エンデュランス センターキャリア取り付け完全ガイド|対応車種・工具・取り付けコツを徹底解説

「ツーリング時の積載量を増やしたい。でも、リアキャリアだけでは足りない…」——そんな悩みを持つライダーに人気なのが、エンデュランス製センターキャリアです。しかし、いざ購入しても「どう取り付けるの?」と戸惑う人も多いはず。この記事では、失敗しない取り付け手順を、実際の整備現場の視点で解説します。
センターキャリアの取り付けは、一見「簡単そう」に見えても、作業準備の良し悪しが結果を大きく左右します。特に、工具や適合確認を疎かにすると、途中で「合わない」「外せない」といった問題が発生します。ここでは取り付け前の準備工程を、経験者が実践的な視点で整理します。
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エンデュランス バイク マルチセンターキャリア+センターキャリアバッグセット スーパーカブC125 JA58 JA48 XEN643C12S1
主にこの製品はカブ系に取り付ける専用のアイテムと思っていただいていいと思います。中には上記のようにDAXにも取り付けられるバージョンも存在しています。自分に合うセンターキャリアを選んで、積載に不満の少ないカブ作りに役立てていただければと思います。
今日はこのような流れで解説をしていきます。作業自体は難しくないのですが、わからないまま力任せに作業をしていると、カウルを割ったりして大変なことになるので、取り付け作業の流れはこの記事でしっかり理解して作業を行ってください。
エンデュランスのセンターキャリアを購入するとき気を付けたいこと4選
このセンターキャリアを見たとき、多分USB電源かワイヤレス充電が可能なスマホホルダーは取り付けたいなと思いました。
この動画ではUSBケーブルで充電できるタイプを、そのままスーパーカブのバッテリーに取り付けて内蔵させているようです。このやり方をするならD-Unitやジャンクションパワーリレーは取り付けた方がいいかなと思いました。
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どういうアイテムかを下記の記事で解説しているので良ければ参考にしてください。しかしエンデュランスのセンターキャリアはクランプバーがついているので、ドリルなどでUSBの電線を通す穴を開けてしまってもいいと思います。私だったらこのセンターキャリアのクランプバーにはUSB電源を取り付けると思います。スマホホルダーだとスマホが見づらくて、やりづらい気がしました。

①あなたのバイク(CT125, カブ)に本当に付く?
バイクパーツで最も多いトラブルが「型式違いによる不適合」です。パッケージの見た目が似ていても、年式や型番によって微妙にステーの形状が違うことがあります。
届いた直後に行うべきなのが「開封チェック」です。付属部品の欠品は意外に多く、配送時の揺れや検品漏れでナットやカラーが1つ足りないことも。作業中に気づくと中断を余儀なくされるため、以下のチェックリストで事前確認しておきましょう。
- キャリア本体
- 取り付けステー(左右)
- カラー(スペーサー)
- ボルト・ナット一式
- 取扱説明書
一回エンデュランス側で間違えて発送してしまったということが起きていると、友人から聞いたことがあるのでこの辺はしっかり確認をしてください。型番などが違うと取り付け不可能な場合が多いので、型番が違っていたら速やかに返送手続きを行ってください。
| 車種 | 型式 | 対応年式 |
|---|---|---|
| スーパーカブC125 | JA71 | ‘24.3〜【JA71-1000001〜】 |
| スーパーカブC125 | JA58 | ‘21.9〜’24.3【JA58-1000001〜】 |
| スーパーカブC125 | JA48 | ‘18.9〜’21.9【JA48-1000001〜】 |
下記のものはスーパーカブに適合している、エンデュランスのセンターキャリアになります。型番を上記に表にしてまとめておきましたので、自分のバイクと合うかの参考にしてください。
② センターキャリア取り付けに必要な工具リストと推奨サイズ
工具を「ケチる」とトラブル率が一気に上がります。エンデュランス製キャリアは精度が高く仕上げられていますが、締め込みが不十分だとガタつきの原因に。下記の工具を揃えることで、確実かつ安全に装着できます。
- ソケットレンチセット(8mm, 10mm, 12mmなど):ソケットレンチは、バイク整備の基本工具です。8mm・10mm・12mmはキャリア取り付けで最も頻繁に使用するサイズ。特にエンジンマウントに共締めするタイプでは、長めのエクステンションバーがあると作業が楽になります。
- 六角レンチセット(ボルトサイズに合わせる):エンデュランスのキャリアは、一部ボルトが六角穴付きボルト(いわゆるヘキサゴン)になっています。工具の精度が低いとネジ山をなめるため、信頼性の高いTONEやKTC製レンチがおすすめです。
- トルクレンチ(特にエンジンマウント共締めタイプの場合):トルクレンチは、指定トルクでボルトを締めるための工具です。キャリアの固定は、振動で緩む恐れがあるため、説明書に記載された数値(例:20N·m〜32N·m)を必ず守りましょう。締めすぎるとフレーム側のねじ山を破損するリスクもあります。
- 養生(マスキング)テープとウエス(カウル保護用):カウルが擦れて傷つくのを防ぐため、ステップやフレーム、サイドカバー周辺にはマスキングテープで養生します。特にCT125やPCXは塗装面が広いため、工具の落下防止としてウエス(布)を敷いておくと安心です。
養生テープはホームセンターで売っているので、作業をする前に必ず購入をしておきましょう。養生はいらないと思う方もいるかもしれませんが、工具等々でカウルを傷つけてしまうということは結構あることです。
トルクレンチに関しては正直に言うと大陸製のもので十分です。私も大陸製のソケットレンチでエンジンオイルの交換等々は行っていますが、未だにバイク側でドレンボルトからエンジンオイルが漏れたということは起きていません。大陸製のものが不安であれば下記のメーカーは国産のものなので、信頼性も高いです。
③ 取り付け工賃はいくら?「自分で」作業するメリット
センターキャリアの取り付けは、ショップに依頼することも可能ですが、DIYで挑戦する人が増えています。
| 項目 | 内容 | 価格・目安 | 備考 |
|---|---|---|---|
| バイクショップでの取り付け工賃 | カウル脱着を伴う一般的な作業 | 約5,000〜15,000円 | 車種や作業内容によって変動 |
| PCXなど作業難易度の高い車種 | 取り付け時間が長くなる傾向 | 約10,000円以上 | カウル構造が複雑なため |
| 持ち込みパーツの追加手数料 | 店舗によって異なる | +1,000〜3,000円程度 | 保証の関係で割増設定される場合あり |
| DIYで浮く金額の例 | 工賃を自分で節約した場合 | 約5,000〜15,000円分 | 工具代を除く純粋な節約額 |
| 浮いた工賃で買えるアイテム例 | センターキャリア用バッグ | 約6,000円前後 | ツーリング時の収納拡張に便利 |
| 同上 | USB電源・スマホホルダー | 約3,000〜5,000円 | ナビ・充電環境を快適化 |
| DIYのメリット | 費用節約+整備スキル向上 | プライスレス | 作業理解が深まり今後のメンテに活かせる |
他にも浮いた工賃でUSB電源の増設も可能です。エンデュランスのセンターキャリアは取り付けると、クランプバーの役割も果たしてくれるので、そこにUSB電源を付けたりワイヤレス充電が可能なスマホホルダーを取り付けることも可能です。
スマホが充電0という問題を一気に解決してくれるので、自分のバイクの目線として問題がないと思ったら取り付けを検討していただいてもいいと思います。下記に別のバイクではあるのですがスマホホルダーの配線術という記事があるので、そちらの記事も参考にしてください。

実践編:エンデュランス センターキャリア取り付けの全手順と「失敗しない」コツ
作業本番で最も重要なのは、「焦らず、しっかり手順を守る」ことです。特にカウルの扱いやボルトの締め付けには細心の注意が必要です。各工程を一つひとつ丁寧に進めることで、仕上がりの美しさと安全性を両立できます。
取り付け自体は難しくはないので、上記の動画を参考にしていただいて、しっかり取り付けを行ってください。ネジは緩みやすいのでネジロック剤を使うか、しっかり締め付けを行うかどちらかは行うようにしてください。
① 作業の前に:カウルやフレームの「傷」を防ぐ養生(保護)テクニック
作業中のトラブルで多いのが「カウルのキズ」。工具が滑って塗装面に傷がつくと、精神的にも大きなダメージです。
養生とは、作業時にバイクの塗装面や部品同士の接触を防ぐための「保護措置」です。特にセンターキャリア取り付けでは、工具がフレームやカウルの上に落ちるリスクが高まります。また、脱着で外したカウル同士が擦れて細かい傷ができることも少なくありません。
一般的に傷が付きやすいのは、ステップ周辺、サイドカバーのエッジ、クランクケースカバー周りなどです。これらの部位にはマスキングテープやウエスをしっかり貼り付けて、接触や落下のダメージを最小限に抑えます。
養生テープは、貼る面を脱脂してからしっかり貼り付けます。外したカウルは、毛布やバスタオルの上に並べて置き、床に直置きしないことが重要です。これによりパーツの擦れや落下による傷を防ぎます。ついでにセンターカバーを外してD-Unitを増設しておいてもいいと思います。センターキャリアを取り付けると、また外さないといけないので手間が増えます。
②【最難関】カウル・カバーの外し方(車種別の注意点)
センターキャリア取り付け最大の難関が「カウルの脱着作業」です。ここで無理に力を加えると、爪やクリップの破損につながります。まずは取扱説明書で「脱着対象カウル」を確認します。
カウルの多くは、複数のクリップや爪で固定されています。無理に引っ張ると簡単に破損するため、クリップリムーバーやプラスチック工具を使って慎重に外しましょう。特にカブ系は、樹脂パーツの密着度が高いので、力のかけ方に注意してください。
脱着したパーツは、小さな部品ごとに「トレイ」や「ジップ袋」にまとめて管理します。撮影しながら進めることで、再組み立て時の参考にもなり、紛失防止に役立ちます。
③ センターキャリア本体の取り付けと「仮締め」の重要性
本体取り付けでもっとも重要なのが「仮締め」の工程です。一気にボルトを締めてしまうと、ステーやフレームが歪んでしまうことがあります。取り付けステーとスペーサー(カラー)は、車体構造に合わせて配置します。説明書の図を見ながら、左右の位置、上下方向、スペーサーの厚みなどを正確に合わせて取り付けましょう。
仮締めとは、全てのボルトを「手で回せる程度」に仮留めする工程です。一箇所だけを本締めすると、他の取り付け部がズレて装着できなくなるケースが増えます。仮締め状態で全体の位置や歪みを微調整してから、最終的に本締めすることで、均等な取り付けが可能となります。
例えばCT125の場合、クランクケースカバーやエンジンマウントと共締めする箇所では、締め過ぎるとねじ山を壊してしまう恐れがあります。共締め部は指定トルクと順番を守り、「対角線で均等に締める」ことが大事です。この作業は手締めで行ってください。電動工具で行うときつすぎるので、返ってセンターキャリアのネジを痛めてしまいます。
④ 走行中の「ガタつき・脱落」を防ぐ本締めとトルク管理
安全性を確保するために「本締め」と「トルク管理」は絶対に怠ってはいけません。取扱説明書のトルク表記は必ず守りましょう。締め付け不足はガタつきの原因となり、逆に締め過ぎると部品破損につながります。一般的には20N·m前後が指定されていますが、車種や部品によって異なるので注意が必要です。
トルクレンチ使用時は、規定値にセットしてゆっくり均等に締めます。持っていない場合は「しっかり手ごたえを感じるまで」締めれば良いですが、過度の力は禁物です。安全のため、レンタル工具も検討すると良いでしょう。
取り付け部が2箇所以上の場合は「対角線順」で交互に締めつけましょう。これにより応力が均等に分散され、ステーやフレームが歪むのを防げます。取り付け後、カウルを戻す際は配線の噛み込みに注意。特にUSB電源やドリームホルダーを追加装着した場合、配線がカウル内部で干渉しやすくなります。組み付け前に必ず手で配線を確認してください。
まとめ
センターキャリアは「積載力」「拡張性」「メンテナンス性」を劇的に向上させる、ツーリングライダーにとって理想の装備です。取り付けには準備と丁寧な工程が不可欠ですが、その先には快適なバイクライフが待っています。「使ってみたい!」という気持ちを後押しし、あなたのバイクがさらに自由な世界へ広がることを願っています。
この製品はハンターカブのも存在するので、ハンターカブに乗っている方は下記の製品でお願いします。適合しているかどうかは非常に重要なので、必ず自分のバイクと合うかの参考にしてください。下記の製品はCT125のJA65に適合しています。他にもJA55の製品もあるので自分のバイクがどの型番かを確認して購入の参考にしてください。
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エンデュランス (ENDURANCE) バイク センターキャリア+センターキャリアバッグセット CT125 ハンターカブ JA65 XEQ643HANS1