PCX160 オイル交換:ステップバイステップガイド
Honda PCX160の性能を長期間維持するためには、定期的なオイル交換が不可欠です。この詳細ガイドでは、オイル交換のプロセスをスムーズに行うために必要な作業手順をご紹介しています。
6月に入ってちょっと仕事の仕様が変わったので、自分でオイル交換を行うことにしました。意外と簡単だったので、今回自分がやったがばがばメンテナンスですが、ご紹介しようと思います。
PCX160に関して問題になってくる一つが、オイル交換です。以前PCX125で同じような記事を書きました。
PCX125 オイル交換 頻度 – ポレポレ日記 (poreporejpn.com)
しかしこの記事を読み返すとちょっと物足りない印象がしました。オイル交換は一人でもできます。私はバイク屋さんとお話もしたいので、いちいちバイク屋さんに持って行っています。しかしPCX160はトルクの太さや最高速度以外は、車重もスペックもほぼ一緒です。
なのでPCX125のオイル交換と基本的には変わらないと思ってください。
必要なツールと材料
- 新しいエンジンオイル:PCX160には、SAE 10W-30の粘度でAPI分類SJ以上のエンジンオイルが推奨されます。これはエンジンの摩耗を防ぎ、最適な性能を確保するために必要な仕様です。合成油を選択すると、より長い交換間隔と優れたエンジン保護が得られます。
- 新しいオイルフィルター:オイルフィルターは、オイル交換時に毎回交換することをお勧めします。これにより、新しいオイルが既存の汚れで汚染されるのを防ぎます。
- ドレンプラグワッシャー:ドレンプラグワッシャーは一度使用すると圧縮されるため、オイル交換のたびに新しいものに交換することで、オイル漏れを防ぎます。
- ソケットレンチセット:ドレンプラグとオイルフィルターの取り外しには、適切なサイズのソケットが必要です。
- オイルドレンパン:使用済みのオイルを受けるための容器です。オイルがこぼれないよう、十分な大きさのものを選びましょう。
- ゴム手袋とショップタオル:清潔に作業を行うため、また使用済みオイルから手を保護するために、ゴム手袋を使用します。作業中に発生する可能性のあるこぼれや滴りを拭き取るために、ショップタオルも準備しておきましょう。
自分でやる場合はエンジンオイルも自分で用意する必要があります。
それと廃油を処理する段ボールボックスがあると便利です。廃油は一般ごみとして処理できないので、専門業者に引き渡す必要があります。お金に変わる可能性も高いので、各専門業者に問い合わせてください。
- バイクショップ
- ガソリンスタンド
- バイク用品店
- リサイクルセンター
この辺りだと少なくとも廃棄可能かどうかには答えてくれるはずです。ご自身で近いと思う場所や、いいと思う場所を選んで電話なりメールなりコンタクトをしてください。
オイル交換手順
オイル交換は誰でもできます。以下にPCX160での作業手順を書いておきます。PCX125と基本的には同じですので、下記に手順を紹介している動画をご紹介しておきます。
今回はドレンボルトのガスケットで失敗しましたが、次回のオイル交換なんて多分早めに来ます。
2000㎞ぐらいになったら一回オイルも全部抜いて、またドレンボルトのガスケットを交換がてらオイルの交換も一緒にやってしまおうと思います。
実際に自分でやってみた!PCX160のオイル交換の手順は7つ!
では今回実際に蚊に刺されながら、自分でやってきたのでその手順をご紹介します。
工賃は2,500円ぐらいなのですが、今回はバイク屋さんに持っていく暇がなかったので、自分で行うことにしました。
この手順で結果はしっかりエンジン始動して、何も動作チェックしても問題は見つかりませんでした。では手順の紹介をしていきます。
バイクはPCX160 KF47です。
1.道具を用意
ここでちょっと問題が起きました。
ドレンガスケットのサイズがM12でよかったのですが、厚さが1.7mmでないと合わないことに気が付きました。
なので今回は急遽今まで使っていたガスケットを、そのまま取り付けることにしました。
3000㎞なんてすぐ走ってしまうので、本当はよくないのですが、次のオイル交換の時にガスケットも新品に交換します。ガスケットはこのサイズならOKなようです。
2.ドレンボルトを緩める
本当は二か所、オイルを抜く箇所があるのですが。
今回はドレンボルトだけ外してオイル交換をしてしまおうと思いました。
写真だと下のボルト、2か所です。
真下についているボルトを外すと、一気にエンジンオイルが出てきます。なので一気に出ないよう、緩める程度にドレンボルトのネジを外していきます。
工具はメガネレンチだと硬すぎて外れない可能性があるので、トルクレンチの方が無難です。回す方向ですが、反時計回りに回せばいいです。
3.サイドスタンドに変更する
慣れている方は多分わかってもらえると思いますが、次にサイドスタンドに変更しておきます。オイルの出がよくなるからです。
上記のように今回はオイルパンの上に、エーモンのポイパックを敷いています。エーモンのポイパックの指定通りに中のビニール袋も空けて、中綿が見えるような状態に広げておきます。
真っ黒ですね。ちょっと走りすぎかもしれません。
高速道路を活用しているので、もっとオイル交換の頻度は早くてもいい気がしました。ドレンボルトやガスケットは、この間にパーツクリーナーで掃除をしておきましょう。
4.抜けきったことを確認してドレンボルトを締める
規定トルクは24Nmとなっていますが、私はそんなもの測らず締めました。笑
これが後でどう出るかは、全く予想していませんが。
私忘れていたのでもう一回ドレンボルトを外したのですが、ドレンボルトに新しいエンジンオイルを少し塗っておくといいようです。
ネジの穴をなめない程度に強く締めておけば、多分外れることはないでしょう。ドレンボルトのガスケットを毎回交換するのには、ガスケットが古すぎるとそこからエンジンオイルが漏れる危険性があるからだそうです。
まあどうせ3000kmなんてすぐ走り切っちゃうので、新しいエンジンオイルもガスケットと一緒に用意しておこうと思います。
5.エンジンオイルを交換する
ここまできたら簡単です。
あとはこのノズルで新しいエンジンオイルを、フィラーを空けて交換するだけです。
正直メーカーだと800mlが推奨となっています。それを守っていればいいのですが、少し多めに入れても問題はないように感じます。
キタコのオイルジョッキだと、PCX160からエンジンオイルが漏れなく入りました。オイルジョッキのノズルが届かず、全然エンジンオイルを入れることができないという問題が、結構PCXでは起きるようです。
もしオイルジョッキで何がいいかわからない方は、下記にキタコのオイルジョッキを紹介しておきます。とてもよかったので是非参考にしていただければと思います。
6.エンジンを2,3分かける→2,3分放置
ここまでエンジンオイルの交換が終わったら、一度エンジンを2,3分かけるのがいいそうです。
理由はエンジンオイルが丁度いいかを把握するためだそうです。
私はバイク屋さんではその作業を行っていなかったので、あまり重要視はしていない傾向にあります。今回は一応やったのですが、次はやらないかなと思います。
エンジンをかけっぱなしにするなら一回走ってもいいように思います。
7.次のオイル交換をお知らせするメーターの調整
ここは箇条書きで説明しますね。
- 両方のSETボタンを2,3秒ぐらい長押し
- 点滅するので左を3回ぐらい押すとOIL CHANGEの文字が点滅する
- 右側のSETボタンを押すと6000㎞という表示が出る
- 左側のSETボタンを押すと500㎞単位で表示が減っていく
- 3000㎞に合わせて右側のSETボタンを押す
これでOIL CHANGEの表示は消えて、次の3000㎞の時に新しくOIL CHANGEの表示が出ると思います。
今回自分でやってみて意外と簡単だったので、今後はいろいろなエンジンオイルを試してみようかなと思います。
PCX160になるとオイル交換の頻度も変わる?
前述したとおりですが、オイル交換の頻度は変わりません。しかしオイル交換と一緒にブレーキパッドとタイヤの交換も考慮しておきたいところです。
- オイル交換頻度:3000㎞毎が目安(使用頻度によって大幅に変える)
- ブレーキパッド:1~2か月に一回(使用頻度が高いなら早め)
- タイヤ交換:2,3か月に一回(使用頻度が高いなら早め)
PCX160になると軽二輪になるので、自動車専用道路も走ることができます。当然高速道路も走ることができるので、オイル交換は頻繁に行ってもいいかもしれません。前にPCX125の話ですが、3,800㎞走ってエンジンオイルが真っ黒という事態を招いたことがあります。
そこまでになっても問題がいきなり発生するわけではないのですが、放置しておくとマフラーから白い煙を吐き出すなど問題が多発していきます。エンジンオイルは人間でいうところの血と一緒です。血流が悪くなるとあちこち人間も、体にきしみを覚え体が動かしづらくなります。
オイル交換のみではなく、是非ブレーキパッドやタイヤも交換頻度を高めにしておいてください。
まとめ
PCX160のオイル交換は、適切なツールと正しい手順に従えば、自宅で簡単に行うことができます。定期的なオイル交換は、バイクの長期的な性能と安全性を保つために不可欠です。
エンジンオイルを変える方は、以下の3つも行ってください。
- 廃油を処理する箱を用意する
- ドレンガスケットも準備しておく
- Oリングなども交換準備をしておく
この3点はやっておいていいと思います。エンジンオイルに関しては、スクーター全般的にHondaのE1を選んでおけばOKだと思います。しかし他にもS9やG1といったオイルもあるので、そちらも試してみるのも面白いかと思います。