フォルツァ250のオイル交換!初心者でもわかるDIY手順と注意点

「愛車は自分で面倒をみたい!」そんな気持ちでフォルツァ250のエンジンオイル交換に挑戦したい方も多いのではないでしょうか。今回は、プロの視点で「フォルツァ250 オイル交換」の全手順から注意点まで、初心者にも徹底的にわかるように解説します。DIYならではのコストメリット、失敗しやすいポイントもカバー!最初は不安かもしれませんが、「正しい知識と手順を押さえれば、きっと自分でできる」と実感していただける内容です。
カストロールエンジンオイルGTX 10W-30 SL/CF 20L 4輪ガソリン/ディーゼル車両用 Castrol
オイルに関してはいろいろライダーさんで好みがあるようですが、Honda Ultra G2を使っている方もいれば、Castrolのオイルを使っている方もいます。フォルツァはビッグスクーターと呼ばれる部類に属するバイクなので、クラッチなどにいちいちオイルが浸透することもありません。そんな必要もありません。
なので基本的にオイル交換にはお好きなものを選んでいただければいいのですが、かなり乗る方は消耗も激しいのでオイルも汚くなりがちです。ウーバーイーツなどのデリバリーで毎日往復60㎞以上走っているような方は、まとめてオイルも大量に購入しておく方が空き缶の処理なども手間取らずいいと思います。
- フォルツァ250のオイル交換はDIYがおすすめ!お店に頼むより費用を抑えて愛車を長持ちさせよう
- フォルツァ 250に適したオイルは?おすすめのオイル銘柄と選び方
- 【動画付き】フォルツァ 250のオイル交換手順を初心者向けに徹底解説
フォルツァ250のオイル交換を自分でやってみたいと思った方は、お好きな項目に飛んで作業の確認などを行ってください。
フォルツァ250のオイル交換はDIYがおすすめ!お店に頼むより費用を抑えて愛車を長持ちさせよう
お店に依頼すると工賃やパーツ価格が上乗せされますが、自分でオイル交換すれば最低限の費用で済みます。しかも工程を知ることで、愛車への理解が深まり、自信もアップします。DIY派が増えている理由の一つは、「自分の手で愛車を守りたい」という思いです。交換に必要な工具や消耗品も一度そろえておけば、次回以降のコストはさらに抑えられます。メーカー指定の手順やトルク値を守れば、オイル漏れやエンジントラブルのリスクも最小限にできます。
フォルツァ250はドレンボルトに規定トルクがあります。24Nmと決まっているので、プレセット型のトルクレンチを用意しておいてください。デジタルのものもあるので、そちらのものでもいいと思います。トネというブランドのものを選ぶと初心者でもトルクがわかりやすいので、今締め付けの力がどのぐらいかも図りながら作業ができます。
お値段は安いものではないのですが大陸製のもので訳がわからないもので、走行時にボルトが外れたりしてオイルが漏れてしまったというのとしっかり高めの工具を買っておいて実際に走行時に不安もなく走れる。どちらを選びますか?とご自身に説いていただければ、このお値段も大して高くないと思っていただけるのではないかなと思います。
なぜフォルツァ 250のオイル交換をDIYする人が増えているのか?
DIY志向が加速する背景には、近年ネットや動画で情報入手が容易になったことが挙げられます。ショップ依頼時との価格差に納得できず「自分でやった方が安い!」と一念発起するケースも多いです。例えば、オイル+フィルター交換の工賃は2,000円〜3,000円、パーツはオイルが2,000円〜3,500円、フィルターが1,000円前後と合計5,000円弱が相場ですが、DIYなら部品代のみ。実際には、「自分でやると手間はかかるけど、その分車両の状態がよく観察できて安心」と感じる人も多いようです。
- 道具にお金がかかる
- オイルでべたべた汚れる
- 夏は特に蚊に刺される
という3つの苦行を乗り越えないといけませんが、それでもバイク屋さんに持っていく手間などを考えてみればお互いにいいことが多いと思うのが自分でオイル交換をするということです。オイル交換ぐらいなら電動トルクレンチなどはいらないとは思うのですが、ハッキリ言ってしまうと予算に余裕があるなら電動工具でもいいんじゃないかなと思える作業です。
そういった場合もエクステンションバーは用意しておくといいと思います。バイク屋さんは忙しいです。夏などは特に整備などで忙しくオイル交換なんて自分でやってくれ~って正直に言うと思っていると思います。なのでこちらで道具をあらかた用意しておいて、作業をするというのが一番いいと思います。
オイル交換の費用を徹底比較!ショップとDIYではいくら違う?
オイル交換にかかる費用を比較すると明確な差が生まれます。ショップの場合、工賃込みで約4,000円~5,000円(オイル量やフィルター交換有無により変動)。一方DIYだとオイル代はおおよそ2,000円~3,500円、フィルターやパッキンなどの消耗品が合計で1,000円強。つまり、平均で2,000〜3,000円ほど節約できます。しかも工具は一度揃えれば毎回使えるため、2回目以降の経済的メリットはより大きいです。
オイル交換は最初から自分で交換していた方が、はるかに効率的で楽だと思います。オイル交換はバイクに頻繁に乗る方にとっては、非常に生命線になる作業です。人間でいう血の循環を促す重要なアイテムなので、必ず自分でできるようになってください。
- ドレンから古いオイルを抜く
- フィラーから新しいオイルを入れる
- エンジンをかけてオイルの減りなどをチェック
この程度の作業をやるだけです。この3つの工程の中にそれぞれコツや道具が必要なので、最初からそろえておいて作業を自分でできるようにしておきましょう。
フォルツァ 250のオイル交換頻度と時期の目安は?
推奨交換サイクルは、純正オイルを使用した場合でおおむね3,000〜5,000kmごと、または半年ごとの定期交換が無難とされます。頻繁な短距離走行や渋滞路の利用が多い場合は、劣化が早いため3,000kmごとが安心です。メーカー指定粘度・等級を守ることで、トラブルを回避できます。「前回の交換から距離が走ってないけど、半年経ったなあ…」と感じたら早めの交換が「安全なバイクライフ」のカギです。
まとめてオイルを買っておくと空き缶の処理などをする必要はないので、まとめて新品のオイルを買っておくことをおススメしています。毎回1300㎜のオイルを必要とするので、そうしないと小さなオイル缶を二つも買わないといけなくなります。たまに一つはすぐ届いたけど、もう一つはまだ届かないということもあります。なのでまとめて大きな容量のオイル缶を買っておくと便利です。
フォルツァ 250のオイル交換に必要なものと選び方【最適なオイル粘度と量】
オイルは「ホンダ ウルトラS9 10W-30」や「ウルトラE1 10W-30」などメーカー推奨品が安心です。粘度(10W-30)は冬場・夏場とも環境を問わず適合しやすい規格。また、交換時の必要量はオイルのみで約1.3L、フィルター同時交換時は約1.4Lと指定されています(車体ラベルも参照可)。購入時には、オイルジョッキや計量カップで正確に測る準備もしておきましょう。
もちろんこれ以外でもスクーター用のものであれば、問題なくオイル交換しても作動します。マニュアルバイクだとスクーター用のオイルはNGなのですが、スクーターはあまりオイルの種類を選ぶ必要はないので冬も頻繁に乗るなら、10W-30というものを狙って交換しておくとエンジンがかかりづらい現象を減らすことができます。
オイルフィルターも交換するべき?交換頻度の目安
フィルターも2回に1回は必ず交換を推奨します。フィルターには微細な金属粉やスラッジ(堆積物)が堆積するため、オイルだけの交換では不純物が内部に残ります。頻繁な街乗りや悪路の走行が多い場合は、できれば毎回同時交換が望ましいです。パーツは純正指定品または適合が明記された社外品を使いましょう。「フィルターって面倒そう」と思われがちですが、レンチがあれば簡単に外せてしまうのが実情です。
あとエレメントを頻繁に外して交換をする方はオイルエレメントソケットの他に、エクステンションバーというものもあると非常に便利です。これがあると力が入りやすくなるので、あった方がいいと思います。
フォルツァ 250に適したオイルは?おすすめのオイル銘柄と選び方
フォルツァ250の純正推奨オイルは「ウルトラS9 10W-30」ですが、通勤・通学メインならコストパフォーマンスに優れるウルトラE1も十分対応可能です。スポーツ走行や過酷な条件が多いなら高性能オイルの選択肢も検討を。「10W-30」という表記のうち「W」はウィンター(冬)、前の数字が低温・後ろが高温での粘度を示します。国内メーカー品なら品質は高水準を維持しており、適応気温と使用条件に照らし合わせて選ぶことが大切です。
これ以外にもいろいろ準備しておいた方がいいアイテムがあるのですが、紹介しきれなかったので下記のPCX160のオイル交換の記事を載せておきます。私が使っているアイテムがそのまま、このフォルツァ250のオイル交換でも使えるので参考にしてください。

これさえあれば大丈夫!DIYに必要な工具セットと便利グッズ
- 12mmまたは14mmのレンチ(ボックス・メガネ推奨)
- フィルターレンチ(オイルフィルター交換時)
- トルクレンチ(規定トルク厳守のため必須)
- オイルジョッキ、廃油処理箱(市販の廃油パックや段ボール+新聞紙も可)
- ゴム手袋・ウエス・パーツクリーナー(作業後の洗浄に便利)
「工具そろえるのが面倒…」という方も、昨今はバイク用DIYキットがネット等でセット販売されています。専用工具を用いれば、廃油こぼれやフィルターの固着にも慌てず対応できます。プレセット型トルクレンチは電動のものも含めて、この記事内でかなり紹介しています。自分でいいなぁと思ったものを手に取っていただければ幸いです。
ドレンボルトが24Nmという規定トルクが設定されているので、その設定を守るためにはプレセット型のトルクレンチが必須となります。それ以外なら廃油処理箱などがあれば万全ですが、オイル交換キットというものがヤマハから発売されているのでそちらを使ってしまうのもアリだと思います。
【動画付き】フォルツァ 250のオイル交換手順を初心者向けに徹底解説
- 2~3分エンジンを暖機運転し、オイルを温める(抜けやすくなる)。
- オイルフィラーキャップを外す(エンジン右側)。
- ドレインボルト(エンジン下側・中央付近)を12mmレンチでゆっくり反時計回りに外し、廃油を受ける。
- 車体を慎重に左右へ傾けて残ったオイルを完全に抜く。
- オイルフィルターを専用レンチで反時計回りに外す。
- 新しいオイルフィルターのゴムパッキン部にオイルを塗リ、装着(締め付けは規定トルク厳守:フィルター26Nm, ボルト25Nm付近)。
- ワッシャーも新品へ交換、ドレンボルトを締める。
- オイルジョッキを使って規定量1.3L(フィルター同時1.4L)を注入。
- 半分ほどエンジンを始動、アイドリング状態でオイル量を再計測・微調整。
- 車体周辺の拭き掃除と、漏れ点検を忘れずに。
失敗しないための下準備:廃油処理の仕方と注意点
オイルは環境負荷の高い廃棄物。市販の廃油処理箱(吸収パッド入り)を使うか、段ボール+ビニール袋+新聞紙で自作も可能です。「自治体のルールに従って一般ごみ・資源ごみへ出す」ことが絶対条件となります(市町村により異なるため要確認)。こぼしたオイルは十分にふき取り、周囲を汚さないよう細心の注意を払いましょう。
大体の自治体が燃えるごみで出せば大丈夫だとは思うのですが、この辺のゴミ出しのルールは各自治体のルールに従ってください。一回電話をしてみて聞いてみた方がいいと思います。自分でやった方がいいと言っている理由が、自分で廃油ができる箱が発売されているからです。とても手間なオイルの処理を、その紙袋が一括でやってくれるので便利です。これにて自分でごみとして出せるので、実際に持っておいて使ってみるといいと思います。
ドレンボルトを舐めない!外し方と締め付けトルクの重要性
ドレンボルト(=オイル排出口ボルト)はトルク管理が最重要ポイントです。レンチのサイズを誤るとナメやすくなるので、正確なサイズとしっかりした工具を使います。「締め付け過ぎ」はネジ山破損のトラブル要因。「規定トルク25Nm厳守」という基本を守れば、乗り続ける上での大事故が予防できます。
フォルツァ250の場合はオイルエレメントソケットというアイテムが、別途必要になります。エレメントというアイテム自体は交換しないという選択肢もアリなのですが、その場合は1300㏄の交換するオイル量が必要となります。この辺はライダーさんたちの事情次第なので、お好きな方を選んでください。
新しいオイルを注入する際のコツと規定量
規定量1.3L(フィルター同時交換時1.4L)を遵守し、オイルジョッキや計量カップを利用します。オイルは注いだ後に、必ずレベルゲージで量の再確認を忘れずに。「注ぎすぎたら…?」と不安な方は、分割注入で微調整しましょう。「3~5分間アイドリング後→エンジン停止、2~3分置いてレベル確認」が正しい手順です。オイル量が適正なら、エンジン保護性能が最大限に発揮されます。
オイルジョッキも決まったものもなく、好きなものを選ぶといいと思います。私が長年愛用しているのは、キタコのオイルジョッキです。フォルツァ250はフィラー(給油口)まであまり遠くないので問題はないのですが、PCXは給油口まで距離があるので、この長めのノズルのオイルジョッキが非常に役立ちました。
まとめ
DIYでのオイル交換は、節約や愛着だけでなく「万が一のトラブル回避」にもつながります。説明書や整備サイト、動画を活用しながら、正確な手順を守って大切な愛車と安全なバイクライフを楽しんでください。オイル交換のみならずなのですが、ベルトの交換などの駆動系のメンテナンス以外でフォルツァの整備で必須なのがトルクレンチです。
先ほどトネのトルクレンチを紹介したのですが、結構電動トルクレンチが有能なものが多いんですよね。なので今回は電動トルクレンチもご紹介したかったのですが、京都機械工具というメーカーのものがかなり有能なので最後にフォルツァ250のオイル交換の時に使いたいプレセット型トルクレンチとしてご紹介しておきます。
- 測定範囲: 17〜85N・m
- 適している点: ドレンボルトのトルク(24〜29N・m)をしっかりカバーしています。
- 注意点: オイルフィルターのトルク(15〜18N・m)は、測定範囲の下限に近いため、やや精度が落ちる可能性があります。
- 特徴: プレセット型トルクレンチのように「カチッ」と音で知らせるタイプとは異なり、設定トルクに達すると液晶表示とブザー音で知らせてくれるデジタルタイプです。
デメリットもありますがフォルツァ250の整備をするなら、こういうアイテムも一つ持っておくといいと思います。これはPCXなどにも使えるので、複数台バイクを所持している方は使い分けておくといいと思います。トネのものでもいいですし、こちらのデジタルトルクレンチもいいと思います。お好きな方を選んでいただければと思います。
何より国産のものなので壊れにくいですし、大陸製のものとは違って実は締め付けが甘かったということも少ないと思います。下限の規定トルクの作業だけ注意していれば、問題なく使用できるのではないかなと思っています。他のフォルツァ250の作業でも使えるので、もし信頼できるトルクレンチをお探しの方はトネの他に下記の国産トルクレンチも参考にしてください。