Honda PCX125 ブレーキパッド交換のタイミング – 安全を守るためのガイド

フロントブレーキよりリアブレーキのほうがかける回数が多いので、しっかりリアブレーキの摩耗はチェックしておく必要があります。その辺の摩耗具合の判断も一緒に書いていきますので、是非この記事で一緒にPCXのブレーキパッドの状態をチェックしてください。
今回の記事はこの項目一つです。この中にタイミングや頻度などを具体的に書いておいています。
一応PCX160の方も載せておきました。しかし4型になってからPCX160と共用パーツも多く、ブレーキパッドは一番効くのがいいと思います。しかしやはり純正には私は勝てないんじゃないか?っていう結論です。
PCX125のブレーキパッドを交換!タイミングや頻度などを解説!
ブレーキパッドは、バイクのブレーキシステムにおいて、摩擦を利用して車両を停止させる重要な役割を果たします。摩耗する消耗品であるため、定期的な交換が必要です。
- 3ヶ月~4ヶ月程度でリアブレーキを一回交換
- フロントブレーキは状態を見て交換
- 自己流の交換作業でも簡単にできる
ブレーキパッドの交換時期や頻度は、大体この感じです。私の場合仕事でかなりの頻度、PCX125を動かしています。その際大体1日の走行距離は100kmになりますが、週6日以上そんな生活をしているなら速攻でブレーキパッドは消耗します。
最近バイクを買い直したのですが、PCX125のブレーキパッドはリアで4ヶ月は持ちました。
最近高速道路に乗っていて思っているのですが、ストップアンドゴーが多いと返ってリアブレーキの摩耗が激しいように感じています。赤信号では停まる、青信号では発進。これは当然基本ではあるのですが、都内に出るとやたら変な車が多い印象です。
この間町田走っていたらそのわざとノロノロという車もいたので、パーツの摩耗を抑えたいなら高速道路のような流れている道路を頻繁に乗った方がいいように思います。ちなみにブレーキレバーなども意外と重要な役割をしますので、必ず自分の手にアジャストするブレーキレバーを選んでください。
PCX160のブレーキレバー交換ガイド!種類も解説! – ポレポレ日記 (poreporejpn.com)
ブレーキレバーに関しては、こちらの記事で書いておきました。一読いただき、納得いただける商品を選んでください。そうすると雑なブレーキ操作を減らすことができます。エンブレも活用しながら、PCXライフを楽しみたいところです。
ブレーキパッド交換のタイミング
一般的に、ブレーキパッドは約5,000kmから10,000kmごとに交換が推奨されていますが、使用状況によって異なる場合があります。
以下のようなサインに注意しましょう。
- ブレーキの効きが悪い: ブレーキをかけた際の反応が鈍い、または握り込みが深くなった場合。
- 異音がする: ブレーキ操作時に金属音や擦れるような音がする。
- パッドの厚み: パッドの厚みが2mm以下になった場合は交換が必要です。
あとブレーキを握ったとき少しでも反発した感じがあったら、即ブレーキパッドを交換したほうがいいです。こういう状態のときはバイク屋さんに持ち込みでは間に合わない場合もあるので、必ずプレセット型トルクレンチを用意しておいてください。
最近はデジタルでNmを表示してくれるタイプのプレセット型トルクレンチもあります。そちらも是非活用してください。
ブレーキパッド交換の重要性
ブレーキパッドの交換は、単にメンテナンスの一環ではなく、安全運転のためにも極めて重要です。摩耗したブレーキパッドは制動距離を伸ばし、事故のリスクを高めます。
特に雨天時などのスリップしやすい状況では、新しいブレーキパッドの効果が大きくなります。他にはどういう危険があるでしょうか?
- エンジン起動時にリアブレーキを強く握らないといけない
- リアブレーキを強く握らないとブレーキ自体が効きづらい
- キーキーとした音が不安とイライラを起こすのでストレスが溜まる
特に横断中のご老人がいたとき、ブレーキパッドが摩耗しっぱなしだと、ブレーキを握るのに躊躇してうまくブレーキがかけられない、という事態に陥りやすいです。一回川崎市の溝の口付近でそういうことがありました。もちろんスピードを出しすぎないなど、そういうことは重要ではあります。
しかしとっさの時にブレーキって掛ける必要もあるので、ブレーキは最新の状態にしておいてください。さらに余談なのですが夜中は歩行者が全然見えません。夜間のハイビーム照射は国から指定されているルールですが、それでも左側の歩行者は全く見えません。
なのでもし嫌でないならブレーキパッドの交換と一緒に、フロントにフォグランプを取り付けておくのもいいと思います。フォグランプの交換方法などは下記の記事に書いておいたので、そちらを参考にしてください。このフォグランプの取り付けとブレーキパッドを最新状態にしておくことで、人身事故が起きる不安は大幅に減らせると思います。

ブレーキパッドの自己交換 vs プロによる交換
ブレーキパッドの交換は、基本的な工具があれば自分で行うことも可能です。しかし、正しい手順を踏まないと安全性に影響が出る可能性もあります。
特にブレーキシステムに不慣れな方や、完璧なメンテナンスを求める方は、プロのショップに依頼することをお勧めします。
バイク屋さんに頼むと、工賃は¥4000~5000の間ぐらいですかね。オイル交換等々もバイク屋さんに任せている場合、バイク屋さんに持ち込んだとき一緒に交換してもらうのもありです。
実際にガレージがなくてもブレーキパッドの交換は、自分でも交換は可能です。ブレーキパッド回りのNmは30Nmです。
これさえ覚えていれば、大体交換は簡単に自分で行えます。この間自分でPCX125のブレーキパッドを交換しましたが、結構簡単に交換出来ました。今のところ全然PCX125の方に異常は見られないので、成功していると思っています。
今回はブレーキグリースなどは塗っておらず、デイトナの万能グリスを塗っています。ハッキリ言うとブレーキグリースの方が良かったかなぁ…と思っています。笑
ブレーキグリースで注意することは、ディスクローターと設置するパッド側には、一滴もブレーキグリースを塗らないことです。いわゆるブレーキの利きが悪くなってしまうからです。でも今のところデイトナの万能グリスでも問題はなさそうに思えます。
PCX125のブレーキパッドの交換時期は変わる?
通勤通学で使う人は、下手をすれば12ヶ月に一回ぐらいでもいいと思います。
しかし毎日120kmを超える走行距離をPCX125で走る人は、ブレーキパッドの交換は2,3ヶ月に1回を目安にしてください。大体そのぐらい使い込んでいれば、ブレーキパッド交換の時期は2ヶ月に一回でもいいと思います。
自分でやれる方は自分でやってもいいし、ブレーキパッド交換ができない場合は購入したバイク屋さんでやってもらうのもいいです。
バイク屋さんでやって貰う場合は、持ち込み可能かどうかも合わせて検討してください。
持ち込み可能とは「バイクパーツを持ち込んで、交換をお金を払ってやってもらえる」ということです。バイク屋さんによっては、NGにするお店もあるのでちゃんと電話なり行って持ち込み可能か?と質問してください。
キタコ(KITACO) SBS ブレーキパッド PCX PCX E:HEV PCX160 ストリートタイプ パッド前後+グリスセット
バイク屋さんに持ち込む方は話が別なのですが、ブレーキパッドを交換するときグリスを塗った方が長持ちすると言われています。上記の商品はPCX125に適合するブレーキパッドとグリスのセットです。もしJK05に乗っている方がいたら、活用してください。
屋根を付けたい方はJF56などに乗っている場合もありますよね?その場合はまた適合するブレーキパッドがあります。下記の商品がそれにあたるので、JF56の2型に乗っている方はリフレッシュキットという商品もあります。
今後も乗り続ける方はブレーキパッドの交換と一緒に、エアクリーナーなども交換するとよりパワーが上がると思います。さらにブレーキパッドも新品なので、制動力も抜群だと思われます。
PCX125のブレーキパッドの交換方法
ではPCX125のブレーキパッドの交換はどうやればいいのでしょうか?結構これも自分で行えるので、メンテナンスを覚えたい方は自分でやってみましょう。
ちなみにPCX160でも同じような作業です。
ブレーキパッドに関しては、いちいちマフラーを外さなくても交換が可能です。それほど難しい作業ではないのですが、ブレーキシューを押し込んでいないとブレーキディスクに入っていかないので、必ずブレーキパッドの隙間を開けておく必要があります。
- 隙間を空けても後で調整できるので問題なし
- ブレーキパッドはブレーキレバーを握って調節できる
- 他の汚れ落としはあまりやらなくてもいい(状態にもよる)
あとブレーキパッドの内側、つまりブレーキパッドとブレーキディスクが接する面には、絶対にグリスは塗らないようにしてください。グリスはデイトナの万能グリスでもOKだと思います。
デイトナ(Daytona) バイク用 グリス 使用温度-20~120度 汎用タイプ 万能グリス 80g 17681
システムヘルメットなどにも使って塗っていると、ギチギチ音がせずずーっと使えます。
あとトルクレンチなども必須なのですが、ネジに取り付ける部分が可動式になっているトルクレンチを選んでください。そうしないとマフラーをいちいち外さないといけないので、手間が増えます。ブレーキパッドを変えるだけなら、必要がないです。
ブレーキパッドの台座を取り外す

まずブレーキパッドの台座を取り外すところから始めます。ネジのサイズは12㎜です。Hondaの純正品のままだと、ミラーを外したいとき正ネジと逆ネジというので、間違えやすいのですが基本的にネジはこう扱ってください。
- 外すとき:反時計回りにネジを回す
- 留めたいとき:時計回りにネジを回す
こうしておかないと逆側にネジを回してしまって、逆に留めてしまっている可能性が高いです。そうなると一層外しづらくなるので、この辺の作業には慣れておきましょう。ちなみに私はブレーキパッドを外すときは、マフラーを外さないので下記のような眼鏡レンチを使っています。
もし硬くて外しづらい場合は、長くてかたい棒などでいいので、それをてこの原理で押し込んでいくと外れていきます。長くてかたい棒は私の場合はトルクレンチで代用しています。眼鏡レンチがすぐほしい方は2りんかんのような、バイク用品店に必ず売っています。
面倒くさい方は下記に紹介しておきますので、必ずツーリングをするときは一本は持っておくようにしてください。
ブレーキパッドを開ける

続いてブレーキパッドを開けます。こういう感じで開きます。

ちなみに外したブレーキパッドはこういう感じです。

ここまでブレーキパッドを使い込むと、キーキー鳴ります。そうなってきたら交換の時期です。完全に使いすぎなので絶対に交換をしてください。ちなみに純正のブレーキパッドだとサイズが合わないので、金やすりでガリガリ削る必要があります。
なので私は高くてもデイトナの赤パッドを使っています。スポっと入るので使いやすいです。2枚セットで両方とも絶対に必要なので、無くさないように気を付けてください。
ピストン部分を内側に押し込む

これをやっておかないとブレーキパッドがブレーキディスクを上手く嚙まず、入らないのでこの部分は必ず調整してからネジを締め付けるということになります。2番目のネジを外す部分はこの段階でつけないでください。

ブレーキディスクとかみ合わせが悪く、なかなか内側に入らないということが起きるからです。なのでピストンを押し込む必要があります。かなり力がいる作業になるので、メガネレンチなどでしっかり押し込んでください。そうしていくうちに段々とブレーキディスクとブレーキパッドがかみ合って入っていきます。
ブレーキパッドを設置する

上記でも言ったのですが、ここが結構ブレーキパッドの肝だと思います。必ずかみ合わせを確認しながら、作業を進めてください。といってもかみ合わせが悪ければ、ブレーキディスクに入らないので不具合になってしまいます。
コツとしてはブレーキパッド同士を、広めに広げておいてください。そうするとブレーキディスクに噛んで、いい感じになっていると思います。
また締め付けをしてテスト走行

規定トルクはなさそうなので、きちっとしめて終わりです。マフラーを外して作業する方は別なのですが、マフラーを外さず作業をする場合は上側のネジが止めづらいです。
なのできちっと締めてください。硬すぎるぐらいでいいと思います。そして一応ブレーキが利いているか、テストをしてください。その際途中で押し込んだピストンを戻すために、五回ぐらいブレーキを握ってください。握って離して…これを繰り返していくうちに、いつものブレーキの効きがよみがえってくるはずです。
そしてきちっと制動していれば、ブレーキパッドの交換作業は終了となります。
まとめ
私はバイク屋さんに持ち込んでいたのですが、最近自分でブレーキパッドの交換も行うようにしています。自分でメンテナンスを行えるようになることで、事故が起きるとかバイクの状態に不安になることが少ないからです。
自己メンテナンスをやるようになってとても強く感じているのですが、規定トルクを知ることも重要です。規定トルクとは指定されたトルクで締めることで、バイクからパーツが剥がれることを防ぐネジの締め付けの強さの規格のことです。
これがあることでどのライダーが初心者でも、迷わずメンテナンスを施すことができます。
しかし私思っていることがあるのですが、そもそも電動工具を使えば必要な箇所の締め付けなんて簡単に行えるんじゃないかなと思っています。ブレーキパッドの交換で重要なのが、ブレーキパッド側のネジの締め付けより、タイヤやマフラーのステーに取り付けるネジの締め付けの強さです。
駆動系で一回失敗したのでわかるのですが、動力が直接伝わる部分のネジの締め付けが弱いと、結局のところそこからブレーキパッドが外れて整備不良を起こしてしまいます。なので電動インパクトレンチなどで自分で取り付けを行ってしまった方が、工賃を浮かすことができます。
このブレーキパッドは結構な頻度で変えないといけないので、バイクに乗る頻度が高ければ高いほど頻繁に変えることになります。なので電動工具は他のメンテナンスを行う上でも一つ持っておくといいと思います。ホームセンターで購入してもいいと思いますし、それが手間で時間がない方は下記の商品なども参考にしてください。
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