ハンターカブ181ccの燃費を劇的に向上させる方法とは?
ハンターカブを181ccにボアアップすると、燃費に影響が出ると心配するライダーも多いでしょう。しかし、適切な対策を講じることで、燃費を大幅に改善することが可能です。この記事では、ハンターカブ181ccの燃費を向上させるための具体的な方法を詳しく解説します。
今後ハンターカブ150が販売されると予想すら立っている状態で、既存のハンターカブを181㏄にボアアップするということは3つ可能性が考えられます。
- どうしても高速道路に乗りたい
- ハンターカブしか今持っていない
- どうしてもハンターカブをパワーアップさせたい
この3つぐらいしか思い浮かばないです。もし高速道路にハンターカブで乗りたい方は、そういう風にハンターカブが出来ていないのでその点だけ要注意です。
しかし高速道路に乗りたいと思うなら、確かにボアアップする必要があります。そしてボアアップする排気量は高い方がいいに決まっています。ただし181㏄のボアアップにハンターカブがどのぐらい耐えられるのか?ということに焦点が行きます。
今回はハンターカブをどのぐらいあなたが高速道路で使いたいのか?ということを、焦点に合わせて記事を進めていこうと思います。
181ccボアアップがもたらす燃費への影響
ちょっとだけ関連性から外れる記事をご紹介させてください。
モンキー125 181cc カスタムで理想の1台に!費用対効果は? – ポレポレ日記 (poreporejpn.com)
先日こういう記事を書いたのですが、正直に言ってモンキー125や私が購入する予定のグロム125の方をボアアップして、高速道路を走らせた方が圧倒的に安定すると思います。
- タイヤが太い
- トルクが強い
- パワーバンドの調節が絶妙
- 5速化してからパワーアップした
- シートがきつくない
この5つの観点から見てもハンターカブより、モンキー125やグロム125をボアアップした方が圧倒的に高速道路を長時間乗れます。結構厳しいと思うのが
ボアアップ後の燃費は本当に悪化するのか?
ボアアップにより、排気量が増加するとともにエンジンパワーも上がりますが、その一方で燃費が悪化するというイメージが強いかもしれません。しかし、181ccにボアアップしても、燃費の悪化は必ずしも避けられないものではありません。ボアアップ後のセッティングや運転方法次第で、燃費の改善も可能です。
燃費が悪化するというのは仕方がないことなので、この辺は高速道路に乗るなら気にせず乗ってください。しかし逆にその辺を気にするなら、ハンターカブがそもそも高速道路に向かない、という事実を受け止めてください。
ハンターカブの致命的なデメリットをしっかり認識して、どういう風に高速道路を181㏄のボアアップしたハンターカブを使うか?ということを忘れないでください。
ボアアップによるメリット・デメリットを徹底解説
ボアアップのメリットは、エンジン出力の向上とトルクの増加です。これにより、特に坂道や高速道路での走行が快適になります。ただし、デメリットとしてはエンジンにかかる負荷が増えるため、適切なメンテナンスが必要となる点が挙げられます。適切な対策を講じることで、燃費の低下を防ぐことも可能です。
ハンターカブはデメリットの方が大きいと思います。
- 長時間の高速走行は向いていない
- 長距離ツーリングにも向いているとは思えない
- 高速走行にそもそも向いていない
排気量を上げたことで原付二種でよかった部分が消えていく、という可能性も非常に高いです。この辺の有利不利という面も考慮して、ハンターカブのボアアップを検討してください。ハッキリ言うとハンターカブはいいバイクです。
しかしそれは原付二種だから、という側面が強いです。私はちょっと高速道路に乗りたいとか、そういう目的なら181㏄のボアアップはOKだと思います。ただし長距離ツーリングを行いたいとか、そういうことがあるならハンターカブ150の登場を待った方がいいように感じます。
ボアアップキットを選ぶ際の注意点
ボアアップキットを選ぶ際には、信頼性の高いメーカーの製品を選ぶことが重要です。また、エンジンとその他のパーツとの相性も考慮しましょう。パワーアップを求めるあまり、燃費効率を無視すると、全体的なパフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があります。
燃費向上に繋がるカスタムパーツ紹介
ハンターカブ181ccの燃費を向上させるためには、カスタムパーツの選び方が重要です。以下に、燃費に貢献する主要なカスタムパーツを紹介します。
ハンターカブをボアアップする上で重要なのが、暖を取るということです。真冬でなくてもバイクの寒さはバカにできません。今は異例の暑さなので気にならないかもしれませんが、これが10月を過ぎるとそういうわけにはならなくなります。
なのでハンターカブにすでに乗っている方は準備は出来ているとは思うのですが、そうではなくこれから買う方や買ったばかりの方は必ずボアアップをしたいと思ったら、暖を取る方法も確立しておく必要はあります。
マフラー交換がもたらす効果とは?
マフラーを交換することで、排気効率が向上し、エンジンの燃焼効率も改善されます。これにより、燃費向上が期待できます。特に軽量なマフラーを選ぶことで、車体重量の軽減も図れ、結果として燃費向上に繋がる場合があります。
こちらはどちらでもいいかなぁというのが私の感想です。しっかりメンテナンスのやり方を覚えて、掃除とかしっかりやってあげれば問題ないかなと思います。それができそうにないなら事情をバイク屋さんに話して、お任せしちゃうのもいいと思います。
ただしマフラーも消耗品なので、交換は必要です。2万キロ以上走る方は、高速道路を走るとあっという間に消耗していきます。もし長年ハンターカブを走らせているのは、マフラーなども一緒に交換してもいいのではないかなと思います。
エアフィルター交換で燃費は改善する?
エアフィルターはエンジンの呼吸器官ともいえる重要なパーツです。エアフィルターが詰まっていると燃料と空気の混合比が乱れ、燃費が悪化します。エアフィルターを高性能なものに交換することで、空気の流入量が増加し、燃焼効率が上がるため、燃費向上に貢献します。
もちろんエアフィルターも重要なのですが、真冬もドカ雪以外の日に走る方は、必ず暖を取る方法を考えてください。私が必要だと思うのが絶対にグリップヒーターだと思っています。これにナックルガードがあれば、大体手が冷えて事故が起きやすいという状況が減ります。
タイヤの選び方と燃費の関係性
タイヤの種類や空気圧も燃費に大きく影響します。抵抗の少ない低転がり抵抗タイヤを選ぶことで、走行中の摩擦が軽減され、燃費が向上します。タイヤの空気圧を適切に維持することも、燃費向上の鍵となります。
PCX160で高速道路を乗った感想ですが、正直タイヤは何でもいいと思います。MICHELIN CITY GRIPという絶対的なタイヤがPCXにはあるので、この辺も何でもいいと強気に言える理由でもあるのですが。
フロントタイヤ | 80/90-17M/C 44P |
リアタイヤ | 80/90-17M/C 44P |
純正タイヤ | IRC GP-5 |
調べたらこんな感じになります。私はIRCのGP-5が純正タイヤなら、このタイヤを履いて、高速道路を走ればいいと思います。要するにタイヤのサイズも小さいので、結局グロム125やモンキー125をボアアップした方が、タイヤが太いしパワーがあるので高速道路に向いています、という意味になります。
適切な運転方法で燃費を向上させる
カスタムパーツだけでなく、日常の運転方法にも燃費向上のヒントがあります。正しい運転テクニックを駆使することで、燃費を効果的に改善できます。
発進加速時のコツ
発進時にアクセルを急に開けすぎると燃費が悪化します。ゆっくりとアクセルを開けることで、無駄な燃料消費を防ぐことができます。また、アイドリング時間を減らすことも、燃費改善に繋がります。
しかし高速道路に乗り出すと、別にそれほどアクセルも回していく必要はなくなります。ハンターカブはクルーズコントロールというシステムは当然ないので、自分でスロットルアシストを取り付けてもいいと思います。
グロム125やモンキー125をボアアップしても取り付けていいアイテムなのですが、このスロットルアシストはむしろハンターカブの方が取り付けておくことが必須になる可能性があります。ハンターカブがそもそも長距離高速道路に乗る仕様になっていないからです。
グロムやモンキーも原付二種なので一見高速道路に向かないように見えますが、タイヤの太さやパワーバンドの調節の絶妙さ、そして何よりシートポジションが楽など。高速道路に向いている改善が2023年頃からなされています。
しかしハンターカブはそうではないので、少しでも暖を取る方法を考えたり高速走行時のストレスを軽減する工夫をする必要があると思います。スロットルアシストを取り付ければずっとアクセルをひねる必要はないので、渋滞して急に停止する必要がない場合は、このスロットルアシストは検討してもいいアイテムです。
定速走行時の注意点
高速道路などでの定速走行中に、急な加減速を避けることで燃費を維持できます。定速走行を心がけ、無駄なエネルギー消費を抑えることが重要です。
上記でも紹介した通りこれが実現できるのが、スロットルアシストです。しかし自動遠心クラッチのバイクを運転すれば、多分ギアを上げ下げしないともっさりした走りになると思うので、この辺はあまり心配しなくてもいいかなぁと思います。
エンジン回転数と燃費の関係性
エンジン回転数が高すぎると、燃費が悪化します。特に、高回転域での運転は燃料消費が激しくなるため、適切な回転数を維持することが求められます。常に低回転での走行を意識することで、燃費向上に繋がります。
これもどうかなぁとは思うのですが、5速にしてしまってもいいんじゃないかなと思います。4速の方が楽だったという場合も当然あるので、この辺はライダーさんにお任せという案件になりますが。自動遠心クラッチで5速にするメリットは、どのぐらいあるのかなというのが私の正直な感想です。
燃費向上に繋がるメンテナンス
ハンターカブ181ccの燃費を最大限に引き出すためには、日々のメンテナンスも欠かせません。メンテナンスの質が燃費に直結することを理解し、定期的なチェックを心がけましょう。
一回目のエンジンオイルの交換 | 1000㎞以内 |
2回目以降 | 2000~3000㎞以内(走り方に合わせる) |
エンジンオイルの交換時期なのですが、PCXと同じです。一応表にしてまとめておくので、参考にしていただければと思います。フードデリバリーなどで遠出もかなり行うなら、2000㎞以内に一回エンジンオイルを交換してもいいと思います。
このエンジンオイルの交換は簡単なのですが、かなり重要なので道具も一式そろえて、自分で行ってしまった方が楽じゃないかなと思います。エンジンオイルの交換をサボってしまうと、本当に走りが悪くなるし、ガソリンの消耗も意外と早くなりやすいです。
定期的なオイル交換の重要性
エンジンオイルが古くなると、潤滑性能が低下し、エンジンに余計な負荷がかかります。これにより、燃費が悪化するため、定期的なオイル交換が不可欠です。推奨される交換サイクルを守り、常にエンジンが最適な状態で動くようにしましょう。
高速道路に乗る方と言って、別にオイルを変えなければならないというルールはないです。ハンターカブの純正エンジンオイルは、Honda Ultra G1です。自分で試してみたいなら別のオイルでもOKなのですが、一応純正のエンジンオイルに交換しておけばOKです。
空気圧の適切な調整方法
タイヤの空気圧が適切でないと、走行抵抗が増え、燃費が悪化します。特に、低空気圧は燃費に悪影響を及ぼすため、定期的にタイヤの空気圧をチェックし、適正値を維持することが大切です。
フロントタイヤ | リアタイヤ | |
1人乗車時 | 175kPa | 225kPa |
2人乗車時 | 175kPa | 280kPa |
空気圧は高速道路では注意が必要ではあるものの、それほど頻繁に空気圧を気にする必要はないような気がしています。この辺は強気に言えないのですが、逆に空気圧をパンパンに入れすぎる方が問題だと思います。
必ず適性の空気圧に調節していただき、あまり空気圧をパンパンに詰めすぎないよう気を付けてください。あと空気入れはガソリンスタンドのどこかにもあるので、いちいち持っていく必要はないと思います。不安ならコンパクトなタイプの空気入れを持って行ってください。
高速道路に乗りたい方は遠出したい方だと推察するので、空気圧の調整はむしろ走りながら行うのではなく、走る前に完了させておいてください。
スプロケットの交換がもたらす効果
スプロケットの歯数を調整することで、エンジン回転数と速度のバランスを最適化できます。これにより、低回転でも十分な加速が得られるようになり、結果として燃費が向上します。
私だったらこの辺もバイク屋さんに任せちゃいますね。自分でPCX160のメンテで失敗したというのが理由ということでもないのですが、PCXだとスプロケットを交換という言葉が出てこないです。スクーターだからです。
なのでこれはハンターカブのような自動遠心クラッチのバイクか、MTバイクのみの話になります。このパーツもグロムやモンキーと互換性があるパーツが多いので、グロムもモンキーも乗っていてハンターカブも乗っている方は、パーツが流用できる可能性もあります。
燃費向上のための総合的な対策
ハンターカブ181ccの燃費を最大限に引き出すためには、ボアアップ後のエンジン管理やカスタムパーツの選定、適切な運転技術、そして定期的なメンテナンスが不可欠です。単にボアアップするだけでなく、燃費を意識した総合的な対策を取ることが大切です。
ボアアップ、カスタムパーツ、運転方法、メンテナンスを組み合わせる
ボアアップ後のエンジンに最適なカスタムパーツを選び、適切な運転技術を身につけることで、燃費を劇的に改善することができます。例えば、マフラーやエアフィルターの交換による燃焼効率の向上、そして定速走行や低回転を維持する運転方法を組み合わせることで、ボアアップによる燃費低下を最小限に抑えることができます。
自分のライディングスタイルに合わせた最適なセッティングを見つける
燃費の向上を目指す場合、自分のライディングスタイルに合ったエンジンセッティングが重要です。例えば、街乗りが中心の場合は、低速域でのトルクを重視したセッティングが理想的です。一方、高速走行が多い場合は、燃焼効率を重視したセッティングが求められます。自分の走行状況に応じて、最適なカスタムを施すことが重要です。
ユーザーの声から見る181ccの燃費
実際に181㏄になるとどうなるのか?というのは、この動画を見ていただければわかっていただけるんじゃないかなと思います。
この動画を見てもらえれば、多分勘のいい方は気づくんじゃないかなと思います。高速走行、大変そうだなって。笑
私はバイクに対して一つ大事なものを考えとして持っています。
乗りたいバイクではなく、乗れそうなバイクに乗る
あるユーチューバーの言葉を借りていますが、私はこの観点でいつも乗るバイクを選んでいます。今回はハンターカブではなくミニバイクのグロム125をボアアップして乗ろうと思っています。これも乗れそうなバイクを選ぶという観点から、高速走行も大丈夫だろうというバイク屋さんの話を基に選んでいます。
まあ実際に走ってみないとわからないところはあるにしても、PCX160で高速道路を乗っている身として同じようなタイヤのサイズであれば、問題なく乗れるんじゃないかなと思っています。
実際に181ccに乗っているユーザーの体験談を紹介
ボアアップ後の燃費については、実際にハンターカブ181ccを乗りこなしているユーザーの体験談が参考になります。
多くのユーザーは、ボアアップ後も燃費が極端に悪化することはなく、むしろ適切なチューニングと運転で改善されたという声もあります。「思っていたほど燃費が悪くならなかった。工夫次第で燃費は維持できる。」という意見が多く見られます。
しかし後悔したという声もあります。この後悔したという声の理由が、恐らく目的とボアアップの用途が合っていなかったからです。すごくしつこく言っておきますがハンターカブは高速道路に乗るような仕様ではないです。
なのでヒロミさんのようにちょっと高速道路を使いたいんだ、というような場合ならボアアップをして高速道路を乗れるようにしておくのもいいと思います。そのぐらいのものだ、という認識を持っておいてほしいのです。
まとめ
ハンターカブ181ccは、ボアアップによってパワーが向上するだけでなく、工夫次第で燃費も十分に向上させることができます。適切なカスタムやメンテナンスを施しながら、ライディングスタイルに合った設定を見つけることで、長距離ツーリングや日常の街乗りでも快適なバイクライフを楽しめます。
長距離ツーリングを快適に楽しむためには、燃費だけでなく、走行安定性や乗り心地の向上も考慮する必要があります。サスペンションの調整や快適なシートの取り付けなど、ライダーの負担を軽減するカスタムが効果的です。また、燃費を気にしながらも、必要な装備をしっかり揃えて、長距離移動でも安心して走行できるようにしましょう。
街乗りでは、燃費向上とともに、走行時の扱いやすさを追求することが重要です。特に、低速域でのスムーズな加速や、信号待ちなどのストップ&ゴーを快適にこなすためのカスタムが役立ちます。軽量なマフラーや、取り回しのしやすいハンドルバーの交換などが考えられます。
燃費を向上させることは、ライダーにとっての経済的メリットだけでなく、地球環境にも貢献します。排出ガスの削減にも繋がり、環境負荷を軽減することができます。エコなライディングを心がけることで、持続可能なバイクライフを実現できます。
バイクの燃費向上に向けた取り組みは、日々の小さなメンテナンスや運転方法の改善から始まります。これらを意識することで、バイクの寿命も延び、持続可能なライフスタイルが実現できます。ハンターカブ181ccはそのパワーと燃費のバランスが取れた優れたバイクであり、しっかりと管理すれば長く快適に乗り続けることが可能です。
最後にハンターカブはボアアップキットが結構多く存在します。もしバイク屋さんに相談した時、ボアアップキットは純正ではありませんと言われたら、市販品を購入してバイク屋さんに持ちこんでください。やってみたいと好奇心がある方は当然自分でやってもいいと思います。
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