PCX125クーラント交換マニュアル!
今日はクーラントの交換についてお話をさせていただこうと思います。
クーラントに関してはのちの解説を加えていきますが、一つだけ冒頭で言いたいのは有害物質なので絶対に顔にかけたりしないよう扱いには気を付けてください。
しかしこの記事を読む方でももしかしたら、クーラントってなに?と思う方もいらっしゃったのではないでしょうか?
私がその一人です。笑
クーラントとは冷却水のことです。これが正常に働いてくれないと、エンジン内部のオーバーヒートを防ぐことができず、自走不可能とPCX側が判断してエンジン停止する恐れがあります。
PCX125 JF56限定!タイヤ選びのポイントは? – ポレポレ日記 (poreporejpn.com)
今回記事の中盤で紹介している動画はJF28をいじっています。JF28やJF56なら共通パーツが多いので、クーラントの交換もタイヤ交換と一緒に、自分でやってもいいかなぁとか思います。
もちろんクーラントの交換にも手順があり、残念ながらJK05での冷却水の交換動画はありませんでした。というより確認が取れなかったので、もしJK05でクーラントの交換を行いたいなら、予め工賃を聞いてバイク屋さんに任せてもいいと思います。
- 場所が必要
- 有害物質なのでこぼすと大変なことになる
- 手順が意外と多いので面倒くさい
この3つがクーラントの交換時に立ちはだかる壁となります。もしこの3つをクリアできそうにないなら、バイク屋さんに任せてもいい項目だと思います。
場所は駐輪場でやっていいこともなく、道端でやっていいことでもないです。違反を取られる可能性が確実に高いので、この項目は20,000㎞を目途にバイク屋さんに任せるのも検討してください。
とはいえ自分でやりたいという方もいると思うので、手順とエア抜きの方法なども具体的に記事に書いてあります。是非この記事を参考にしてもらいながら、クーラントの交換作業を行ってみてください。
PCX125のクーラント交換が重要なのか?
PCX125のクーラント交換は、エンジンの性能を維持し、長寿命化を図るために欠かせません。エンジンを適切に冷却しないと、過熱による損傷や故障のリスクが高まります。そのため、定期的なクーラント交換はバイクの健康を保つために非常に重要です。
エンジンを冷却し、長寿命化
エンジンの冷却は、エンジンの寿命を延ばすための基本的なメンテナンスの一つです。クーラントはエンジンの温度を適切に保ち、過熱を防ぐ役割を果たします。これにより、エンジン内部の部品が適正な温度で動作し、摩耗や損傷を防ぐことができます。
クーラントの役割とは?
クーラントはエンジン内部の熱を効率よく吸収し、ラジエーターを通じて熱を外部に放散する液体です。また、クーラントには防錆剤や潤滑剤が含まれており、エンジン内部の腐食や摩耗を防ぎます。これにより、エンジンの性能を長期間維持することが可能です。
クーラント交換を怠るとどうなる?
クーラント交換を怠ると、冷却性能が低下し、エンジンが過熱するリスクが高まります。また、古いクーラントは防錆効果や潤滑効果が低下し、エンジン内部の部品が錆びたり摩耗したりする可能性があります。最悪の場合、エンジンが故障し、大規模な修理が必要になることもあります。
適切な交換時期と交換頻度
クーラントの交換時期や頻度は、エンジンの性能を維持するために重要です。メーカーの推奨する交換時期や走行距離に応じた交換頻度を守ることで、バイクの健康を保つことができます。
メーカー推奨の交換時期
メーカーが推奨する交換時期は、通常は数年に一度、もしくは一定の走行距離ごとです。例えば、PCX125の場合、2年ごとまたは2万キロメートルごとの交換が推奨されることが多いです。これにより、常に新鮮なクーラントがエンジンを適切に冷却することができます。
走行距離も重要ではある可能性もありますが、クーラントの交換はわからない場合はバイク屋さんに雑談でいいので聞いてみてください。
走行距離や使用状況に応じた交換頻度
走行距離や使用状況によっても交換頻度は変わります。頻繁に長距離を走行する場合や、高負荷の運転をする場合は、より短い間隔での交換が必要です。また、特に暑い地域で使用する場合は、クーラントの劣化が早く進むため、定期的なチェックと早めの交換が推奨されます。
フードデリバリーでほぼ毎日自走していますと言う方は、クーラントの交換も早めに行っていいかもしれないですね。この辺の交換時期や走行距離などは、ご自身のバイクと対話してもらいながら決めてもいいかもしれません。
クーラントの種類と選び方
クーラントにはさまざまな種類があり、選び方次第でエンジンの冷却性能や寿命に大きな影響を与えます。PCX125に最適なクーラントを選ぶためには、基本的な知識を持つことが重要です。
クーラントについては迷ったらこちらの商品一択ぐらいでいいです。
これが最高の逸品というわけではなく、どのクーラントでも不具合は起きないはずだからです。もし起きる兆候が出たら、出た瞬間バイク屋さんにご連絡ください。
自走できそうにないならレッカーを、自走できる状態ならバイク屋さんに直接走って持って行ってください。適切な処置を施してくれるはずです。ご自身でそれでもやりたいという方は、下記のクーラントをご自身で注入してください。
PCX125クーラント交換の手順を徹底解説!
PCX125のクーラント交換は、自分で行うことも可能ですが、正しい手順を守ることが重要です。ここでは、クーラント交換の具体的な手順を詳しく解説します。
入れ替えと交換では、全然手順が違うので一個一個解説します。
ここでは入れ替えをメインに解説をさせていただきました。交換だけならリザーブにクーラントを入れれば大丈夫です。しかし交換となるとサイドカウルも外さないといけないので、ここで手順を是非覚えてください。
交換前に準備するもの
クーラント交換を始める前に、必要な工具や材料を準備することが大切です。これにより、スムーズに作業を進めることができます。
- 必要工具:クーラント交換に必要な工具としては、ラチェットレンチやドライバー、プライヤーなどがあります。また、ドレンボルトを外すための専用工具も用意しておくと良いでしょう。
- クーラント:新しいクーラントは、適切な種類のものを用意してください。先述のように、PCX125に適したクーラントを選ぶことが重要です。
- ウエスなど:作業中にこぼれたクーラントを拭き取るためのウエスや、作業スペースを保護するためのビニールシートも準備しておくと便利です。
クーラントを抜く
まず、古いクーラントを完全に抜き取る作業から始めます。正確な手順を守ることで、スムーズにクーラント交換が行えます。
- ドレンボルトの場所と外し方:PCX125のドレンボルトは、エンジンの下部に位置しています。ドレンボルトを外す際には、ラチェットレンチを使用し、慎重に緩めてください。クーラントが勢いよく流れ出ることがあるため、容器をしっかりと用意しておきましょう。
- リザーブタンクの液抜き:次に、リザーブタンクに残っているクーラントも抜き取ります。リザーブタンクのキャップを外し、クーラントを排出するためのホースを使用して、液を完全に抜き取ります。
- オイルパンなどを用意:あらかじめオイルパンは準備しておきましょう。有害物質なのでオイルパンも二つ持っていていいと思います。
新しいクーラントを入れる
古いクーラントを抜き終えたら、新しいクーラントを注入します。正しい手順で注入することで、エンジンの冷却性能を最大限に発揮させることができます。
- ラジエーターへの注入:ラジエーターキャップを外し、新しいクーラントをゆっくりと注入します。注入中に気泡が入らないように注意しながら、満たしていきます。
- リザーブタンクへの補充:リザーブタンクにも新しいクーラントを補充します。適量を確認しながら、規定量まで注入してください。
- エア抜き:エア抜きに関しては後で書いてありますが、新しいクーラントを入れたらリザーブタンクを空けてエア抜きの作業を行ってください。
エア抜き作業
クーラント交換後には、必ずエア抜き作業を行うことが重要です。エアが混入すると、冷却性能が低下するため、正確な手順でエア抜きを行いましょう。
クーラントのエア抜き方法を解説!不十分やしないと起きるトラブルとは? (maka87.com)
エア抜きの手順などは具体的には上記の記事が一番役に立ちました。上記の紹介した動画の中にも、エア抜きのことはしっかり動画に収められています。是非上記の動画を参考に、マネしながらエア抜きも怠らないようにしてください。
- エア抜き方法:エンジンをかけ、しばらくアイドリングさせることでエアを抜きます。その際、ラジエーターキャップを開けて、クーラントの流れを確認しながら作業を進めます。
- エア抜き手順:エア抜きはラジエータキャップを外して、クーラントを入れます。その後エンジン始動をして、グツグツ気泡が出ます。気泡がなくなるまでエンジンを始動し続けます。
- エア抜き完了の確認方法:エア抜きが完了したことを確認するためには、クーラントが安定した流れを保ち、気泡が見られなくなるまで観察します。気泡が完全に消えたら、エアが完全に抜けた合図となります。
クーラントの処分方法
こちらの記事に具体的に書いてありますが、産業廃棄物という扱いになるので通常のゴミとして処分するのはNGです。
わからない場合はバイク屋さんに相談してください。持ち込みOKというバイク屋さんなら、工賃か何か払うとしてもやってくれるんじゃないかなと思います。
クーラント交換の注意点とトラブルシューティング
クーラント交換は、適切な手順を守ることが重要ですが、注意点を押さえておくことでトラブルを未然に防ぐことができます。また、万が一トラブルが発生した場合の対処方法も覚えておくと安心です。
クーラント交換時の注意点
クーラント交換時には、いくつかの注意点を守ることで安全に作業を進めることができます。
- エンジンを冷ます:作業前には、エンジンが十分に冷えていることを確認してください。エンジンが熱いまま作業を行うと、やけどの危険があります。
- 保護メガネや手袋の着用:クーラントは皮膚に触れると刺激が強いため、保護メガネや手袋を着用して作業を行うことが推奨されます。また、作業中はクーラントが飛び散ることもあるため、目や手を保護することが重要です。
- クーラントの廃棄方法:使用済みのクーラントは環境に有害なため、適切な方法で廃棄することが求められます。市町村の指示に従い、指定の場所に廃棄してください。
- エア抜き:クーラントでエア抜きを行わないと、エンジン内部が十分冷却されずエンジンストップの恐れが出ます。
クーラント交換後のトラブル
クーラント交換後には、いくつかのトラブルが発生することがあります。これらのトラブルに対する対処方法を知っておくことで、迅速に対応することができます。
- クーラント漏れ:交換後にクーラントが漏れる場合は、ドレンボルトやホースの接続部分を再度確認し、締め直してください。また、ガスケットが劣化している場合は、新しいものに交換することが必要です。
- エンジン温度の上昇:クーラント交換後にエンジン温度が異常に上昇する場合は、エア抜きが不完全である可能性があります。再度エア抜き作業を行い、冷却性能を確認してください。
- エア噛み:エア噛みが発生すると、冷却性能が低下し、エンジンが過熱する可能性があります。エア抜き作業を丁寧に行い、完全にエアを抜くことが重要です。
まとめ
今回はPCX125のクーラント交換の記事を書いていきました。
意外と重要ではあるのですが…
- 2年ごとの交換
- 20,000㎞ごとの交換
- ご自身が乗る頻度で決めてもいい
という3つぐらいの基準なのでそれほど慌てるほどの交換ではないです。PCX125はPCX160とは違い、高速道路を走ることができません。よほど荒っぽい運転をしない限り、駆動系内部でエンジントラブルなど起きづらいのではないでしょうか?
あとこれは提案なのですがクーラントの交換を機に、ラジエーターカバーも交換してしまうのはどうでしょうか?
汚れにくい箇所ではあるのですが、木の葉などの細かいゴミが溜まりやすい場所でもあります。
絶対ではないのですがよほどこだわりがないなら、適合する車種のパーツで交換してしまってもいいのではないかなと思います。
PCX125対応 PCX160対応 JK05 JK06 KF47 メッキ ラジエーターカバー ラジエターカバー コアガード外装 カスタム パーツ プロテクター ガーニッシュ