PCX160をもっと便利に！サイドスタンドキャンセラーのすべて
PCX160に乗っている方なら、サイドスタンドを出したままエンジンがかからない仕様に不便さを感じたことはありませんか？「エンジンをかけたまま、ちょっと休憩したいのに…」「寒い日の暖気運転がしづらい…」そんな悩みを解決してくれるのが、サイドスタンドキャンセラーです。
しかし、安全装置を無効にするということは、リスクも伴います。「本当に大丈夫なの？」「取り付けは難しくないの？」といった不安も出てくるでしょう。
そこで今回は、PCX160のサイドスタンドキャンセラーについて、メリットやデメリット、選び方、取り付け方まで徹底的に解説していきます。これを読めば、あなたのPCX160ライフがもっと快適になる可能性もありますね。
今日はこの4つを中心に記事を展開していこうと思います。
PCX160 サイドスタンドキャンセラーとは？
PCX160のサイドスタンドキャンセラーは、サイドスタンドを出した状態でもエンジンを始動・維持できるようにする装置です。通常、安全のためにサイドスタンドを出すとエンジンが止まる仕組みになっていますが、このキャンセラーを取り付けることで、その機能を無効化することができます。
しかし私はこの機能はあまり意味がないように感じています。主に取りつけていたい方がいるとすれば、ウーバーイーツの配達員ぐらいかなと思います。しかし配達員の業界は人の入れ替えが近々行われる可能性が高いので、サイドスタンドキャンセラーが必要な配達員は、もはや別の仕事についているか軽貨物に切り替える可能性もあります。
そういった場合に果たして必要な機能なのかな、というのが疑問なところではあります。私だったらスマートモニターを取り付けて、サイドスタンドキャンセラーなんて取り付けるよりもっと別のことに力を注ぎたいなとか思います。そのぐらいメリットが微妙なので、その辺は少しご理解して取り付けを行ってください。
サイドスタンドキャンセラーの仕組みとメリット
サイドスタンドキャンセラーは、サイドスタンドの状態を検知するセンサースイッチの信号を常に「スタンドが収納されている」状態にする装置です。これにより、実際にスタンドが出ていてもエンジンを始動・維持できるようになります4。
エンジン始動の自由度向上
キャンセラーを取り付けることで、サイドスタンドを使用したままエンジンをかけられるようになります。これにより、以下のような状況で便利さを実感できます。
- 寒い日の暖気運転がサイドスタンドで可能に
- 信号待ちなどの短時間停車時に、サイドスタンドを出して休憩可能
- 車庫からの出し入れ時、エンジンをかけたまま移動できる
「朝、エンジンをかけてから手袋を着けたい」「ちょっとした休憩時にエンジンを切りたくない」といった、ライダーの小さな願いを叶えてくれるのがこのキャンセラーなのです。
バッテリーへの負担軽減
サイドスタンドを使用してエンジンを始動できるようになると、センタースタンドを使用する頻度が減ります。これは、特に女性ライダーや体格の小さなライダーにとって大きなメリットとなります。センタースタンドの使用頻度が減ることで、バッテリーへの負担も軽減されるのです。
カスタムの楽しさ
サイドスタンドキャンセラーの導入は、PCX160オーナーにとって、カスタマイズの入り口となる場合も多いです。比較的安価で、取り付けも簡単なため、「自分でバイクをいじる」という楽しさを味わえる良いきっかけになります。
「自分好みのバイクに少しずつ近づけていく」というカスタムの醍醐味を、このキャンセラーから始めてみるのも良いでしょう。
サイドスタンドキャンセラーのデメリットとリスク
メリットがある一方で、サイドスタンドキャンセラーにはデメリットやリスクも存在します。導入を検討する際は、以下の点にも注意が必要です。
安全運転の意識が必要
サイドスタンドを出したままエンジンがかかるようになると、うっかりスタンドを出したまま発進してしまうリスクが高まります。左コーナーでスタンドが路面に接触して転倒する危険性があるため、常に安全運転を心がける必要があります2。
「サイドスタンドを確認してから発進する」という新たな習慣を身につけることが重要です。
保険適用外の可能性
サイドスタンドキャンセラーの取り付けは、バイクの改造に該当する可能性があります。事故の際に、保険の適用外となるリスクがあることを認識しておく必要があります。
取り付けミスによるトラブル
DIYで取り付ける場合、配線ミスによるトラブルの可能性があります。電装系統に不慣れな方は、専門店での取り付けを検討するのも一つの選択肢です。
PCX160 サイドスタンドキャンセラーの取り付け方
サイドスタンドキャンセラーの取り付けは、基本的には簡単な作業です。しかし、愛車を大切に扱うためにも、慎重に作業を進めましょう。
一応載せておいたので参考にしてください。
工具の準備
基本的に必要な工具は以下の通りです。
- プラスドライバー
- マイナスドライバー
- ニッパー
- タイラップ（結束バンド）
市販品を使用する場合、これらの工具があれば十分です。自作する場合は、前述の工具も用意しておきましょう。
作業場所の確保
作業は平らで安定した場所で行いましょう。できれば屋内か、天候の良い日の屋外で作業することをおすすめします。また、作業中にネジや部品を落とした時のために、下に布やシートを敷いておくと安心です。
サイドスタンドスイッチはどこ？
PCX160のサイドスタンドスイッチは、サイドスタンドの根元付近にあります。ここへアクセスするために、いくつかの手順が必要です。
カウル外し方
- サイドスタンド周辺のカバーを外します。通常、数本のボルトを外すだけで取り外せます。
- カバーを外すと、サイドスタンドスイッチのコネクターが見えてきます。
- カバーを外す際は、無理な力を加えないよう注意しましょう。ボルトの位置が分からない場合は、PCX160の整備マニュアルを参照すると良いでしょう。
配線接続方法
- サイドスタンドスイッチのコネクターを見つけます。通常、2ピンのコネクターです。
- コネクターを外します。指でつまんで軽く引っ張ると外れます。
- キャンセラーのコネクターを、外したコネクターに差し込みます。
- 元のコネクターは、水が入らないようにしっかりとテープで巻いておきます。
- 接続後、配線が他の部分に干渉しないよう、タイラップなどで適切に固定しましょう。
テスト運転と注意点
取り付けが完了したら、以下の手順でテスト運転を行います。
- サイドスタンドを立てた状態でエンジンをかけ、正常に始動することを確認します。
- サイドスタンドを出した状態でエンジンをかけ、正常に始動することを確認します。
- サイドスタンドを出したままゆっくりと前進し、異音がしないことを確認します。
テスト運転時は、周囲の安全に十分注意してください。また、以下の点に気をつけましょう。
- サイドスタンドを出したまま走行しないよう、習慣づけることが重要です。
- 定期的にキャンセラーの状態を確認し、緩みや劣化がないか点検しましょう。
- 違和感を感じた場合は、すぐに使用を中止し、専門店で点検を受けてください。
まとめ
PCX160のサイドスタンドキャンセラーは、バイクライフをより快適にするアイテムです。エンジン始動の自由度が上がり、ちょっとした休憩時や暖気運転時に便利です。しかし、安全装置を無効化するということは、それだけ自己責任が増すということでもあります。
PCXって結構有能なバイクなので、果たして暖機運転とかがいるかが不透明なんですよね。なのでやっぱりそれほどメリットは多くないように思います。私も時々必要かなーとは思う時があるのですが、やっぱり今のウーバーイーツならいらないかなというほどです。
手間暇かかる割に対して効果が薄いっていうか、なんていうかですね。とはいえ冒頭に取り付けたい方のために、商品はご紹介しているのでそちらから購入して取り付けをお願いします。
むしろサイドスタンドキャンセラーを取り付けるぐらいなら、マフラーもかなり爆音でいいものを選ぶほうがいいんじゃないかなと思います。
