400Xの冷却水とは?その役割と重要性
400Xであってもあまり冷却水を入れ替えることは少ないとは思います。PCXとは違ってMTのバイクの中には、足元が急激に熱くなるような放熱が激しいバイクも存在することは事実だとは思います。
- 冷却水を変える意味とは?その役割や選び方など
- 冷却水の具体的な交換方法
- 冷却水の交換で慌てないトラブルシューティング
この3つの流れでこの記事は構成されています。400Xでの冷却水の交換の記事ですので、もし400Xに乗っていない方ならご自身で調べて冷却水の交換を行ってください。きわめて危険な作業ですので、誰かいないような場所で正しい手順で冷却水の交換を行ってください。
冷却水が果たす役割とは?選び方なども解説
冷却水はエンジン内部の熱を吸収し、放熱を通じて温度を一定に保ちます。また、防錆や凍結防止機能も併せ持つため、長期間のエンジン保護に寄与します。この仕組みがなければ、エンジンがオーバーヒートし、深刻な損傷を引き起こす可能性があります。
冷却水はエンジントラブルに直結するので、必ず2万キロを目途に交換を行ってください。そのぐらいの頻度で行えば、多分ずーっと乗って行けると思います。
冷却水は頻繁に変えるものでもないので、クーラントを保持しているタンクを先に知っておくと便利です。
引用元:クーラント補充 項目1|400X/ホンダ|整備手帳|kazu104|みんカラ – 車・自動車SNS(ブログ・パーツ・整備・燃費)
リアタイヤの前方の辺りに、タンクが存在するようなので受け皿などを用意しておいて、地面にクーラントの液が落ちないように慎重に作業を行いましょう。
冷却水が減るとどうなる?
冷却水が不足すると、以下のような問題が発生します。
- エンジンの過熱:燃焼効率が低下し、エンジン性能が著しく損なわれる。
- 部品の損傷:高温が続くとパッキンやホースが劣化しやすくなる。
- 修理コストの増加:放置すればエンジン自体の交換が必要になるケースも。
特に怖いのがエンジントラブルかなと思います。余計な熱が加わることでチェーンの交換などがしにくくなったり、いろいろエンジンや駆動系にトラブルを抱えることになります。ただしそれほど頻繁に交換する箇所ではないはずなので、2万キロに一回入れ替えるぐらいの感じでいいと思います。
あと私PCXに乗っているのですが、突然煙が出てきたんですよね。これラジエーターの問題なのか?とバイク屋さんに聞いたら、それは違うと言われました。どうもその時使っていたiPadの充電をバイクで使用していたため、電気系統から煙が出ていたようです。
故障の原因になるのが嫌なのでやめましたが、クーラントはこういう程度のものです。別に頻繁に交換しなくてもこういう煙が出てくることはないので、足の放熱が激しかったり走りが少し悪くなったとかなら、クーラントの交換を検討してください。
冷却水を入れ終わったらチェーンなども、丈夫で頑丈なものに変えてください。より冷却水交換の効果を実感しやすくなります。
冷却水の種類と選び方
冷却水にはエチレングリコールを主成分とするものや、プロピレングリコール系の環境に配慮した製品があります。選ぶ際は、400Xの仕様に合ったものを使用することが重要です。メーカー純正品を基本に、添加剤が含まれる高性能タイプも検討するとよいでしょう。
この辺の種類についてなのですが、多分普通の水でもOKなはずです。笑
結構安いものでも大丈夫なはずなので、ホームセンターなどで探すのもいいと思います。それも手間で時間がない方は、下記のような商品でOKです。
400X 冷却水交換:必要な工具と準備物
冷却水の交換はDIYでも可能です。ただし、事前準備と正しい手順を守ることが必要です。必要な工具には以下があります。400Xの交換方法に関しては、動画サイトでは見つけられませんでした。
なので代わりに400Xのクーラント交換のサイトを見つけておいたので、一読していただき作業に移ってください。クーラントを交換する方は必ず各自治体の処分方法で処理をしてください。
- ドレインボルト用レンチ
- ジャッキやスタンド
- 漏斗
- 新しい冷却水(メーカー推奨品)
400X クーラント:おすすめのクーラント紹介
ホンダ純正の「ウルトラクーラント」は400Xに最適です。添加剤が含まれており、防錆・防腐効果が高いのが特徴です。
正式名称はUltra e クーラントと呼ばれるようです。前述した通りで純水でもいいようで、何でもいいというのが本音の所のようです。エンジンオイルならスクーターのエンジンオイル以外と決まっていたりするのですが、クーラントは意外と自由な感じですね。
冷却水交換 DIY:ステップバイステップで解説
一応箇条書きで解説を加えておきましたが、動画も一緒に載せておきました。冷却水を入れる場所はバイクによって違うと思うので、400Xではどこか?というのは探してください。冒頭に関連写真を載せておいたので、そこで大丈夫です。
しかし作業自体は動画の通りであり、下記のとおりです。
- 古い冷却水を排出:ドレインボルトを外し、古い冷却水を完全に抜きます。
- タンク内部を洗浄:内部を清水で洗い流し、異物を除去。
- 新しい冷却水を注入:指定量をゆっくり注ぎます。
- エア抜き作業:エンジンを始動してエアを抜き、液面を再確認。
特にエア抜きは重要です。エア抜きというのは泡を出して気泡が出なくなるまで、エンジンをかける作業のことです。しかしこの意味はエンジン内部にクーラントを行き渡らせるという意味合いであり、気泡がなくなるのを待つのは基本がなくなった瞬間エンジン内部にクーラントが行き渡ったという合図になるからです。
慣れると大して難しいことではないので、エア抜きだけ忘れず行ってあげてください。
冷却水 どこまで入れる:適切な量と入れ方
リザーバータンクの「FULL」ラインまで入れるのが基本です。ただし、エア抜き後は再確認が必要です。
エア抜きに関してはPCXに関する記事で、クーラント交換のことを書いておきました。是非参考にしてもらって、作業に移ってください。エア抜きが不十分だとクーラントが十分にバイクに行き渡らず、バイクを上手に冷却してくれません。
バイクを冷却してくれないと真冬だから動くだろうと思うかもしれませんが、エンストの恐れもあるので十分気を付けてください。400Xも冷却水のタンクの位置がわかれば、PCXのクーラント交換と同じ作業です。
400Xの冷却水に関するトラブルシューティング
ここでは400Xの冷却水に関するトラブルシューティングを紹介します。冷却水は有害物質なので、漏れるとそれ自体が整備不良の違反になったりします。必ず冷却水が漏れているか、キャップがちゃんと締まっているか。エア抜きは十分か、などなど。確認は怠らないようにしてください。
冷却水 減る:よくある原因と対処法
冷却水が減る原因を知り、適切に対処することでトラブルを未然に防げます。
- ホースの劣化:ゴム製のホースは経年劣化が進み、亀裂が入ることで漏れが発生。定期的な交換を推奨します。
- パッキンの損傷:シリンダーヘッドガスケットの損傷が漏れの原因になることも。異常があれば早めに修理を依頼してください。
- ウォーターポンプの故障:冷却水を循環させる役割を持つポンプが故障すると、循環不良に。交換が必要になります。
この問題は400Xでは前モデルからかなり出ている不具合らしく、バイク屋さんへ行って全部パーツを交換してもらう以外にないような気がします。
それ以外の方法なら普段からバイクは、いろいろな障害物にさらされています。
- 飛び石
- 落石
- 地面の小さな石
などです。これらはバカにできるものではなく、もしかしたらそれがウォーターポンプやホースを痛める原因になる可能性もあります。400Xはアドベンチャーバイクなので、オフロード走行もできます。エンジンガードなども取り付けて、これらの破損を防ぐ必要はあると思います。
冷却水 レベル:適切なレベルの確認方法
冷却水の量はリザーバータンクを目視で確認します。タンクの「LOW」と「FULL」の間に液体が収まっているか確認し、不足していれば指定の冷却水を補充してください。
冷却水 温度:異常温度のサインを見逃すな
エンジン温度が異常に高い場合、ダッシュボードの警告灯が点灯することがあります。放置せず、冷却水の量や漏れを直ちに確認しましょう。
- 適切な量を入れたか?
- クーラントはエンジン内部に行き渡っているか?
- エア抜きは手抜きせず行っているか?
大体この辺りが異常温度の原因だとは思われるのですが、もしそれ以外の原因だとまずいのでバイク屋さんに持っていきましょう。この辺のクーラントの処理手順はPCXなども同じです。
まとめ
400Xの冷却水管理は、愛車を長く快適に使用するために不可欠です。本記事で紹介した知識と方法を活用し、冷却水トラブルを未然に防ぎましょう。安全で快適なライディングを楽しんでください!
- 冷却水は何でもいい
- 冷却水が漏れていたら必ずバイク屋さんに持っていく
- エンジンガードなどを取り付けてクーラントのタンクが破損するのを防ぐ
この3点を記事の中でご紹介させていただきました。この400Xというバイクも意味不明な不具合は多いようなので、必ず冷却水が漏れていたらバイク屋さんに相談してください。というか即パーツ交換となると思います。
それも大丈夫なようならエンジンガードを取り付けてください。そもそもタンクから穴が空いていたとかそういうことなら、別の問題です。しかしいざ外で走行すると何があるかはわかりません。立ちごけや転倒しなくても石がたまたまタンクに向かって飛んできて穴が空いてしまった、ということもないことではないです。
そのためにエンジンガードを取り付けておく必要があります。エンジンガードなのでエンジンの破損を防ぐという目的ですが、エンジン部分を守ってくれればクーラントのタンク部分も守れるんじゃないかなと思います。
あとは底が浅い場所を走らないとか、そういう工夫をすれば大丈夫です。川の河川敷沿いを走る道路は、合流が登りになっていてその上る途中で止まれの標識の手前が、結構道路が隆起していたりします。そのあたりの場所をなるべく走らないなど、ルートを覚える土地を覚えるという工夫も普段から行ってください。
400Xでのツーリングがより楽しいものになるよう、一つの参考になっていただければ幸いです。
デイトナ(Daytona) バイク用 エンジンガード 400X(19-22)専用 タンク周りのカウル保護 φ25.4 パイプエンジンガード スライダー付属 99096