PCX160のタイヤが滑る原因とは?
私史上とんでもない意見に遭遇しました。「純正タイヤが滑る」??
PCX160の純正タイヤは何?交換するタイミングや交換時期も解説! – ポレポレ日記
PCX160のタイヤが滑る原因は、主に3つあります。タイヤの摩耗、路面状況、そしてタイヤの空気圧不足です。これらの要因が単独で、あるいは複合的に作用して、タイヤのグリップ力を低下させ、滑りやすい状況を生み出しています。
しかしだからと言ってPCX160の純正タイヤが滑るとは…IRCのSCT-001はそれほど悪いタイヤではないです。しかしライダーによっては、滑りやすいと感じる場合がある…のかなという印象です。
IRC(アイアールシー)井上ゴムバイクタイヤスクーター用 MOBICITY SCT-001 リア 130/70-13 63P チューブレスタイプ(TL) 122539 二輪 オートバイ用
乗ってみてIRCのSCT-001にあまり不満はなかったので、原因を探るも何もないのですが。しかし何かそうなる原因は必ずあるので、今回は私の知識をフル動員してこの雨天時以外にもPCX160の純正タイヤが滑る原因を探っていこうと思います。
この5点で今日の記事の中身である、雨天時の純正タイヤの滑ることに関して解説をしていこうと思います。この記事が何かのお役に立っていただければ嬉しく思います。
タイヤの摩耗
タイヤの摩耗は、PCX160の走行安全性に直接影響を与える重要な要素です。走行距離を重ねるにつれて、タイヤの表面が徐々に削られていき、溝の深さが浅くなっていきます。この溝の深さが浅くなることで、タイヤの排水性能が低下し、特に雨天時にグリップ力が著しく低下してしまいます。
特にこの辺のタイヤ事情に関しては、高速道路にPCX160を乗せたときよく出てくるので、注意していただければと思います。下記の記事なら少しお役に立てそうな気がしたので、リンクを張っておきます。

スリップサインが出たら交換時期
タイヤの交換時期を判断する上で、最も重要な指標がスリップサインです。これは、タイヤの溝の底に設けられた突起物で、溝の深さが1.6mm以下になると現れます。「あれ?タイヤの溝に見慣れない突起が見えるぞ」と気づいたら、それがスリップサインです。このサインが出現したら、もはや猶予はありません。速やかにタイヤ交換を行う必要があります。
スリップサインが出る前でも、タイヤの溝が浅くなっていると感じたら、早めの交換を検討しましょう。「まだ大丈夫だろう」と思っていても、急な雨や予期せぬ路面状況の変化に対応できず、事故につながる可能性があります。安全第一で、タイヤの状態には常に注意を払いましょう。
タイヤの交換は早い方がいいですが、タイヤを太くするというのも、長い直線道路を快適に走る一つの手段です。こういう手段もあるんだ、という意味で下記の記事をご紹介しておきます。PCX160になってからかなりタイヤの選択肢は狭まったと思いきや、結構手段はたくさんあるので知っておくのも悪くないと思います。

路面状況
PCX160のタイヤが滑る原因として、路面状況も大きな要因となります。特に注意が必要なのは、雨天時や路面が濡れている状況です。水膜の存在により、タイヤと路面の接地面積が減少し、グリップ力が低下します。
また、マンホールや白線、金属製の橋の継ぎ目なども要注意です。これらの表面は通常のアスファルトよりも滑りやすく、特に雨天時には極端にグリップ力が低下します。冬季には、凍結した路面も大きな危険要因となります。
去年事故が起きたときお世話になった整骨院の方が言っていましたが、タイヤがつるつるの状態でマンホールの上を走っただけで、こけたといっていました。バイクは常に危険な乗り物なので、是非タイヤは早めの交換をお願いします。
これだけはこれさえつけておけば安全に快適に!みたいなアイテムは、一切ないと思います。必ずタイヤ交換を行っておくことが、こういう事故を防ぐ唯一の手段となります。
雨の日は特に注意が必要
雨の日の走行は、PCX160ライダーにとって最も注意を要する状況の一つです。路面が濡れることで、タイヤと路面の間に水膜が形成され、グリップ力が大幅に低下します。この状態で急ブレーキをかけたり、急ハンドルを切ったりすると、タイヤがロックしてスリップする危険性が高まります。
雨天時の安全走行のポイントは、以下の通りです。
- 速度を控えめに保つ
- 急な操作を避け、なめらかなハンドリングを心がける
- 前後の車両との車間距離を十分に取る
- 路面の状態を常に観察し、水たまりや滑りやすそうな箇所を避ける
「雨だから仕方ない」と諦めるのではなく、「雨だからこそ、より慎重に」という姿勢で走行することが大切です。天候に応じた適切な走行技術を身につけることで、雨の日でも安全にPCX160を楽しむことができるでしょう。こういうところに気を付けられると、PCXのリミッター解除も意味が湧いてきます。
もし興味がある方は駆動系のメンテナンスも、一緒に行ってあげるといいと思います。

タイヤの空気圧不足
タイヤの空気圧不足は、多くのライダーが見落としがちな問題です。適切な空気圧を保つことは、タイヤの性能を最大限に引き出すために不可欠です。空気圧が不足すると、タイヤの接地面積が変化し、本来の性能を発揮できなくなります。
具体的には、以下のような問題が生じます。
- グリップ力の低下:タイヤの接地面積が不適切になり、路面とのグリップが弱くなります。
- 燃費の悪化:タイヤの転がり抵抗が増加し、燃料消費量が増えます。
- タイヤの偏摩耗:タイヤの一部分に負荷が集中し、均等に摩耗しなくなります。
- ハンドリングの悪化:タイヤの変形が大きくなり、操縦性が低下します。
空気圧に関しては実をいうと、それほど神経質になったことがないです。私の場合は定期的に購入店のバイク屋さんの店長にもっていって、見てもらっているので問題があまり起きないですね。しかし空気圧に関しても空気入れられる場所を知っておくのは重要なので、必ず知っておいて定期的に空気圧はチェックしておきましょう。

定期的な空気圧チェックを
タイヤの空気圧は、目視だけでは正確に判断することが難しいです。そのため、定期的なチェックが欠かせません。月に一度は必ず空気圧をチェックし、必要に応じて適切な圧力に調整しましょう。
PCX160の推奨タイヤ空気圧は、以下の通りです。
フロントタイヤ | 200kPa (2.00kgf/cm²) |
リアタイヤ | 225kPa (2.25kgf/cm²) |
ただし、これはあくまで標準値です。実際の走行状況や積載重量によって、最適な空気圧は変わってきます。例えば、二人乗りや重い荷物を積載する場合は、やや高めの空気圧に調整するのが良いでしょう。
空気圧のチェックは、タイヤが冷えている状態で行うのが正確です。走行直後は熱によってタイヤ内の空気が膨張しているため、正確な測定ができません。朝一番や、長時間駐車後のチェックが理想的です。
「面倒くさい」と思わずに、定期的な空気圧チェックを習慣づけましょう。これは、タイヤの寿命を延ばし、燃費を改善し、そして何より安全性を高める重要な作業なのです。空気圧をチェックできるスマートモニターなどをつけておけば、空気圧の管理は万全です。
必須ではないもののバイクのカーナビに位置づけられるものなので、便利なアイテムなのは間違いはないです。何度も言いますけど必須ではないので、持っていないといけないものではないです。しかし頻繁に長距離移動を繰り返す方がいたら、たぶん取り付けておいた方が無難じゃないかなとは思います。
しかし適正な空気圧が数値で一目瞭然になるので、高速道路でバーストが不安な方はつけることも検討しておくといいと思います。
PCX160におすすめの滑らないタイヤ
PCX160のタイヤ選びは、安全性と走行性能を左右する重要な決断です。特に滑りにくさを重視するなら、以下の3つのタイヤがおすすめです。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
MICHELIN CITY GRIPというタイヤもあり、これの続編のような感じのタイヤも売っています。両方ともかなり評判がよく、私も購入店でタイヤ交換をお願いするときは当たり前のようにこのCITY GRIPの名前が出てくるほどです。とても有名なタイヤなので、MICHELINを選んでおけば間違いはないと思います。
ミシュラン(Michelin) バイクタイヤ CITY GRIP リア 120/70-14 M/C 61P REINF チューブレス/チューブタイプ兼用(TL/TT) 733128
それでは今回はMICHELIN CITY GRIP以外にも何があるのか?という観点から、3つほどタイヤをご紹介させていただきました。PCX160はタイヤの規格が前モデルのKF30より大きくなったことで、選べるタイヤがあまり多くなくなったのは事実です。
しかしそれほど選ばなくてもいいタイヤが常に存在するので、今日紹介する3つを覚えておけば間違いはないと思います。ほかのタイヤもいいものが多いし、純正タイヤでそもそも間違いはないはずです。なのでこの記事で、タイヤの迷いは払しょくしてもらえたらなと思っています。
ミシュラン シティグリップ2
ミシュラン シティグリップ2は、都市部での使用を想定して開発されたタイヤです。特筆すべきは、その優れた雨天時のグリップ力です。
このタイヤの特徴は以下の通りです。
- 独自のシリカコンパウンド:高いウェットグリップ性能を実現
- 新開発のトレッドパターン:効率的な排水性能を発揮
- 耐摩耗性能の向上:前モデルと比べて寿命が約25%向上
ミシュラン シティグリップ2は、多くのPCX160ユーザーから高い評価を得ています。特に雨天時の安定感が好評で、「雨の日でも安心して走れる」「コーナリング時の安定感が違う」といった声が多く聞かれます。
ただし、高性能な分、価格は純正タイヤよりも高めです。しかし、その性能と耐久性を考えれば、長期的には経済的な選択と言えるでしょう。安全性を重視するライダーにとっては、最も魅力的な選択肢の一つです。
ダンロップ RUNSCOOT D307
ダンロップ RUNSCOOT D307は、純正タイヤに近い特性を持ちながら、性能面でアップグレードを果たしたタイヤです。PCX160の特性を熟知した上で開発されているため、車両との相性が非常に良いのが特徴です。
このタイヤの主な特徴は以下の通りです。
- バランスの取れた性能:ドライ、ウェット双方で安定したグリップ力を発揮
- 低燃費設計:転がり抵抗を低減し、燃費性能に貢献
- 静粛性の向上:走行時の騒音を抑制
RUNSCOOT D307は、純正タイヤからの交換を考えているライダーに特におすすめです。純正タイヤと似た特性を持ちながら、グリップ力や耐久性が向上しているため、違和感なく性能アップを体感できます。
「純正タイヤの乗り味は気に入っているけど、もう少し安全性を高めたい」「燃費も良くしたい」といったニーズを持つライダーにぴったりのタイヤと言えるでしょう。価格も比較的リーズナブルなので、コストパフォーマンスを重視する方にもおすすめです。
ブリヂストン BATTLAX SC
ブリヂストン BATTLAX SCは、スポーティーなスクーター向けに開発されたハイパフォーマンスタイヤです。PCX160のような中型スクーターの性能を最大限に引き出すことができます。
BATTLAX SCの主な特徴は以下の通りです。
- 高いコーナリング性能:スポーティーな走りを楽しみたい人向け
- 優れた耐摩耗性能:長距離走行にも対応
- ウェット性能の向上:雨天時の安全性を確保
BATTLAX SCの最大の魅力は、高い耐久性とグリップ力を両立している点です。通勤や日常使用はもちろん、ツーリングなどの長距離走行でも安定した性能を発揮します。
「休日はワインディングロードを楽しみたい」「たまに長距離ツーリングに行く」といったライダーにとって、BATTLAX SCは理想的な選択肢となるでしょう。ただし、その高性能ゆえに価格は比較的高めです。性能にこだわるライダーや、走行距離の多いライダーにおすすめのタイヤです。
タイヤ選びは、自分の走行スタイルや優先する性能をよく考えた上で決定しましょう。これらのタイヤは、それぞれに特徴があり、PCX160の性能を最大限に引き出すことができます。安全性と走行性能の向上を目指すなら、純正タイヤからの交換を検討してみるのも良いでしょう。
PCX160のタイヤ交換方法と費用
PCX160のタイヤ交換は、安全性と走行性能を維持するために欠かせないメンテナンス項目です。交換方法には、バイク屋に依頼する方法と自分で行う方法があります。それぞれの特徴と注意点を詳しく見ていきましょう。

私がタイヤ交換をお願いしたとき、購入店の店長は大体タイヤレバーで交換をしてしまいます。その際電動のインパクトドライバーなどもあると便利なので、一つ安いものでいいので持っておくといいと思います。
バイク屋に依頼する場合
バイク屋に依頼する場合、専門知識や特殊工具がなくても安心してタイヤ交換を行うことができます。プロの技術者が作業を行うため、安全性が高く、適切な取り付けが期待できます。
バイク屋でのタイヤ交換にかかる費用は、工賃を含めて10,000円~30,000円程度が目安となります。この費用は、選択するタイヤの種類や店舗によって変動します。高性能タイヤを選択すれば、当然ながら費用は高くなります。
また、タイヤ交換と同時に他のメンテナンス(オイル交換、ブレーキ点検など)も行うことで、総合的な安全性向上とコスト効率の改善が期待できます。あとエンジンオイルは自分で交換できている方がいいと思います。下記の記事を参考にしていただければ、たぶん自分でオイル交換はできるようになると思います。

自分で交換する場合
DIY精神旺盛なライダーや、メカニックスキルに自信のある方は、自分でタイヤ交換に挑戦することもできます。自分で交換する最大のメリットは、タイヤ代のみで済むためコストを抑えられることです。しかし、適切な工具と知識が必要不可欠です。
自分でタイヤ交換を行う際に必要な主な工具は以下の通りです。
- タイヤレバー
- リムプロテクター
- トルクレンチ
- エアコンプレッサーまたは空気入れ
- ビードクリーム
これらの工具を揃えるには初期投資が必要ですが、何度も使用することを考えれば長期的にはコスト削減になります。この中で一番欲しいのは、タイヤレバーとビードクリームです。バイク屋さんのタイヤ交換を参考にしていたら、やっぱりタイヤレバーを使っていました。プロはやっぱりこれを使って、交換作業をするみたいですね。
ビードクリームは塗っておかないとビードから空気が抜けていく可能性が上がってくるので、絶対に新品タイヤに交換する際は必須のアイテムと言っていいでしょう。
DIYに自信がある方におすすめ
自分でタイヤ交換を行う際は、以下の点に特に注意が必要です。
- 正しい手順の把握:作業手順を事前に十分理解しておく
- 安全性の確保:ジャッキアップ時の車体の安定性に注意
- 適切なトルク管理:ボルトの締め付けトルクを守る
- バランス調整:タイヤ交換後のバランス調整を忘れずに
「よし、自分でやってみよう!」と意気込むのは素晴らしいことですが、少しでも不安や疑問がある場合は、経験者のアドバイスを求めるか、プロに任せることをおすすめします。安全性に関わる作業なので、過信は禁物です。なのでその過信をなくしてもらって、自分でタイヤ交換をできることを現実にしてもらおうと思いました。
こちらの動画を見ていただければ、たぶんこれで自分でタイヤ交換は可能になります。実際にバイク屋さんもこのやり方で、タイヤ交換は行っていました。また、タイヤ交換の際は、ついでにホイールのメンテナンスも行うと良いでしょう。ベアリングのグリースアップや、ホイールの清掃など、普段手が届きにくい部分のケアができます。
タイヤ交換は、バイクの性能と安全性を大きく左右する重要な作業です。自分の技術レベルと時間的余裕を考慮して、バイク屋に依頼するか自分で行うか、慎重に判断しましょう。どちらを選択するにせよ、定期的なタイヤチェックと適切なタイミングでの交換が、安全で快適なバイクライフの鍵となります。
まとめ
PCX160のタイヤが滑る原因と対策、おすすめのタイヤ、そして交換方法について詳しく解説してきました。ここで、重要なポイントを振り返ってみましょう。
- タイヤの摩耗
- 路面状況
- タイヤの空気圧不足
タイヤが滑る主な原因は、上記の3つです。この3つについて徹底的に解説しました。決して純正タイヤのせいではないので、慌てず対処してください。定期的なタイヤチェックと適切なメンテナンスが安全走行の鍵となります。雨天時は特に注意が必要で、慎重な運転を心がけましょう。
おすすめのタイヤとして、以下の3つのメーカーのタイヤを、交換タイヤとして推奨させていただきました。
- ミシュラン シティグリップ2
- ダンロップ RUNSCOOT D307
- ブリヂストン BATTLAX SC
タイヤ交換は、バイク屋に依頼するか自分で行うか、自身の技術と時間的余裕を考慮して選択しましょう。先ほどMICHELIN CITY GRIP2に関しては、ご紹介をさせていただきました。しかし下記の商品は何?と思った方もいると思います。こちらのタイヤはMICHELIN CITY GRIP2なのですが、上記に紹介したCITY GRIP2よりタイヤのサイズが小さいものです。
しかしPCX160のホイールにも十分履けるタイヤです。なんでこんな紹介をしているのか?というと、MICHELIN CITY GRIPは人気が高いので、在庫があまりないときもあるようです。なのでご自身で購入しておいて、持ち込みOKなバイク屋さんで交換してもらうのもありです。
純正タイヤが滑るので、PCX160のタイヤ交換をすぐやりたいという方は、こういう選択肢も持っておくといいと思います。
MICHELIN(ミシュラン)バイクタイヤ CITY GRIP2 前後輪共用 120/70-14 M/C 61S REINF チューブレスタイプ(TL) 627902