重要な部品です。摩耗や汚れが進むとエンジンの性能が低下します。プラグの交換目安は、走行距離10,000kmごとです。点火の状態や見た目で判断し、異常があれば早めに交換しましょう。
プラグの交換も実はあんまり必須とは思えないです。PCXの場合はスパープラグも結構長持ちするので、一回これもバイク屋さんに相談してください。その方が回答が出るのが、早いと思います。
駆動系メンテナンス:ベルト交換とプーリー点検
駆動系のベルトやプーリーは、走行性能に直接影響を与えます。定期的に点検し、摩耗が見られる場合は早めに交換することが重要です。ベルトの交換目安は約20,000kmごと、プーリーは約40,000kmごとに点検を行いましょう。
プーリーに関してはクラッチもそうなのですが、ヒビが入っていることがたまにあるようです。
あとウェイトローラーが破損していたりすると、かなり走行時にまずい状態になります。2021年モデル以降はプーリーなどが売っているアイテムが少ないので、購入店に一回相談をして駆動系を空けてもらい、判断を仰いでください。
ちゃんとメンテナンスを定期的に行っていれば、これらの破損などは防ぐことが可能です。
ベルトに関しては20,000㎞ぐらいで一回交換は、正しい判断です。私は55,000㎞走って交換をお願いしたら、あと数キロ走っていたらベルトが切れていたと言われました。
私のような状態にならないよう気を付けてください。
PCX160に限った話ではないのですが、それぞれのPCXに適合したベルトが存在します。必ず自分で調べて使えそうか、チェックをしてください。
ブレーキメンテナンス:パッド交換とキャリパー清掃
ブレーキは安全に直結する重要な部品です。パッドの摩耗具合を定期的にチェックし、必要に応じて交換しましょう。キャリパーの清掃も忘れずに行うことで、ブレーキの効きが安定します。パッドの交換目安は約10,000kmごとです。
PCX125のブレーキパッド交換時期徹底ガイド! – ポレポレ日記 (poreporejpn.com)
ブレーキパッドに関してはこちらに書いておきましたので、定期的に交換作業を行ってください。非常に簡単な作業です。10,000㎞を目安にしてもいいですし、ブレーキを握ってキーキー音が鳴っていたら、即交換してもいいと思います。
タイヤ交換:摩耗具合と空気圧管理
タイヤの状態は走行安全に直結します。定期的に摩耗具合を確認し、必要に応じて交換しましょう。空気圧も定期的にチェックし、適切な値に保つことが重要です。タイヤの交換目安は約10,000kmごとです。
日常点検とトラブルの早期発見:チェックポイントと対処法
日常的にPCXの状態をチェックし、トラブルを早期に発見することが重要です。以下に、日常点検のチェックポイントと対処法を紹介します。
- エンジンオイルレベルと色:エンジンオイルのレベルが適正かどうか、色が正常かを確認します。レベルが低い場合や色が異常な場合は、オイルの補充や交換が必要です。
- 冷却水量と漏れ:冷却水の量を確認し、漏れがないかチェックします。冷却水が不足している場合や漏れが見られる場合は、補充や修理を行いましょう。
- タイヤの空気圧と摩耗:タイヤの空気圧が適正か、摩耗が進んでいないかを確認します。空気圧が低い場合は適正値に調整し、摩耗がひどい場合は交換が必要です。
- ブレーキの効き:ブレーキが正常に効くかどうかを確認します。効きが悪い場合や異音がする場合は、パッドの交換やキャリパーの清掃を行いましょう。
- 異音や振動:異常な音や振動がないかを確認します。異音や振動がある場合は、原因を特定し、必要に応じて修理を行いましょう。
PCXの寿命を迎えた時の対処法
PCXの寿命が尽きた場合、修理やオーバーホールを検討することになります。以下に、費用と判断基準を紹介します。
修理費用:症状や部品交換の範囲
修理費用は、症状や交換が必要な部品の範囲によって異なります。小さな修理であれば比較的安価に済むことが多いですが、大規模な修理になると費用がかさむことがあります。
この場合特に怖いのが駆動系です。
- プーリー
- クラッチ
- ウェイトローラー
この3つは破損したり削れたりする、さらにヒビが入ると危険が高まります。独特の異音がすると思うので、走行をやめて即バイク屋さんに持っていってください。
オーバーホール費用:エンジンや駆動系の分解整備
オーバーホールは、エンジンや駆動系を分解し、全体を整備する作業です。そのため、費用は高額になりますが、新品同様の性能を取り戻すことができます。
基本的にここまでする人は、あんまり見たことがないですね。
PCXは常に最新モデルが発売されています。
PCX160のハイブリッド!輸入完全ガイド – ポレポレ日記 (poreporejpn.com)
こんなものが実現したら、高速道路の走行が通常のPCX160は快適そのものになる可能性が高いです。
今まではエンジン一本鎗だったのが、バッテリーの力を借りて交互に負担を分散できるわけですから。
すごい高くて借金をするような買い物ではないはずなので、もしオーバーホールをするぐらいならいっそのこと新しい車体を手に入れてしまうのも一つの選択肢としてはアリでは?と思います。
修理とオーバーホールの判断基準:費用、状態、乗り換えの検討
修理とオーバーホールの判断基準としては、費用、車両の状態、今後の使用予定などを総合的に考慮します。費用が高額になる場合は、新しい車両への乗り換えも検討する価値があります。
私だったらという個人的な意見を言いますが、私はオーバーホールをするぐらいなら新車を選びます。
バイクは車とは違います。よほどレアなバイク、250万円以上するようなバイクであれば、全く話が変わってきます。
しかし今回紹介しているバイクは、PCXです。
PCXなんてかかったところで50万円もしないです。インドネシアの方ではPCX160のハイブリッドが発売されるという情報も入っています。ニーズが高いようなら、日本に入ってくる可能性もあります。
そういう状態の人気バイクなので、在庫も豊富にあり売れ筋もいいです。私なら最新モデルと言わなくても、PCXか別のバイクに乗り換えちゃうかなと思います。
廃車と中古車売却:手続きと注意点
PCXの寿命が尽きた場合、廃車や中古車売却を検討することになります。以下に、手続きと注意点を紹介します。
- 廃車手続き:廃車を行う場合は、解体業者への依頼が必要です。業者に依頼し、必要な書類を提出することで廃車手続きが完了します。
- 中古車売却:中古車として売却する場合は、買取業者に査定を依頼し、手続きを行います。査定額に納得できる場合は、売却手続きを進めましょう。
- 廃車と中古車売却のメリットとデメリット:廃車のメリットは、手続きが比較的簡単で、処分がスムーズに進む点です。デメリットは、処分費用がかかる場合があることです。中古車売却のメリットは、買取金額が得られる点ですが、デメリットは手続きがやや複雑であることです。
まとめ
PCXの平均寿命は約10万kmですが、適切なメンテナンスや乗り方によって寿命を延ばすことができます。
- 定期的なメンテナンス
- 適切なオイル選び
- 日常点検とトラブルの早期発見
- 長距離走行後のアフターケア
- オーバーホールするなら新車を購入するのもいい
この5点ぐらいやっておけば、問題なくPCXには乗ることができます。そしてメンテナンスを続けて、お金に余裕がありさらにPCX160ハイブリッドのような、最新バイクが出たときに購入をするという感じもいいと思います。
あとこの項目内で言いきれなかったのですが、フロントアスクルシャフトを交換するのもいいと思います。フロントアスクルシャフトとは、ホイールの真ん中を通っている一本の管です。
PCXは振動も多いのですが振動を防いだりすることで、タイヤに動力のパワーをより伝えることができます。なのでもしメンテナンスを行うなら、フロントアスクルシャフトも一緒に交換してしまうのもいいと思います。
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最新モデルのPCXならこちらのフロントアスクルシャフトが、適合しているフロントアスクルシャフトのようです。必須ではないのですが走行に不快感を体が示しているなら、是非フロントアスクルシャフトの交換も検討してください。
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