PCX160 シート高でお悩み?身長別の不安解消と快適カスタム術

「PCX160のシート高が気になるけど、自分の身長で大丈夫かな?」そんな疑問を抱く方は少なくありません。バイク選びにおいて、シート高は足つき性や乗車時の安心感、さらにはカスタムの自由度にも直結する重要なポイントです。
PCX160とADV160のシート高比較だと、PCXは764mm、ADVは780mmです。身長164センチのチビ男なのですが、足つき性は大丈夫なのでしょうか? 信号待ちですと、やはりつま先立ちになるでしょうか。。 PCXとADVで1,6センチのシート高で車幅2センチと差がありますと、かなり足は苦しいでしょうか? 恥ずかしい質問ですみません。。
引用元:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10309662640
私の身長が165㎝なのですが、骨盤を前に出すと足が付きます。しかし極端な坂道だとこれが無理なので、ブレーキなどもしっかり制動していることが重要となります。風の強い日は足がついている方が、安定して走れると思います。最近は人手の増加が問題になっているようなので、足つきは非常に重要かと思います。
上記の質問にお答えするなら、股下が極端に長くなくても、164㎝であれば十分足つきは悪くないと思われます。ただし普通の乗車姿勢からずーっと安定的に足をついていたいという、いわゆるストップ&ゴーの状態が多い場所を頻繁に走るなら工夫が必要です。
今日はこの工夫についてかなり具体的に解説をしていこうと思います。2025年のPCXを今度購入することがほぼ確定になったのですが、基本的に同じような構造なのでこういったアイテムで代用することも可能です。
SP武川(TAKEGAWA) ローダウンリアショックアブソーバー クロムメッキ 2本入 PCX(JK05)/PCX160(KF47) 06-04-0123
一番簡単なのが純正のリアサスペンションから、こういうローダウンショックアブソーバーと呼ばれる、ショック吸収してくれてプリロード調整ができるサスペンションに交換してしまうことです。既定トルクがあったり道具がある程度必要だったりで、工夫は必要ですがカスタムした手間を裏切らない出来になると思います。
もっと簡単なのはシートを変えてしまうことか、シートごと加工してしまうことです。しかし164㎝でPCX160であれば車体がPCX125より大きいですが、全然乗りこなせてしまうと思います。足つきも当然ノーマルでちょっと片足が浮く程度なので、ローダウンをさらにしてしまえば問題はないんじゃないかなと思います。
- 身長が低いと不安?PCX160 シート高による足つき改善の秘訣
- 長距離走行で疲れる?PCX160 シート高アップで快適性を劇的に向上
- PCX160のシート高はシート交換のみ?おススメのリアショックアブソーバー
今日はこの3点を中心にお話を進めていきます。結論から書いてしまえば、PCX160のシート高を考えるなら、シートの交換のみならずリアサスペンションの交換が必須と考えてください。その方が足つきの改善が楽になると思います。
身長が低いと不安?PCX160 シート高による足つき改善の秘訣
PCX160のシート高は764mmと、同クラスのスクーターと比べてやや高めに設定されています。例えば、ヤマハNMAXは760mm、スズキアドレスは740mmと、PCX160よりも低い数値です。このため、身長が160cm台以下の方は「信号待ちでつま先立ちになってしまう」「車体を支えるのが怖い」といった不安を感じやすくなります。
シート高だけでなく、シートの幅も足つき性に大きく影響します。PCX160はシート幅が広めに設計されているため、単純な数値以上に足が届きにくい印象を受けることがあります。「あともう少しでかかとが着くのに…」というもどかしさを感じる方も多いでしょう。
しかし、足つき性はシート高の調整やカスタムによって大きく改善できます。ここから具体的なカスタム方法やおすすめアイテムについてご紹介します。
【160cm台以下必見】ローダウンだけじゃない!シート高調整で劇的改善
ローダウンシートの導入は、足つき性を改善する最も手軽な方法です。ローダウンシートは純正シートよりもクッションを薄く設計し、シート高を2〜3cm程度下げることが可能です。これにより、標準の764mmから740mm前後まで下げられ、身長が低い方でも安心して乗車できます。
「ローダウン=足つき改善」と思われがちですが、実はシートの形状や幅の見直しも重要なポイントです。例えば、シートの前方を細く加工することで、内もも部分の圧迫感が減り、自然に足が下ろしやすくなります。さらに、シートのアンコ抜き(クッション材を削る加工)や、逆にアンコ盛り(クッション材を追加する加工)を組み合わせることで、自分の体格や好みに合わせた調整が可能です。
「ローダウンだけじゃ物足りない!」と感じる方は、シートの形状変更や素材選びにもこだわってみましょう。最近では、低反発ウレタンやゲル素材を使ったカスタムシートも登場しており、足つき性と快適性を両立できます。
足つき不安を解消!おすすめのローダウンシート&薄型カスタムシート紹介
足つき性を劇的に向上させるために、多くのライダーがローダウンシートや薄型カスタムシートを選択しています。特にPCX160向けのアフターパーツ市場は活況で、各社から多彩な製品が登場しています。代表的なメーカーとしては、K&H(ケイアンドエイチ)、DAYTONA(デイトナ)、SP武川などが挙げられます。これらのメーカーは、純正比で20mm〜30mm程度低く設計されたローダウンシートを展開しており、足つき不安を抱える方にとっては心強い味方です。
また、薄型カスタムシートは、単に高さを下げるだけでなく、シート幅をスリムにすることで、股の開きを抑え、より自然な足の着地を実現します。例えば、コンフォートローダウンシートは、低反発ウレタンを採用しつつも、シート前方を絞り込んだ形状が特徴です。これにより、足を下ろす際のストレスが大幅に軽減されます。
「どのシートが自分に合うのかわからない…」という方は、各メーカーの公式サイトやバイク用品店のレビューを参考にするとよいでしょう。実際に試座できる店舗も増えているため、ぜひ足を運んでみてください。
それでも不安なあなたへ!ライディングテクニックと安心グッズ活用法
「シートを変えても、やっぱり足つきが不安…」そんな方には、ライディングテクニックの見直しと安心グッズの活用をおすすめします。まず、停車時には片足をしっかりと地面につける「片足着地」を意識しましょう。両足を無理に着けようとすると、バランスを崩しやすくなります。片足を軸にしてバイクを支えることで、安定感が格段に増します。
また、厚底のライディングシューズやインソールを活用するのも有効です。市販のバイク用ブーツには、ソールが厚めに設計されているモデルが多く、足つき性を数センチ単位で改善できます。さらに、グリップ力の高いソールを選ぶことで、滑りやすい路面でも安心して停車できます。
「それでも心配…」という方には、転倒時のダメージを軽減するエンジンガードやサイドスタンドエクステンションの装着もおすすめです。これらのパーツは、万が一の際にも車体をしっかりと支えてくれるため、精神的な安心感にもつながります。
ガエルネというブーツであれば、オフロード仕様のブーツが多く、大変バイク乗ることに対して機能性が高くかっこいいです。革靴なのでお手入れが大変ですが、それでもガエルネを採用するメリットは結構あるのではないかなと思います。安い靴でもいいのですがお気に入りのギアと旅をしたいという方は、ガエルネの靴も参考にしてみてください。

長距離走行で疲れる?PCX160 シート高アップで快適性を劇的に向上
PCX160は通勤や街乗りだけでなく、ツーリング用途でも高い人気を誇ります。しかし、長距離走行になると「お尻が痛い」「腰が疲れる」といった悩みがつきものです。こうした疲労感は、シート高やシート素材の工夫によって大きく改善できます。特に、シート高を適度にアップさせることで、膝の曲がりが緩和され、長時間のライディングでも快適性が向上します。
【疲労軽減】高反発&ゲル素材!ロングツーリング向けカスタムシート厳選
長距離走行時の疲労を軽減するには、シートの素材選びが重要です。高反発ウレタンやゲル素材を採用したカスタムシートは、体圧を分散し、長時間の乗車でもお尻が痛くなりにくい設計となっています。特に、TANAX(タナックス)の「ゲルザブ」シリーズや、K&Hの「ツーリングシート」は、ロングツーリング派から高い評価を得ています。
ゲル素材は、一般的なウレタンフォームと比べて沈み込みが少なく、体重を均等に支える特性があります。これにより、振動や路面からの突き上げを吸収し、腰やお尻への負担を大幅に軽減します。「長距離でも疲れにくいシートが欲しい!」という方は、ぜひ高反発やゲル素材のシートを検討してみてください。
純正シートを高くする方法!アンコ盛り加工のメリット・デメリット徹底解説
「純正シートの座り心地は気に入っているけど、もう少し高さが欲しい」そんな方には、シートのアンコ盛り加工がおすすめです。アンコ盛りとは、シート内部のクッション材(ウレタン)を追加して高さを調整するカスタム手法です。これにより、膝の曲がりが緩和され、長距離走行時の疲労が軽減されます。
アンコ盛りのメリットは、自分の体格や好みに合わせて高さや形状を細かく調整できる点です。また、シートの表皮を張り替えることで、デザインや質感も自由にカスタマイズ可能です。一方で、デメリットとしては、シート高が上がることで足つき性が悪化するリスクがあります。特に身長が低い方は、アンコ盛りの量を慎重に調整する必要があります。
「自分に合った高さにしたい!」という方は、専門のシート加工業者に相談するのが安心です。加工費用は1〜2万円程度が相場ですが、仕上がりの満足度は高いです。こちらはCL250というバイクのシート加工の記事です。やることは同じで必要な道具も記載されているので、自分でアンコ抜きをしたい方は参考にしてください。

ハイスクリーン&バックレスト併用でさらに快適!相乗効果を検証
シート高のカスタムとあわせて、ハイスクリーンやバックレストを導入することで、長距離走行時の快適性がさらに向上します。ハイスクリーンは、風防効果を高めて走行中の風圧を軽減し、体への負担を減らします。特に高速道路やバイパスを多用する方には、「風に煽られて疲れる…」という悩みを解消できるアイテムです。
バックレストは、腰や背中をしっかりサポートし、姿勢の安定に貢献します。長時間のライディングでも腰への負担が分散され、疲労感が大きく軽減されます。PCX160用のバックレストは、GIVIやSHADなどのトップケースメーカーからも販売されており、シート高カスタムとの相性も抜群です。
「シート高を上げたら、さらに快適装備も欲しくなった!」という方は、ハイスクリーンやバックレストの導入もぜひ検討してみてください。
PCX160のシート高はシート交換のみ?おススメのリアショックアブソーバー
PCX160のシート高は、単なる快適性や足つき性だけでなく、「自分らしさ」を表現するカスタムの土台にもなります。シートカスタムは、見た目の印象を大きく変えるだけでなく、乗り心地や使い勝手にも直結するため、バイク好きにとっては欠かせない楽しみのひとつです。
しかしPCX160の足つきをよくしたいなら、カスタムは何もシートのみと限った話ではありません。手間はかかるのですが、リアサスペンションを交換してしまってローダウンするのも一つの手段です。というよりライダーさんによっては、シートだけだとローダウンしなかったという声もあります。
ただしもちろんリアサスペンションなので既定トルクも存在していますし、しっかり道具も必要です。私は駆動系のメンテナンスで既定トルクで締めておらず、熱を帯びて中で錆びてしまうという悲しい結末を今のPCX160で迎えてしまいました。
なのでそういうことがないようにしっかり電動工具などもそろえてください。道具のことがわからないよ~という方は、バイク屋さんに相談して交換したいならその旨を伝えてください。
ボディを外すときに必要な工具を一式そろえる
シートを交換するときもそうだと思うのですが、まずはリア側のカウルから外していきます。この時必要なのが以下の3つぐらいですね。
- プラスドライバー
- うちベラ剥がし
- 電動インパクトレンチ
プラスドライバーはしっかり力が伝わるような、大きめのプラスドライバーを利用してください。私は下記の製品を購入して、一度も作業がしづらいと思ったことはなかったと思います。
京都機械工具(KTC) 樹脂柄ドライバ クロス 貫通タイプ D1P2-2
電動インパクトレンチは必須だと思ってください。というのも私が駆動系を錆びさせてしまった原因が、全部手作業で行ってしまったからです。初めてやったからというのもあるはあるのですが、それ以上に既定トルクで締めていた気になっていたというのが原因です。
しかし電動インパクトレンチを使用すると、そもそもキチっとボルトが締まるので、既定トルクなんていちいち気にする必要はないです。一応上下ともに既定トルクは59NmとHondaの公式では言っているので、手作業で頑張りたい方はこの既定トルクは守ってください。
ただ本当に手作業でやると既定トルクで締まっていないために、途中でリアサスペンションが外れかかって自走不可能になってしまう恐れがあります。是非気を付けて作業は行ってください。下記の電動インパクトレンチは高いのですが、このぐらいの製品で締めてあげれば問題はないと思われます。
安い電動インパクトレンチはないの?
私はパワー不足じゃないなら、安い電動工具でもOKじゃないかなと思います。安い工具の特長として、ソケットがついていることが重要かなと思います。
安い電動インパクトレンチはあるはあるのですが、仮にその製品がダメだったとしてもソケットだけは取っておいてください。別の製品で使えないわけがないので、新しく買った電動インパクトレンチにソケットが万が一なかったとしても問題はないです。安い電動インパクトレンチのデメリットは以下の通りだと思います。
- メーカーがよくわからない
- 本当に既定トルクで締まるかが不明
- 変なにおいがする
この3点ぐらいですね。なので私が普段からおススメしているHikokiのような、国産ブランドのメーカー製品で安いものを探すのが一番いいかなと思います。しかし締め付けすぎも問題なので、私はバイクのカスタムなら下記ぐらいのパワーのものを選べばいいんじゃないかなと思います。
車のカスタムをするというなら全く話が変わってくるのですが、そうではないなら下記の製品でもOKだと思います。この辺のカスタム事情は人によると思うので、しっかり吟味してアイテムを選んでください。
どのリアサスペンションが結局一番いいの?
シート高のカスタムと合わせて取り入れたいのが、快適性や安全性を高めるローダウンショックアブソーバーです。純正品だとどうしても足回りが硬くて、安全に運転がしにくいと思いました。これは1年乗ってみて高速道路も頻繁に使っていたので、ハッキリと言える結論だと思います。ハッキリ言うとどのメーカーも悪くないとは思うのですが、その中で結構いいと思っているのがオーリンズですかね。

まあわかっている方なら同じことを言うと思うのですが、この製品非常に高いです。PCX160のシート高を考えてみても、果たしてこれを導入する価値がPCX160にあるかが不明です。取り入れてもいいとは思うのですが、やっぱり400㏄以上の速いバイクに、こういったサスペンションは採用するべきだと個人的に思います。
値段的にはキタコのものがいいのですが、ライダーさんの声を聴いていると「純正品より硬いかも」という意見もありました。ではキタコ以外だったら何がいい?と考えていろいろ調べていたら、やっぱりSP武川さんが一番PCX160のリアサスペンションに関しては製品自体が多いです。
この辺のサスペンションの種類に関しても以前、記事にしてまとめておいたのでもし気になる方は下記の記事も参考にしてみてください。

まとめ
PCX160のシート高を気にする方ならシートのみに限らず、やっぱりリアサスペンションをプリロード調整ができるタイプのものに変えてしまう方がいいですね。下記の製品はレビューなどもないのでちょっとわからないのですが、365㎜のサスペンションなら下記のような製品も出ているので、試してみるのも悪くないと思います。
キタコ製品を選ぶなら安さを、SP武川を選ぶなら品質を。そういった感じです。キタコさんのサスペンションも品質は申し分ありませんが、硬いという評判がちょっと…という感じです。それなら下記のような怪しくても製品として問題ないなら、試してみるのもアリです。
ハッキリ言ってしまうとサスペンションの長さが多少合わなくても、強引にシグナス用のサスペンションを取り付けるといった荒業も可能です。なのでサスペンションに関しては私も今後かなりいろいろ試してみることになると思うのですが。2025年モデルのPCX160を購入予定なので、今後はそちらのバイクでサスペンションなども試してみたいと思います。
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