PCX160 バッテリー上がり完全解決!原因から対策、交換まで徹底解説

バイクユーザーにとって「バッテリー上がり」は突然のトラブルとして非常に厄介です。PCX160のバッテリー上がりに悩む方に向けて、原因の究明から対策、さらには交換方法までを網羅した情報をお届けします。「どうしてバッテリーが上がるの?」「自分で交換できるの?」そんな疑問を解決し、快適なバイクライフを取り戻しましょう。
PCX125のバッテリー交換費用は?交換費用から交換方法まで解説! – ポレポレ日記
以前PCX125の方でバッテリーの話はしたのですが、今回はPCX160での話です。2025年モデルも登場していますが、今回のPCX160の話は2024年モデルまでの話です。今までPCX160を1年以上乗ってきて、バッテリー上がりの兆候は一度もありません。
しかし2,3年に一回はバッテリーを交換しないと、いざ動かないという事態になりかねません。なので上記の記事も参考にしていただいて、是非定期的なバッテリー交換を行ってください。そして安全運転第一で、楽しくPCX160を乗ってください。
PCX160についてです。 バッテリーランプが点灯しました。すぐに交換した方がいいんですか?PCXはキックスタートもできないのですぐに交換しないといけないのかなと思い質問しました。 しばらく走ったら消えたりするものなのでしょうか 走行頻度は毎日通勤で3キロ程度で購入から4年経ってます。
引用元:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13310030623
今日はこのあたりの質問から、PCX160のバッテリー上がりについて、具体的に記載していこうと思います。ちなみにPCX125とPCX160でバッテリーの純正品が違うようですね。
GS YUASA [ ジーエスユアサ ] シールド型 バイク用バッテリー [ 液入充電済 ] YTZ10S
PCX160の純正バッテリーは上記のものになっています。間違えてPCX125のものを購入しないように気を付けてください。しかしどうやらPCX125の適合バッテリーも使えるようなので、下記の項目でしっかり説明をしていこうと思います。
なぜ?PCX160 バッテリー上がりの原因を徹底究明
バッテリー上がりは複数の要因が絡み合って発生します。原因を知ることは再発防止への第一歩です。ここでは代表的な原因と季節的な要因について詳しく掘り下げます。バッテリー上がりでエンジンがかからない場合、その背景には以下のような原因が潜んでいます。
長期間放置による自然放電
PCX160を長期間使用せず放置すると、バッテリーは徐々に自然放電します。「久しぶりに乗ろうと思ったらエンジンがかからない!」という経験はありませんか?特に1ヶ月以上乗らない場合は注意が必要です。あまり乗らない方で球に乗るというような方は、必ず電源がつくか最初にチェックはしてください。
もしつかないようならバッテリー交換は意外と簡単なので、後で解説をしていきます。自分でやるのが嫌な方はバイク屋さんに持って行ってください。

ライト消し忘れなどの電気系統の使いすぎ
ヘッドライトやアクセサリー電源を消し忘れると、バッテリーは急激に消耗します。うっかりミスで翌朝エンジンがかからない状況になることも少なくありません。しかしエンジンをかけるとき、キーを一番左に回していないと、ヘッドライトはつきません。
しかしここで重要なのはうっかりエンジンを止めるとき、キーをシートや給油口のロック解除のボタンまで回して、そこで止めっぱなしにしてしまうことです。上記の画像の状態ですね。この状態にしてしまうと、常に通電しているのでバッテリー上がりの原因になります。是非気を付けてください。
あと下記に書いてはいるのですが、カーナビなどをバッテリーに直接取り付けてしまうと、これも電気系統でのバッテリー上がりの原因になりやすいです。詳しくは下記に関連記事を載せておくので、もし気になる方がいたら参考にしてください。

充電不良
走行中に十分な充電が行われていない場合もバッテリー上がりの原因となります。これは発電機やレギュレーターの不調による可能性があります。しかしこれは1年以上PCX160を使っていて、一回も起こっていません。ということはやはり充電不足は原因ではなく、バッテリー交換の時期なのにバッテリーを交換しなかったというのが、一番のバッテリー上がりの原因となると思います。
あなたがロングツーリングが大好きならPCX160を選ぶとは思いませんが、もしPCX160でそのロングツーリングを頻繁に行うなら、バッテリーの交換時期も逃さないようにしてください。
バッテリーの寿命
バッテリーは消耗品です。一般的な寿命は2〜3年程度ですが、使用状況によって短くなることもあります。「最近エンジンの掛かりが悪い」と感じたら寿命を疑いましょう。しかしPCX160の場合は意外とエンジンがかかりづらい場合も多々あります。
なのでかかりにくくなったから、バッテリー上がりの兆候だ、とは決めつけないでください。バッテリーの寿命を長く持たせる方法も、下記の記事に書いておきました。このようにバイクバッテリーはいくらでも長持ちさせる方法が存在するので、バッテリーの減りが激しい方は参考にしていただければと思います。

漏電
配線トラブルなどで意図せず電気が流れ続けている状態(漏電)も要注意です。専門的な点検が必要になるケースもあります。特に危険なのが以下の通りです。
- ACC電源を介さずカーナビを付けた
- ACC電源を介さずスマートモニターを付けた
- 配線管理をせず直接バッテリーにUSB電源を取り付けた
この場合は特に危険なので、必ず漏電などは気にしながら電源管理をしてください。もしこれらが嫌な方はACC電源を介して配線管理をしてください。具体的なことがわかる記事を載せておくので、もし興味があれば下記の記事から読み進めてください。

どうすれば?PCX160 バッテリー上がりの対処法をステップ解説
突然バッテリーが上がってしまった場合でも適切な対処法を知っていれば安心です。また、再発防止策を講じることでトラブルを未然に防ぐことも可能です。PCX160のバッテリー上がりで、緊急時には以下の方法で対処できます。
ブースターケーブルを使った他車からの救援
ブースターケーブルを使用して他車から電力供給を受ける方法です。ケーブル接続時には「赤→黒」の順番で端子を繋ぐこと、そして接続後に安全確認を行うことが重要です。車がある方はこちらのやり方の方が、無難かと思います。あまりいないかもしれませんが、例えばPCX160を中古で2,3年以上乗り回した車体を買ったときなどはこちらのやり方の方が有効です。
俗にいう不動車というものだと思うのですが、不動車はまさにエンジンがかかりづらい状態になっています。セルを押しても回りづらい感じになるので、車からバッテリーを引っ張ってくる方法が一番良いと思います。
ジャンプスターターの使用
ジャンプスターターは携帯型充電器として便利です。特に外出先で役立つアイテムですが、使用時には容量や端子形状など適合性を確認してください。ジャンプスターターは旅先では重宝する場合があります。今は違反車両や事故が多く見られますが、旅先でいきなりバッテリー上がりは本当にキツイです。
なので絶対に旅先では持っていけるタイプの、ジャンプスターターを持っていくとよいと思います。下記の別サイトではあるのですが関連記事を見つけたので置いておきますね。

押しがけ(MT車の場合)
押しがけは、エンジンを機械的に回転させて始動する方法ですが、PCX160はAT(オートマチック)車のため、この方法は適用できません。AT車では別の応急処置が必要になります。MTバイクにも乗る方は、このやり方は覚えておいてください。
しかしやり方が結構コツがいるようで、難しく感じています。そしてPCX160ではどうせできないやり方なので、上記のジャンプスターターなどのアイテムを持っている方が無難かと思います。下記の記事もジャンプスターターの記事なので、参考にしてください。

安心のために!PCX160 バッテリー上がり再発防止策
バッテリー上がりを一度経験すると「また起こるのでは?」と不安になります。以下の対策を講じることで、再発を防ぐことが可能です。
定期的な充電の重要性
バッテリーは定期的な充電で性能を維持できます。特に長期間乗らない場合は、専用充電器(メンテナンス充電器)を使用することで自然放電を防ぐことができます。充電器選びでは「過充電防止機能」があるものがおすすめです。
長期間乗らない場合のバッテリー管理
PCX160を長期間使用しない場合、バッテリーを取り外して保管する方法があります。保管時は乾燥した涼しい場所で、端子部分を清潔に保つことが重要です。また、定期的に充電することで劣化を防ぎます。
バッテリー上がり防止グッズの活用
市販されているバッテリー上がり防止グッズ(ソーラー充電器やバッテリーモニターなど)も有効です。これらのアイテムは簡単に取り付けできるものが多く、日常的なメンテナンスに役立ちます。バッテリー上がり防止グッズではないのですが、必要な電源をポータブル電源から引っ張ってくるという手段もあります。
下記の記事の方が詳しく書いてありますので、もし興味があれば参考にしてみてください。ただしシートバッグなどがないと使いにくい面もあるので、工夫する必要があるとは思います。

自分でできる?PCX160 バッテリー交換の基礎知識
バッテリー交換は初心者でも挑戦できる作業ですが、適切な型番と規格を確認することが重要です。また、安全対策も欠かせません。PCX160に適合するバッテリーを選ぶ際には以下のポイントを押さえましょう。
車種ごとの適合バッテリーの見分け方
PCX160に対応するバッテリー型番は取扱説明書やメーカーサイトで確認できます。「YTZ7S」などの型番が記載されている場合、それが適合するバッテリーとなります。
しかし調べてみるとYTZ10Sというものが、PCX160に適合するようなので上記のYTZ7Sと合わせて、二つ念のために持っておくのもいいと思います。
バッテリーの種類の違い(開放型、密閉型など)
開放型バッテリーは安価ですが定期的なメンテナンス(液補充)が必要です。一方、密閉型(MF:メンテナンスフリー)は手間が少なく人気があります。ただし価格はやや高めです。
あとこの話ではないのですがYTZ8Vというものも適合バッテリーとなっているようなので、下記に紹介しておきます。この項目と上の項目で紹介しているどれかを採用すれば、バッテリー交換でミスるということはないようです。
初心者でも簡単!PCX160 バッテリー交換手順
自分で交換する際には以下の手順を守ることで安全かつスムーズに作業できます。
関連動画があると便利だと思うので、載せておきました。PCX125とバッテリー位置は同じなので、作業自体が同じです。ちなみにD-Unitというものを取り付けておくと、いちいちバッテリーを外して端子を取り付ける手間はなくなります。
必要な工具
交換作業にはプラスドライバーとレンチ(サイズ10mm程度)が必要です。また、ゴム手袋や保護メガネも準備すると安全性が向上します。トルクレンチはあると非常に便利なのですが、バッテリー交換に必要かなという感じです。
しかしプラスドライバーは必須なので、丈夫なものを一本持っておくといいと思います。常に旅先に持っていけるように、シートバッグなどもあると便利ですね。
交換手順の詳細
- シート下収納スペースを開けてバッテリーカバーを取り外します。
- バッテリー端子から「マイナス端子」を先に外し、その後「プラス端子」を外します。(逆順で取り付ける際も注意)
- 新しいバッテリーを取り付け、「プラス端子」→「マイナス端子」の順で接続します。
- 端子部分をしっかり固定し、カバーを元通りに戻します。
この作業自体はプラスドライバーがあれば大丈夫なので、プラスドライバーさえあれば問題はないです。ただし上記に書かれている取り外して順と、取り付け手順は間違えないようにしてください。
注意点と安全対策
感電やショートを防ぐため、工具が端子同士に触れないよう細心の注意を払いましょう。また、古いバッテリーは専門業者やリサイクルセンターで適切に処分してください。
まとめ
トラブル時には冷静な対応と正しい知識が重要です。本記事で紹介した情報を参考にしていただき、安全・快適な走行環境を維持してください。交換自体は難しくないのですが、外すときはマイナス端子から。取り付けるときはプラス端子から、という順序があるので絶対に間違えないでください。
間違えても大丈夫と言えば大丈夫なのですが、ショートしても怖いので必ず守るように徹底して頭の中に叩き込んでおいてください。それと適合するバッテリーじゃないと結構大変なことになるようなので、上記の中から選んでおきましょう。