林道を走った後は必ずガエルネED-PROのお手入れを欠かさずに!
バイク愛好家なら一度は手にしたいガエルネの「ED-PRO」ブーツ。その質感や機能性に魅了される一方で、「どのように手入れをすればいいの?」と疑問に感じたことはありませんか?
大切なブーツを長く快適に履き続けるためには、適切なメンテナンスが必要不可欠です。劣化を防ぎながら、ブーツ本来の機能を最大限に引き出すために、具体的な手入れ方法や頻度について詳しくご紹介します。
ガエルネというブランドはバイク用品の世界において、とても有名です。というより知らない人はいないというようなブランドではなく、一部のバイクマニアが知っているぐらいのブランドです。悪口ではなく、そのぐらい品質を追い求めるライダーにとって、なくてはならないブランドの一つです。
以前からずっとクシタニのことばかり書いていたので、ガエルネも少し取り上げてみたいと思いました。革製は防寒対策は立てられていないのですが、使えば使うほど革製なので足になじんできます。26.0㎝の方が26.5㎝のガエルネのブーツを買っても、最初は中敷きを敷かないとぶかぶかなのですが、だんだん革が締まってきてなじんできます。
そしてジャストサイズになっていくというのが、ガエルネのED-PROの特徴です。革製なのでスウェード生地は使っておらず、林道などを攻めたいような荒れた道を得意とするライダー御用達です。今回はそのガエルネ ED-PROのお手入れにスポットを当てて解説をしていこうと思います。
なぜガエルネED-PROの手入れが必要なの?
バイク用ブーツは過酷な環境に晒されることが多く、特にガエルネED-PROはその強靭な作りゆえに、耐久性が高い反面、定期的な手入れが必要です。では、なぜここまでして手入れを施す必要があるのでしょうか?理由を見ていきましょう。
革の劣化を防ぎ、寿命を延ばす
ガエルネED-PROの革部分は耐久性が高く、長く使用することができるとされています。しかし、何もしないままでいると、湿気や汚れによって革の品質が低下し、柔軟性が失われる恐れがあります。革は本来の弾力性を失うとひび割れや硬化が進むため、使用感が悪くなり、ブーツの寿命も短くなります。
普通の革靴と同じですね。5万円するぐらいの革靴や、銀座の三越で売っているようなトップの営業マンが履く、そんな革靴と同じものだと思ってください。革が劣化すると当然穴が開いたりしやすくなるので、林道などの荒れた道で使用すると、小さな小石が劣化した革の隙間に入って足を傷つける原因となってしまいます。
革にしっかり栄養を与えて、革が寿命を早めないようにする必要があります。革靴のお手入れに関してはのちのち書いていくのですが、これが結構いろいろ方法がたくさんあります。もし日常の汚れを落とす程度のメンテナンスがしたい方は、いちいちクリームを塗ったりすると高くつきます。
なので一番簡単な方法としてスプレーでさっと吹きかけて、そのまま着ない洋服の布で磨くというのが一番簡単な方法です。しかし馬毛で最初ブラッシングをするだけでだいぶ印象が戻ってきます。ガエルネのEDPROの場合は消耗が激しいと思うので、それだけだと足りないかもしれないですが。
しかし消耗が激しかったとしても、馬毛のブラッシングをするのは工程の中に入っています。しっかり埃などを落とすようなイメージで、ブラッシングをしてあげてください。
適切な手入れで、愛着のあるブーツを長く履こう
定期的に革の汚れを落とし、保革油でしっかりとメンテナンスを行うことで、革のしなやかさを維持し、劣化を防ぐことができます。手入れは手間に感じられるかもしれませんが、そのひと手間がブーツを長持ちさせる秘訣です。
ガエルネのEDPROを日本で履くのか?それ以外の国で履くのか?ということでも、だいぶ印象が変わっていくと思います。動画だとコロニルの1909のレザークリームを使用しています。しかし現在単体では在庫切れになっているので、プレゼント用のセット品を購入すると同じような手入れを行うことができます。
ガエルネは面積が広いので、レザークリームは何個か持っておくといいと思います。できれば高温多湿な日本に合う、そういうレザークリームを用意しておきましょう。
性能を維持し、快適なライドを
ブーツの手入れを行うことは、快適なライディングにも直結します。たとえば、防水性能やグリップ力が低下すると、雨の日の走行が滑りやすくなり、操作感も悪くなるでしょう。ブーツが最高の状態を保つことで、安心してライディングを楽しむことができます。
ブーツを鏡面磨きするとか、ガエルネのようなバイク用品では関係ないと思うかもしれません。しかし細かい傷を見逃していると、ソールと靴が分離しやすくなったりいろいろ面倒なことが増えていきます。革靴は毎日磨いたりメンテナンスをする人がいるほどですが。
それがもしできないようでも毎日しっかりできる限り、汚れを落としてあげたりするというだけでも靴にとっていいことがたくさん起こると思います。
防水性やグリップ力を保ち、安全な走行をサポート
ガエルネED-PROは防水性に優れていますが、汚れがこびりついたまま放置すると、防水性や防汚性能が低下する可能性があります。手入れを怠らずに行うことで、快適で安全な走行をサポートし、ブーツのポテンシャルを最大限に引き出せます。
林道を走るために購入すると、必ずどこかへこんだりぶつけたりして、傷がつきやすくなります。特にソールが一番傷つきやすいので、できることならソールの部分もしっかり手入れするといいと思います。防水スプレーは最後にふきかけるようにしてください。
林道は荒れ道というだけでなく天候の激しいところにあります。ということは急な雨が降って、路面が濡れやすくなっています。コケてガエルネのEDPROが傷つくというのもありますが、雨によるバイクからの泥水の飛び跳ねなどで汚れたり傷ついたりします。
必ず防水スプレーはケチらず、磨く最後の工程で吹きかけておいてください。
見た目を美しく保ち、愛着を深める
バイクブーツは、機能性だけでなく、その見た目の美しさも魅力のひとつです。しかし、泥やホコリ、傷などが溜まってしまうと、どんなに高価なブーツもその輝きを失ってしまいます。美しさを保ち、見た目にも愛着を持ち続けるためには、定期的な清掃が必要です。
乾いた状態で必ず馬毛のブラシでブラッシングしてあげてください。クリームなどをそれを行う前に塗ったりすると、埃がそのまま付着してガエルネのED-PROが汚くなります。靴を磨く意味がなくなるので、必ず余計な埃を取り除く作業は惜しまないでください。
汚れや傷を防ぎ、いつも清潔な状態で
いつも清潔な状態で履くことで、ブーツへの愛着が深まり、バイクに乗るたびに心地よさを感じられます。見た目を美しく保つことは、ライダーとしての満足感を高めるためにも重要です。
ガエルネED-PROの手入れの基本
ガエルネED-PROのメンテナンスに必要な道具や手順を確認しておきましょう。基本的な手入れをすることで、革の劣化を防ぎ、ブーツ本来の性能を維持することができます。
準備するもの
手入れに必要な道具は、ブラシ、柔らかい布、中性洗剤、ガエルネウォータープルーフポリッシュ、保革油などが一般的です。特に、ガエルネ専用のポリッシュやオイルは、ブーツの素材に合わせて作られているため、効果的にケアが行えます。
- ブラシ
- 柔らかい布
- 中性洗剤
- ガエルネウォータープルーフポリッシュ
- 保革油
これらの道具を準備することで、効果的かつ丁寧なケアが可能です。道具選びはメンテナンスの第一歩といえます。先ほど防水スプレーを吹きかけろと言いましたが、ガエルネウォータープルーフポリッシュがあれば、多分この工程はいらないと思います。
普通のクリームを塗るまでの工程を繰り返して、最後にガエルネウォータープルーフポリッシュを塗って、豚毛のブラシで磨いたり柔らかい布で磨き込むように余計なクリームを拭き取れば、綺麗な仕上がりになります。泥水などにも問題なく対応すると思うので、かなり長い間手入れを怠っても大丈夫だと思います。
手入れの頻度
手入れの頻度は、ブーツの使用頻度や天候に左右されます。例えば、雨の日や泥の多い道を走った場合は、その都度汚れを落として乾燥させることが推奨されます。日常的に使用している場合は、1〜2ヶ月に一度の定期的なメンテナンスを心がけましょう。
毎日林道を走るという人は、あまり多くないとは思うので、この程度の頻度で相当変わっていくと思います。手入れは使用頻度により1か月に一回ぐらいは行っておくといいと思います。毎日ガエルネのED-PROを履いているという方は、馬毛のブラッシングと普通にレザークリームを塗って、布で磨くぐらいの工程はやっておくといいと思います。
ライディングの頻度や天候によって調整
ブーツの状態を見ながら、最適なタイミングでメンテナンスを行いましょう。
月1回の林道のライディングに必ず直後にメンテナンス
こんな感じで覚えておいていただけるといいと思います。革靴でバイクを乗る人は、大体MTバイクを乗る人じゃないかなと思います。そうするとクラッチ操作で革靴が痛む場合もあります。
ウーバーイーツの方であまり革靴という方は見かけたことがないのですが、私のようにちょっと変わった思考の持ち主なら革靴の手入れ方法は最低限覚えておくといいと思います。
手入れの手順
ブーツのメンテナンスは、以下の4つのステップに分かれます。これらの手順を踏むことで、しっかりとしたケアが行えます。
- 汚れ落とし:まずはブラシを使って汚れを落とします。細かい泥やホコリは、ブーツの革や縫い目にダメージを与える原因となるため、しっかりと取り除きましょう。
- 乾燥:水分が残っていると革に悪影響を与えるため、陰干しで十分に乾燥させます。直射日光は革を傷める原因になるため、避けるようにしましょう。この乾燥というのは埃を取った後、塗るクリームを浸透させる工程です。とても重要なので、数分はクリームを馴染ませるため置いておきましょう。
- 保革:乾燥したブーツには、保革油を塗って柔軟性を保ちます。専用の保革油を使うことで、革の質感を長く維持できます。
- 防水処理:最後に、ガエルネウォータープルーフポリッシュで防水処理を施します。これにより、雨の日でも革が水をはじき、快適な使用感が得られます。
何のクリームを使えばいいんだと思う方もいると思いますが、モウブレイというメーカーのデリケートクリームがあれば、それを塗り込めば大丈夫です。ガエルネウォータープルーフポリッシュのみでもいいのですが、色落ちしている場合もあるので、傷ついて色が落ちた部分にガエルネのクリーム以外に塗り込む必要があります。
いずれにしてもガエルネウォータープルーフポリッシュという優秀なクリームがあるので、それを活かすようなクリームを塗っておく必要はあると思います。油分が多すぎると日本の高温多湿な気候で、カビがガエルネのED-PROに発生してしまう恐れがあるからです。なので油分が少ない水分の多いクリームを塗布しておく必要があります。
各パーツ別お手入れ方法【詳細解説】
ガエルネED-PROは、革部分、ソール、インソールなど、各パーツごとに適切なケア方法があります。それぞれの手入れ方法について詳しく解説します。
革部分の手入れ
革はブーツの中で最もデリケートな部分です。日常的に使用する中で、汚れやシワが付きやすいため、こまめなケアが必要です。
- 汚れ落とし方:革の汚れは、柔らかい布やブラシで優しく落とすようにしましょう。中性洗剤を薄めたものを使うと、より効果的に汚れが落とせます。
- 保革方法:革専用の保革油を使うことで、しなやかさを保ちます。乾燥後に塗ることで、革が割れにくくなり、柔らかさを維持できます。
- シワの対処法:シワが気になる場合は、少量の保革油を塗って、柔らかい布で馴染ませましょう。シワが伸び、きれいな表面が戻ります。
ソールの汚れ落とし
ソール部分は泥や砂などの汚れが溜まりやすい部分です。定期的に汚れを落とすことで、滑りにくくなり、歩行感が向上します。
- 泥汚れの落とし方:ブラシを使って泥をしっかりと落としましょう。大きな泥の塊は、柔らかい布で拭き取るとスムーズです。
- ソール補修:ソールのすり減りが気になる場合は、補修剤を使って滑り止め効果を復元しましょう。これにより、快適な履き心地を保てます。
インソールのケア
インソールは足の蒸れや臭いがこもりやすいため、定期的なケアが必要です。
- 乾燥方法:インソールを取り外し、風通しの良い場所で乾燥させましょう。湿気を防ぐことで清潔に保てます。
- 消臭方法:消臭スプレーや専用の消臭剤を使うことで、気になる臭いを抑えられます。乾燥後にスプレーを吹きかけるのが効果的です。
- 中敷きの手入れ:ガエルネのED-PROを購入する方の結構多くのライダーの方が、26.0㎝の自分の足サイズのところ0.5㎝大き目のサイズを選ぶ方がいると思います。その時中敷きを敷く方がいるのですが、必ず中敷きも洗ってください。
中敷きに関してですが歩く方は足が痛くなる場合もあります。必ず自分の歩行を補助してくれるような、そんな中敷きを選んでもらいたいなと思います。
まとめ
ガエルネED-PROは、適切な手入れを行うことで長く愛用できるブーツです。革の劣化を防ぎ、機能性を維持するために、日常的な手入れを心がけましょう。
メンテナンスには、準備が必要ですが、その手間がブーツの寿命を延ばし、快適なライドをサポートします。手入れの頻度や方法を理解し、これからも大切なブーツとともに安全なライディングをお楽しみください。
下記にガエルネのED-PROを紹介させていただいているのですが、Amazonの方は白なら2024年10月現在ですべてのサイズの在庫があります。ブラックだとサイズがほとんどなく、ブラウンだと若干ありますね。私は26.0㎝ぐらいのサイズなのでブラウンなら、在庫がありそうです。
ガエルネのブーツは品質は最高のものなので、今更私ごときがつらつら説明をする必要もないほどです。林道みたいな荒い道で相当強みを発揮するので、お手入れは徹底的に行いたいものです。そのお手入れの参考になっていただければ嬉しく思います。
[ガエルネ] バイク ブーツ オフロード エンデューロ 林道ツーリング 本革 イタリア製 イーディープロ アート405 / ED-PRO art.405 ブラック 28.5