バイクバッテリーがダメになる原因とは?
バイクバッテリーは、使用環境や保管方法次第で寿命が大きく変わるものです。特に、充電不足や過放電がバッテリーの劣化を加速させる原因として知られています。ここでは、バイクバッテリーがダメになる主要な原因について解説します。
バイクバッテリーを交換しないといけない原因は、とにかくバイクのバッテリーを使いすぎという理由の他ないと思います。PCXだと12Vと決まっていますが、その容量を超える電力を使っているから、という可能性があります。
バッテリーの交換をしてしまうのが、多分一番速いとは思います。しかしもしバッテリーがすぐ切れてしまう方は、もう一度電源管理を徹底してください。あと充電できない方はその原因なども書いた記事がありましたので、そちらも参考にしていただければいいかなと思います。
放電の原因
バッテリーの放電は、使用していないときや走行時に十分な充電が行われていない場合に起こります。放電状態が続くと、バッテリーは劣化しやすくなります。
最近変な運転をする人が増えたせいで、ドライブレコーダーの装着が必着となっています。
- ACC電源につないでいるか?
- 常時接続していないか?
- 常時接続するものと分けられているか?
この辺をもう一度確認してください。ドラレコやグリップヒーターをバッテリーに常時接続していると、全く都合がよろしくありません。この辺は常時通電している必要はないので、必ずACC電源に繋ぎなおす必要があります。
カエディアのジャンクションパワーリレー取り付けを完全解説 – ポレポレ日記 (poreporejpn.com)
最初のいろいろなアクセサリをバッテリーに繋ぐ前に、カエディアのジャンクションパワーリレーに繋ぐなど、必ず使うアイテムをバッテリーに直接繋がない工夫をする必要があります。
乗らない時間が長い
バイクに乗らずに放置していると、バッテリーは少しずつ放電してしまいます。特に、1ヶ月以上バイクを使用しない場合、放電が進んでしまい、再びエンジンをかける際にバッテリーが上がってしまうことがあります。
PCXを半年ぐらい放置して最近乗っていますが、別に問題なく電源もつくのでエンジン始動まで問題なく点灯して走ってくれています。この辺は一応問題はないと思うのですが、長時間バッテリーを環境の悪い場所で走らせていると可能性はあります。
電装品の使いすぎ
ヘッドライトやナビゲーションシステムなどの電装品を多用すると、バッテリーの消耗が早まります。特に、アイドリング中に電装品を使いすぎると、充電が追いつかず放電状態に陥りやすくなります。
特に中華製のスマホホルダーや充電器具を使っていると、原因不明のスマートキーのトラブルが起きて、全く電源が回らなくなるという現象が起きました。電装品の使い過ぎではないのですが、電装品を何で使っているか?というのも、もう一度チェックする必要があると思います。
バッテリーの劣化
バッテリーは消耗品であり、時間とともに劣化します。通常の使用でも、2〜3年ほどでバッテリーの性能が低下してしまうことが多いです。劣化したバッテリーは、充電効率が悪くなり、すぐに電力が切れてしまいます。
こうなってくるとバッテリー交換をする必要があります。PCXならGS YUASAというのが、純正バッテリーとなっています。他のバイクに関しては載せるとキリがないので、それぞれ確認をしてください。
充電不足の原因
バッテリーの充電が不足すると、エンジン始動時に電力が足りなくなり、バッテリー上がりを引き起こします。
特に充電不足で付かないと困るのが、ドライブレコーダーではないかなと思っています。しかし最近これに関してドライブレコーダーを前後の片方だけ映ればいい、という条件でこういうアイテムを見つけました。
もしドライブレコーダーをバイクから電源を取らない場合は、こういうアイテムもあるんだと参考にしてください。
アイドリング時間不足
アイドリングだけでは十分な充電ができません。アイドリング時には発電機が十分に働かず、充電効率が低いため、長時間のアイドリングでもバッテリーが十分に充電されないことがあります。
- 放置しているけど乗る予定がある
- バイク屋さんに自走していく予定がある
- 売却時にバイク屋さんに自力で持っていきたい
こういう方は結構多いと思うので、必ず1か月に2,3回は乗る機会を作ってください。それがバッテリーからくる問題なのか、装着している備品に問題があるのか。何が問題なのかをしっかり伝えることが可能になります。
ショートや接触不良
電気系統のショートや接触不良も充電不足の原因となります。配線の劣化や接続部分のゆるみがある場合、バッテリーへの充電が不十分となり、結果としてバッテリー上がりの原因となります。
これをやってしまうと致命傷になるので、作業が不安な方は必ずバイク屋さんにやってもらいましょう。バイクが2台あって一台ダメにしても大丈夫とか、そういうことなら問題はありません。しかしバイク屋自転車と違って放置しておくと面倒くさいことがいくつもあります。
一回ショートさせても大丈夫と言えば大丈夫なのですが、かなり面倒くさいことが一杯起きるので電源系の作業が自信がない方は、バイク屋さんに持ちこんでやってもらうのがいいと思います。
レギュレーターの故障
レギュレーターは、バイクの発電機からの電力をバッテリーに供給するための重要なパーツです。このレギュレーターが故障すると、バッテリーに正しく充電されず、バッテリー上がりを引き起こします。
レギュレーターとは発電した交流電源を直流に変換する装置です。
- ライト
- ホーン
- ウィンカー
- セル始動
レギュレーターが故障してしまうとこれらのバイクの運転で極めて重要なパーツが、全く始動しなくなるという致命的な欠陥を引き起こします。もし点検をしてみてこれらに異常が起きたら、大変なことになるので必ずバイク屋さんに持ち込んでください。
バイクのバッテリーの正しく充電して長持ちさせる方法3選
バッテリーを長く使うためには、正しい充電方法を実践することが不可欠です。バッテリーの種類や環境に応じた適切な充電方法を理解しておくことで、寿命を延ばすことができます。
バッテリーを長持ちさせるためには、適切な方法で充電することが大切です。適切な充電方法を知っておくことで、バッテリーの寿命を伸ばし、トラブルを未然に防ぐことができます。
これからバイクバッテリーを正しく充電して長持ちさせる方法を3つご紹介します。
こちらの動画が充電が必要か、バッテリー交換するべきか?というところから解説していたので、この動画を選ばせていただきました。必ずテスターなどは持っていてください。確かに交換してもいいのですが、処理が面倒だったりで結局バイク屋さんに持ち込んだ方が楽だった、という感じになりかねないです。
なのでテスターでしっかりチェックをして、充電でOKなら充電をしてください。
其の1:バッテリー充電器を使う
バッテリーを定期的にメンテナンス充電することが、長寿命の鍵です。特に冬場やバイクを長期保管する際には、専用のバッテリー充電器を使って適切に充電することをお勧めします。一番簡単な方法で、おススメです。
バッテリーを外すという方もいると思うので、こう覚えておいてください。
取り外すとき | マイナスから |
取り付けるとき | プラスから |
どのバイクでも同じです。私も今後グロム125をボアアップして乗るので、この辺も多少は覚えておこうかなと思います。充電器を使って充電をするときも、プラスから取り付けてください。上記の表のとおりにやってもらえれば、ショートする恐れはほぼないはずです。
其の2:そもそも充電せずバッテリーを交換してしまう
バイクに乗って走行することで、バッテリーは自然に充電されます。ただし、短距離走行やエンジンの停止と再始動を繰り返す使い方では、十分な充電が行われない場合があります。
ただし記事のタイトルだとこれだと不十分なので、長期保管などをする方以外であまりそのバイクに乗らない方は、必ず冬眠解除したときテスターを使って、バッテリーの電圧を測ってください。
それでも電圧がテスターで測って0Vに近い感じなら、バッテリー自体を変えてください。バッテリー自体が全くダメな可能性があります。そしてその旨をできればバイク屋さんに報告してください。恐らくあまりないことだとは思うのですが、2年ぐらい放置するとバッテリーがそんな状態になる可能性もあります。
この記事を読む方がどのバイクに乗っているかがわからないので、必ず自分の使っている充電器をチェックして互換性のあるもの、または今使っているバッテリーそのものを購入して交換を済ませてください。
其の3:車から充電を行う
アイドリング状態での充電は、効率が悪いため、長時間のアイドリングでもバッテリーが十分に充電されない可能性があります。特に寒冷地や冬場の走行では、エンジンの回転数が低く、発電が不十分となることがあります。
この場合は車からバッテリー電源を引っ張ってきて、充電してしまうという方法もできます。充電するというよりバッテリーをつないで、セルを回すなどのテストをするときに使えます。これを行う理由はそのバッテリーが交換するべきなのかという判断をすることができます。
車に繋いでバッテリー電源を補充すると、そもそも車の方が電圧は高いので問題ありません。そしてセルが回るということは、充電不足の可能性が極めて高いのでテスターで5Vなどなっていないか?をチェックして、充電を行ってください。
充電頻度
バッテリーを長持ちさせるためには、適切な頻度で充電を行うことが重要です。季節や使用頻度に応じて、適切なタイミングで充電を行いましょう。
バッテリーの電圧降下が4,5Vまで下がっていたら、充電開始です。あくまでバッテリーを交換するときは、電圧降下がほぼ0とかそういうときです。
しかし半年放置したぐらいでバイクの充電は下がることはないです。あまりこの辺は冬季にバイクを冬眠させたからと言って、神経質になる必要はないです。上記に紹介した動画なども参考にしてもらって、充電を行ってください。
冬場の充電
冬場は気温が低く、バッテリーの性能が低下しやすい時期です。寒冷地でのバイクの使用や長時間放置する場合は、定期的に充電を行うことでバッテリーの性能を保つことができます。
バイクは人間と同じようなものです。嫌なものは嫌というのがバイクなので、寒いときに寒い!走りたくない!!といいうのもバイクです。充電を疑うのもいいのですが、自分の装備品に問題がないか、不具合を起こしていないかなどもチェックしてください。
以前PCXのセルが回らない時、中国製のスマホホルダーを使っていたせいで、エンジンが全くかからなくなりました。それ以降カエディアの製品に切り替えたら一回もそんな不具合は起きていません。そういうこともあるので冬季の充電が不足していたから、と安易に結論付けないようにしましょう。
長期保管時の充電
バイクを長期間使用しない場合は、定期的に充電を行うか、バッテリーを取り外して専用の充電器で管理することが推奨されます。
ただし最近のバイクは電源に問題を抱えたバイクが多いように感じないです。前オーナーさん、現オーナーさんがどういう扱いをしているかによるので、よほどセルが回らないなどの致命的な問題が起きなければ、充電に神経質になる必要はないと思っています。
過充電の危険性
過充電は、バッテリーに大きな負担をかけ、バッテリーの内部を劣化させる原因となります。特に、リチウムイオンバッテリーは過充電に敏感であり、過充電を繰り返すとバッテリーが膨張したり、最悪の場合、爆発の危険性もあります。
むしろ過充電の方が問題なので、必ず12Vぐらいになっているかを、バッテリーにテスターを当てて確認をしてください。
バッテリー上がりの対処法
バイクのバッテリー上がりやトラブルを防ぐためには、事前の対策が重要です。特に寒冷地での使用や長期間使用しない場合は、以下の対策を講じることでトラブルを未然に防ぐことができます。
万が一バッテリーが上がってしまった場合、早急に対処することが重要です。適切な方法で対処すれば、バッテリーを再び使用できる可能性があります。
ブースターケーブルの使い方
バッテリーが上がった際に、他のバイクや車のバッテリーから電力を供給する方法として、ブースターケーブルを使用します。正しい手順で接続しないと、逆接続による故障の原因となるため、慎重に行う必要があります。
JAFやロードサービスの利用
自力でバッテリー上がりを対処できない場合は、JAFやロードサービスを利用しましょう。特に、バイクに慣れていない初心者ライダーや長距離ツーリング中の場合は、プロの助けを借りることが安心です。
冬場の対策
寒冷地ではバッテリーが特に劣化しやすく、トラブルが多発します。冬場の対策を講じることで、トラブルを未然に防ぐことができます。
冬季の対策は簡単なことで、バイクカバーをかぶせてしまうことです。この手間を惜しむ人がいるのですが、なるべくかぶせておく方がいいと思います。バッテリーの劣化で電源が付かないというだけでなく、埃や風が運んでくる砂などでバイクが劣化する可能性もあるからです。
半年以上放置する方は、必ずバイクカバーをかぶせておきましょう。
防寒カバーの使用
寒冷地での走行や駐車時には、バッテリーに防寒カバーを装着することで、バッテリーの劣化を防ぐことができます。特に長時間の駐車時には、外気温の影響を受けにくくするためにカバーを使用することが推奨されます。
バッテリー以前におすすめなのが、防寒カバーです。というよりバイクカバーをかぶせるだけで、バイクが今より劣化することは少ないと思います。盗難対策にもなりやすいので、是非付けてください。
ガレージの暖房
ガレージにバイクを保管している場合、適度に暖房を効かせることでバッテリーの冷却を防ぎます。寒冷地では、バッテリーが冷えることで始動時のトルクが落ちるため、保管環境にも注意が必要です。
これも冬季に放置した経験がありますが、正直大丈夫だと思います。そこまでする必要はないので、冬眠させてください。上記のバイクカバーをしっかりかぶせておけば問題はありません。
長期保管時の対策
バイクを長期間使用しない場合は、適切な保管対策を講じることでバッテリーの劣化を防ぐことができます。
バッテリーを外す
長期保管時には、バッテリーを外して涼しい場所に保管することが推奨されます。バッテリーが車体に接続されたまま放置されると、微小な電力消費が続き、放電してしまう可能性があります。
しかし2,3か月、または半年ぐらい放置したぐらいでバッテリー上がりになるなら、そのバッテリーが問題を起こしていることが多いです。必ず適合車種のバッテリーを見つけて、新品と交換をしてください。
防錆剤を塗布する
バッテリー端子や接続部分に防錆剤を塗布しておくことで、長期間使用しない場合でも錆による接触不良を防ぐことができます。
こちらもバイク屋さんがしっかり購入前にメンテナンスをしてくれているはずなので、あまりいじる必要がないように感じます。それをするぐらいなら上記で紹介したテスターを使用して、充電するかどうかを判断することから始めた方がいいと思います。
またバイクカバーを取り付けておけばバッテリーが錆びるなんて、ちょっと考えにくいです。バッテリーは外気にさらすように設計されていないはずなので、錆びるなんてあまり考えられないです。
まとめ
バイクバッテリーを長持ちさせるためには、日常のケアと正しい使用方法が不可欠です。ここでは、特に重要な3つのポイントをまとめました。
バッテリーの寿命を延ばすためには、適切な充電方法を実践することが重要です。特に、専用の充電器を使ってメンテナンス充電を行うことで、バッテリーの劣化を防ぐことができます。
定期的にバッテリーの状態を確認し、電圧や液面を測定することで、トラブルを未然に防ぐことができます。端子の清掃や液面の確認も重要なメンテナンス項目です。
高温多湿や振動を避け、適切な環境でバッテリーを保管することで、長期間にわたりバッテリーを良好な状態で維持できます。特に、冬場の寒冷地では防寒対策を講じることが効果的です。
バイクバッテリーの充電はアイドリングだけではダメ、というよりアイドリングはあまり使わない方が電源を消費することが少なくなります。PCXに乗っているのですがPCXだと当たり前のようにアイドリングストップ機能がついていて、簡単にON/OFFができるようになっています。
これが非常に面倒くさくて、間違えていつもアイドリングストップしてしまうのです。なので私はアイドリングストップはいちいち使わないことにしています。しかし私もグリップヒーターなどをつけていたので、充電が必要なのかなと思って前もって買っておいた充電器はあります。
バイクの空気入れと同様で、充電器は持っておくと便利だと思います。テスターと合わせて持っておくと、いざというときに便利だと思います。
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