ハンターカブのギア抜け、なぜ起こる?原因を徹底解剖
ギア抜けは、バイクに乗る上で非常に不快な現象であり、安全性にも影響を及ぼす可能性があります。ここでは、ギア抜けがなぜ起こるのか、その原因について詳しく見ていきましょう。
今回はハンターカブの話ですが、大型バイクだとギア抜けは良く起きているようです。それが故にいいバイクとはギアがスコーンと入る、クイックシフターが入ったバイク。さらに言えばそのクイックシフターすら、スコーンとしっかり毎回毎回入っていくというような感じです。
ではそもそもギア抜けとはなんでしょうか?
ギア抜けとはクラッチが勝手にニュートラルに入ってしまう現象のことで、ハンターカブの場合これが結構困ったことになる場合が多いのです。
N→1→2→3→4
4→3→2→1→N
と言った感じで、ロータリー式とも言えない自動遠心クラッチのバイクで、変わったバイクではあるのですが。それが故の現象なのか、一体何なのかがつかみづらい現象なのです。
部品交換→入院といった感じの手順で、ようやく復活したというような話を聞くぐらいでよくわかっていないのが、ハンターカブのギア抜けです。この辺もいろいろ調べてきたので、もしよろしければハンターカブのギア抜け問題を回避するためにも、この記事が参考になっていただければと思います。
ギア抜けの原因①: よくある摩耗と劣化
ギア抜けの大きな要因として、内部パーツの摩耗や劣化が挙げられます。長期間の使用により、ハンターカブのギア関連部品が徐々に擦り減っていき、スムーズなシフトチェンジが難しくなるのです。
主にこの原因が起きやすいのが2速→3速の変速をするときのようですね。
ハンターカブはどうも1速からのエンブレも気を付けないといけないようです。ここもハンターカブを難しくしている要因の一つの気がしています。私はハンターカブを選べと言われたら、別のバイクを選ぶかなぁと思います。笑
原付二種のくせに癖強すぎ
という感じが強いからです。それならグロムとかダックスを選んで、バリバリいろいろなコースを回っていきたいなとか思います。それか用途に寄るとは思うのですが、ゴールドウィングのようなバイクを選んで大陸を縦横無尽に横断するとか、そうしますかね。
まあ別のバイクの話はともかく、ハンターカブはこう思わせるぐらい、かなり癖が強いです。しっかりメンテナンスを施してあげてください。
ギアやシンクロナイザーの摩耗
ギア自体やシンクロナイザーと呼ばれるパーツは、シフトチェンジを行う際に重要な役割を果たします。摩耗が進行すると、ギアがしっかりと噛み合わなくなり、走行中にギアが抜けやすくなるのです。
しかしこれも本当にそうかがわかりづらい現象ですので、必ずバイクの購入店にメンテナンスをお願いしてください。シンクロナイザーというのかはわからないのですが、この辺も回転域を見ながら判断しないと厳しいかなと思っています。
PCXでお世話になったキタコというメーカーから、面白いアイテムを見つけたのでもしよろしければ装着して、回転域などを見ながらギアの摩耗がギア抜けの原因かを探ってあげてください。
オイルの劣化による潤滑不足
オイルはギア同士がスムーズに噛み合うための潤滑剤の役割を果たしています。しかし、オイルが劣化すると、その潤滑効果が失われ、摩擦が増してギア抜けのリスクが高まります。定期的なオイル交換はギア抜け防止のためにも欠かせません。
そういえばPCXでまだ試したわけではないのですが、アメリカのエンジンオイルを入れてみたいなと思います。今度バイク屋さんに会うことになっているので、入れてもOKかどうかを聞いてみようと思います。
ギア抜けの原因②: 調整不足によるトラブル
調整不足もまた、ギア抜けの原因となり得ます。特に、クラッチやシフトフォークの調整が適切に行われていない場合、シフトチェンジの際に異常が発生しやすくなります。
クラッチ調整の甘さ
クラッチの調整が甘いと、ギアチェンジ時にしっかりとパワーが伝わらず、ギアが中途半端な位置にとどまってしまいます。これにより、走行中にギアが抜けることがあるのです。
しかしそれは一般的なバイクの話のようです。ハンターカブがそのクラッチ調整が原因で、ギア抜けを起こしているようには感じられません。やはりこの問題はバイク屋さんにしっかり見てもらう必要があると思います。
シフトフォークの調整不足
シフトフォークが適切に調整されていないと、ギアが正確に位置できず、滑りやすくなります。この調整は専門知識が必要なため、自信がなければプロに依頼する方が安心です。
バイク屋さんに任せて戻ってきた後でもいいのですが、ハンターカブにはシフトガイドというアイテムもあります。どのぐらい効果があるかは定かではないのですが、定期的にギア抜けをするハンターカブなら取り付けておいても不安はないと思います。
ギア抜けの原因③: 誤った操作によるダメージ
操作ミスも、ギア抜けの原因になり得ます。急激なシフトチェンジや回転数の不適合が繰り返されると、ギアに過度な負荷がかかり、トラブルが発生しやすくなります。
もしこれが原因だと言われたら、タコメーターは付けておいてください。ギアの交換などを依頼するついでに、タコメーターも一緒につけてもらって、回転数をしっかり確認してください。CL250もタコメーターがついていないらしいのですが、ホンダも何でこんな仕様にしたがるのかがちょっとわからないですね。
無理なシフトチェンジ
無理なシフトチェンジ、特に低速での高ギアや高速での低ギア操作は、ギア内部に大きなダメージを与えます。結果として、ギア抜けが生じやすくなります。
しかし無理な…というよりギアチェンジが意外と難しく、普通の1→N→2→3→4…といった感じのギアチェンジに慣れている方は、ハンターカブの扱いに難しさを感じる場合も多いです。
エンジン回転数とシフトチェンジのタイミング
エンジンの回転数が適切でないままシフトチェンジを行うと、ギアのかみ合わせが不安定になります。回転数に合わせた操作を心がけましょう。
しかしこれはやっぱり一般的なMTバイクの話で、ハンターカブのギア抜けの解決策にはなりにくいと思っています。タコメーターはあった方がいいとは思いますが、回転数を合わせる程度の話なので必須とも言えないと思います。ただしタコメーターはやはりつけておいた方がいいと思います。
タコメーターに関してはいろいろあるのですが、CT125用のものもあるのでそのCT125用のタコメーターをご紹介させていただきました。ハンターカブをボアアップしないなら、あまり高い回転域は求めないと思うので9000回転ぐらいまで測定できればいいんじゃないかなとは思います。
ギア抜けを自分で直せる?DIY修理のメリットとデメリット
ギア抜けの問題はDIYでの修理も可能ですが、メリットとデメリットを理解した上で判断することが重要です。
- よりハンターカブに詳しくなる:DIYでの修理には、コスト削減やメンテナンススキルの向上といった利点があります。
- コスト削減:プロに依頼する場合、技術料がかかりますが、DIYならその費用を抑えられます。部品の購入だけで済むこともあります。
- メンテナンススキル向上:自分で修理をすることで、バイクの構造を理解でき、日常のメンテナンススキルも向上します。
一方でデメリットはこんな感じでしょうか。
- 何が正解かがわからない:DIY修理のデメリットは何がいいのかがわかりづらいことです。手間を惜しまずバイク屋さんに任せることをおすすめします。
- 専門知識が必要:ギアやクラッチなどの内部構造は複雑であり、誤った修理は問題を悪化させる可能性があります。
- 時間と労力:バイクの修理は手間がかかり、慣れない作業には多くの時間を要することがあります。
いずれにしても自分でDIYする場合は、必ずサービスマニュアルを購入して熟読してください。そこからボアアップなりなんなり作業を開始するようにしてください。そうしないとどこで不具合が起きているか、わかりにくいと思います。
ギア抜けを予防するための対策
日頃からのメンテナンスや適切な運転が、ギア抜けを防ぐための最善策です。
- 定期的なメンテナンス:オイル交換や各部の調整を怠らないようにしましょう。
- オイル交換:オイルは定期的に交換し、潤滑性を保ちましょう。
- 調整:クラッチやシフトフォークの定期的な調整も、ギア抜け防止に役立ちます。
この辺は常識と言われてしまえばそれなのですが、それでもギア抜けが解決されることが少ないと聞いています。
パーツ交換+しばらく放置
この繰り返しで治る場合もあるようです。
適切な運転
正しい操作を心がけ、バイクに負担をかけない運転を意識しましょう。
- 滑らかなシフトチェンジ:スムーズなシフトチェンジで、ギアに負担がかかりにくくなります。
- エンジン回転数に合わせたシフトチェンジ:適切な回転数でのシフトチェンジが、ギア抜けの防止に効果的です。
- 高品質なパーツへの交換:耐久性のあるパーツを使用することで、ギア抜けのリスクを低減できます。
この辺はタコメーターは必須だと思います。そうしないと適切な運転と言われても、どの回転域でギアチェンジをすればいいのかがわからないからです。
ギア抜け修理にかかる費用相場と選び方のコツ
最後に、修理費用や修理店選びについても解説しておきましょう。
- ギア抜け修理にかかる費用相場:修理の種類に応じて費用が異なりますが、一般的な費用相場を把握しておくと安心です。
- 部分修理の場合:部分修理の場合、費用は数千円から数万円程度が目安です。
- オーバーホールの場合:オーバーホールを行う場合、数万円から十万円程度かかることがあります。
ギア抜けでオーバーホールまでする必要はない気がしています。そこに原因があるとは思えないので、バイク屋さんに任せるか、自分で勉強してギアがどう変わっていくのか?というところから、ギア抜けの原因を探っていく方がいいように感じます。
修理店を選ぶ際のポイント
信頼できる修理店選びは、修理の成功に大きく関わります。
- 技術力:確かな技術を持つ修理店を選ぶことが、長期的な安心につながります。
- 対応力:丁寧で迅速な対応ができる修理店は、安心して任せられるポイントです。
- 料金体系:明確な料金体系の修理店を選ぶと、トラブルを防ぐことができます。
修理店は当然持ち込みOK…と思うかもしれませんが、意外とそういうわけでもない場合も多いです。必ず持ち込みOKかどうかも電話などでアポを取って確認してください。
ハンターカブのギア抜けの修理費はよくわからないので、それも一緒に確認を取ってもらえればと思います。
まとめ
ハンターカブのギア抜けは、さまざまな原因で発生しますが、定期的なメンテナンスや正しい操作、必要に応じた修理で解決が可能です。自身でのDIY修理やプロに依頼する選択肢も考慮し、適切な方法で対応しましょう。ギア抜けが改善されれば、快適なバイクライフを取り戻せるはずです。
もしギア抜けがバイク屋さんに預けても、全く改善されないというならマニュアルバイク化してしまうというのもナシではないかなと思います。この辺のギア抜けに関しては、これで一発解決というアイテムではないと思っています。
ハンターカブはいろいろな動画を見ていると、扱いにくいバイクの部類に入るんじゃないかなと思っています。ハンターカブに乗る方は、MTから転校してきたという方も多いのではないかと思い、このアイテムを紹介することにしました。
私だったら…という意味で言いますが、私だったらハンターカブではなく、グロムとかダックスとか選びますかね。笑
私も今は仕事でバイクを選んでいますが、やっぱり扱いにくいバイクを選ぶというのは、カスタム費用もかなりかかるので大変かなぁとは思います。しかしハンターカブはバイク本来の楽しみが、奇しくも扱いにくいバイクであるからこそ実現できているのも事実です。
今回のアイテムはギア抜けの解決策ではないと思っています。しかしハンターカブをより楽しむための一つの選択肢と思っていただければ嬉しく思います。
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