PCX160のオイル交換、本当に「いつやるか」で寿命が変わる理由

日頃のメンテナンスひとつで、愛車のPCX160は驚くほど長寿命になります。「オイル交換、ほんの少し後回しでも大丈夫だろう」と思っていたら、思いがけないトラブルが襲ってくることも。バイクオーナーの「次の交換タイミングだけは絶対逃したくない!」という焦りと、同時に「本当にメーカーの推奨通りで良いのか?」という疑問です。
そこに、「見落とすとどれほど深刻なダメージが及ぶのか?」という新たな不安まで加わります。結果として、交換頻度やオイルの選定、そしてDIYかショップ依頼か―現実的かつ具体的な解決策を探し始めている方も少なくありません。
PCXの現行モデル(JK05)のオイル交換の頻度についてですが、初回は1ヶ月または1000kmで交換、それ以降は1年、もしくは6000kmで交換となってますが、みなさんはどうされてますか? バイクショップで購入した際に初回1000kmでオイル交換に来てください、と言われました。
それは分かるのですが、それ以降も1000kmごとで来てください、と言われました。 あらかじめPCX購入前にオイル交換は1年、もしくは6000kmで良いという情報は得ていて、自分は車やバイクはいつも早めのオイル交換を心掛けているので、3000kmくらいで交換しとこうかと勝手に考えていました。
PCXに限らず、スクーターに乗られてる方はどうされてますか?
引用元:http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11275000391
例えばこういう疑問ですね。私も実はPCX160のオイル交換に関しては、3000㎞毎でいいのかなというのが疑問でした。上記の質問はPCX125の場合ですが、私の場合はPCX160でこの疑問を持ちました。
- メーカー推奨の交換頻度と「あなたの使い方」に合わせたベストな時期
- PCX160のオイル交換を「自分でやる」と「お店に頼む」どっちがお得?
- PCX160のオイル交換時期は「走行距離」と「期間」で決めるのが基本
バイク屋さんからは3000㎞毎か、私の乗車頻度だと2000㎞の方がいいかなと言っていました。今日はこの辺の自分の疑問を解消したかったので、自分でいろいろ調べてみて最適なPCX160のオイル交換頻度を探ってみたいと思います。
メーカー推奨の交換頻度と「あなたの使い方」に合わせたベストな時期
PCX160のオイル交換時期は、新車時の慣らし運転後「1,000kmまたは1か月」での交換が推奨されています。また、その後は「走行6,000kmまたは1年ごと」の交換が基本です。実際には、「いつも渋滞路を走る」「短距離運転が多い」「高回転で走る場面が多い」などのシビアコンディションで使われる場合、「3,000km」や「半年ごと」の早めの交換が寿命維持に効果的です。
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…とは今まで言っていて私もこの頻度を守って、オイル交換を行ってきました。結構大きな事故が起きてしまったにも関わらずよく走ってくれているので、この頻度で基本的にはOKのようです。ウーバーイーツは最近24㎞以上先のお客さんに届けろ、みたいな案件がよく飛んでくるのですが。一件で24㎞以上走るようなものなら、オイル交換は2000㎞毎ぐらいでも足りないかもしれないですね。
今後は上記の記事のようにフォルツァ250になる、という話をさっきバイク屋さんにチラッとしてきたので、今後はフォルツァ250でのメンテナンス方法を確立する必要があると思います。フォルツァ250になるとオイル交換もオイル量が違ってくるので、いろいろイメージを膨らませながら作業を練っています。
PCX160のオイル交換時期は「走行距離」と「期間」で決めるのが基本
オイル交換のタイミングは、走行距離だけでなく期間にも注意を払うことが寿命維持の鍵。ホンダ公式の推奨は「6,000kmごと、または1年ごと」で、より頻繁に乗る方は距離を、あまり乗らない方は期間を目安にするのが合理的です。
また、新車から初めての交換は「1,000kmまたは1か月」で行うことでエンジン内部の初期不純物をしっかり排除できます。多忙なユーザーの「あれ、まだ2,000kmしか走ってなかったのにオイル真っ黒…」という驚きもよく聞きますが、経年劣化や短距離移動の繰り返しでもオイルは酸化しがち。「距離と期間」両方の目安を忘れず記録することが、愛車のトラブル予防につながります。
- フードデリバリーでPCX160を使用
- ほぼ毎日PCX160を走らせる
- 朝4~5時間PCX160を走らせる
- 夜も同様の時間PCX160を走らせる
このような条件下の方なら、タイヤ交換と同様オイル交換も実は6000㎞ぐらいでもOKじゃないかなと思っています。先ほどからしつこく言っているかもしれませんが、この考え方は排気量が大きいバイクほど有効な考えだと思っています。フォルツァ250は装備も豪華なので、逆にこういったエンジンオイルのことは気にしているぐらいでいいのかもしれないです。

シビアコンディションでの走行はオイル交換を早めるべき理由
シビアコンディションとは、短距離走行の繰り返しや信号待ちの多い渋滞路、坂道や高回転域の長時間走行など、エンジンに負荷がかかりやすい使い方を指します。こうした使い方ではオイルが通常より早く劣化し、潤滑性能の低下や不純物の蓄積が進行しがちです。
- 毎日通勤で混雑した市街地を走る
- 週末に峠道を攻める
- 後ろから車のビタ付けに遭う
こういったシチュエーションは、通常目安よりも倍速でオイル消耗が進みます。メーカーの定期的な6,000km交換よりも、3,000km前後の早め交換が推奨されるのは、こうした負荷状況による内部摩耗やカーボン蓄積が原因。愛車の寿命やエンジンコンディションを守るためには、使い方や走行環境を考慮した頻度管理が必要です。
ウーバーイーツなんかでPCX160を走らせていると、自然と後ろから車のビタ付けに遭うなんて珍しくなくなります。それどころか横から追い抜こうとして前を取ってくる変な車も多いので、オイル交換が大変になる恐れもあります。簡単に言えば走行頻度が多く、交通量の激しい道路を意味なく走らされる方は、オイル交換の頻度は自然と多くなるのが常だということです。
PCX160のオイル交換を「自分でやる」と「お店に頼む」どっちがお得?
オイル交換は自分でやるか、ショップに頼むか意見が分かれるポイントですが、費用面だけでなく手間とリスクも総合的に考慮すべきです。自分で交換する場合、材料費(オイル、ドレンボルトのガスケットなど)は約1,000円から2,000円程度で、作業は慣れれば30分〜1時間程度。
工具は六角レンチやジョッキ、廃油の処理容器が必要で、初心者は手順や安全面に十分注意が必要です。一方、バイク用品店やホンダドリームなどのプロに頼む場合、作業工賃込みで2,000円から4,000円が目安。手間や失敗リスクが少ないのがメリットです。特に、初めての交換や整備に自信がない場合は安心感があります。
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私の場合は自分でやっています。その理由はバイク屋さんとリスケしないといけないからです。そしてバイク屋さんだって非常に面倒くさがるに決まっているので、バイク歴が長くなればなるほど自分でオイル交換の方法は覚えてしまった方がいいと思います。
上記の記事には必要なトルクレンチなども載っているので、持っていない方は事前にトルクレンチも持っておくといいと思います。もちろんNmなどの規定トルクが測れるプレセット型のトルクレンチである必要はありません。普通のトルクレンチはそれほど高くないのと、大陸製のもので問題なく使える場合が多いのでAmazonなどで安いものを購入しておくといいと思います。
自分でやるオイル交換:費用・難易度・失敗しないためのステップ
自分で交換する場合は、以下の手順が基本となります。事前に道具と廃油処理の準備を完璧にしておくことがリスク軽減の鍵です。
- エンジンを5分ほど暖気し、オイルを柔らかくする。
- 12mmのドレンボルトを六角レンチでゆっくり外し、オイルを完全に抜く。(廃油容器必須)
- オイルフィルターカバー(17mmボルト)を外し、フィルターの清掃または交換を行う。
- ドレンボルトのガスケットを新品に交換し、ボルトを締める(締めすぎ注意)。
- 規定量0.8〜0.9Lの新しいエンジンオイルをジョッキとジョーゴで注入。
- エンジンを10秒程度空ぶかしし、数分待ってオイルレベルゲージで量を確認・調整。
オイル交換に関してはエーモンのポイパックというものが登場してから、自宅で気軽に簡単にオイル交換をできるようになりました。なおギアオイルの交換というものもあるのですが、もし自分でやる方はエンジンオイルと基本的には同じものを使用してもOKなようです。詳しくは下記に関連記事があったので、興味がある方は一読していただければと思います。

オイル交換に必要な道具リストと選び方
オイル交換に最低限必要な道具は次の通りです。重要なのは正しい種類やサイズを選ぶことです。 下記に必要な道具を書いていますが、ドレンボルトガスケットだけはちゃんと購入しておくことをおススメしています。
- 六角レンチ(12mm、17mm):ドレンボルトとフィルターカバー用
- オイルジョッキとジョーゴ:オイル注入をこぼさず行うため
- 廃油受け容器:使い終わったオイルの安全な処理に必須
- 新品ドレンボルトガスケット:オイル漏れ防止に重要
- ウエス:作業周辺の汚れ防止
これらを事前に揃え、使いやすいもの、評判の良い製品を選ぶのが安全かつ効率的です。道具ややり方に関しては下記の記事で書いています。古い記事なのですがやり方の手順などもしっかり網羅されているので、もしよろしければ一読していただければと思います。

PCX160のオイル交換時期は「走行距離」と「期間」で決めるのが基本
PCX160のオイル交換は走行距離と期間、どちらか早い方を基準にすることが基本です。メーカーの公式マニュアルでは、初回のオイル交換は「1,000kmまたは1か月」、その後は「6,000kmまたは1年ごと」に交換することが推奨されています。ただし、日常的に使う環境や運転スタイルによっては、より短い距離や期間での交換が望ましい場合もあるため注意が必要です。
しかし最近2000㎞毎でも遅すぎると思っていたのですが、この動画を見ていてちょっと考え方が変わっています。オイル交換って果たして頻繁に行うべきなの?と。
- リアサスもOK
- タイヤもOK
- ブレーキパッドもOK
であれば大事なのはオイル交換の頻度になります。だってエンジンオイルはバイクの走りの要になりますから。今後この考え方が必要なのはフォルツァ250の方です。フォルツァ250はエンジンオイルの量も非常に多く、逆に頻繁に交換していて果たして順調に走るものなのかな…というのが私の考え方です。
全く交換しないのも問題ではあるものの、3000㎞毎じゃないとダメというのは私もちょっと違うのかなーと正直思っていました。仕事で使う車体であるのでこの辺のオイル交換の適正な交換頻度は今後も探り探り行っていこうかなと思っています。
PCX160のオイル交換に使うべき「正しいオイル」の選び方
PCX160のエンジンオイル選びは、性能維持とエンジン保護の要であり、適切な種類と規格を選ぶことが必須です。ホンダ公式では純正オイル「ウルトラG3」や「ウルトラE1」が推奨されており、これらは低燃費性能とエンジン内部の清浄効果に優れています。
一方で、社外品の高品質な10W-30規格オイルも一般的に好まれ、気候や走行状況に応じて粘度を選ぶことも可能です。専門用語の「粘度」とは、オイルの流動性を表す指標で、数字と文字(例:10W-30)は冬期(W)の粘度と運転時の粘度を意味します。
特にPCX160はスクーターなので、10W-30がバランス良く使用されています。選ぶポイントは粘度のほかに、API(アメリカ石油協会)やJASO(日本自動車規格)による性能規格も重要で、高い規格は耐摩耗性や酸化防止に優れ、エンジンの長寿命化につながります。
PCX160に関しては別にUltra E1を選んでおけば大丈夫だとは思います。これ以外に適正なオイルがないなーというわけではないので、ハッキリ言って10W-30でなくても好きなものを試してみるのもいいと思います。バイク屋さんは確かこれではなく10W-40のWAKO’Sのエンジンオイルを、オイル交換時に交換してくれたと思いました。
PCX160のオイル交換と一緒に確認したいメンテナンス箇所
オイル交換と同時に確認・点検すべきはエンジンオイルフィルター、エアフィルター、プラグ、そして冷却系統です。
- エンジンオイルフィルター:オイル中の不純物を除去し、長期間清浄なオイルを保つために必要で、通常2回に1回のオイル交換ごと(6,000〜8,000km)での掃除や交換が推奨されます。
- エアフィルター:ホコリやゴミの侵入を防ぎ、エンジン性能に直結するため、汚れていたら交換や洗浄を行いましょう。
- プラグ:燃焼効率のカギとなる消耗品で、点火トラブル予防に定期的なチェックが欠かせません。
これらのパーツは専門店での点検も推奨されますが、自分での確認も可能です。全体のメンテナンスを一緒に行うことで、コストの削減とトラブル予防につながります。メンテナンスチェックリストを活用し、日常的に簡単な点検を習慣化することも長期的に効果的です。
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この中なら意外とエアフィルターの交換が効果的で、プラスドライバーがあれば交換可能な簡単なアイテムです。しかし交換してみると走りのパワフルさが格段に違うので、是非試していただければなと思います。そしてプラグ交換ですがこちらは点火が悪いと感じたら、多分交換の時期です。下記に一応プラグに関しても記事は載せているので、もしよろしければ参考にしてください。

自分でできる日常的なPCX160のメンテナンスチェックリスト
PCX160のオイル交換は専門知識がなくても自己メンテナンスが可能なため、定期的に点検リストをチェックすることが長持ちの秘訣です。
- エンジンを数分暖気しオイルを温める
- 12mmのドレンボルトを六角レンチで緩めて古いオイルを完全に抜き取る
- 17mmボルトのオイルフィルターカバーを外す
- フィルターの状態を確認し必要に応じて清掃または交換します
- ドレンボルトのガスケットは毎回新品に交換
- 新しいオイルの適量は0.8L〜0.9L
この作業で絶対にやらないといけないのが、新しいオイルがエンジンをかけたとき減り続けているかどうかを確認することです。意外と減っていることもあるので、減っていることをフィラーの網目にオイルがちゃんとかかっているかを確認しながら、しっかり継ぎ足していくことです。

あとエンジンオイルの交換を済ませたら、タイヤのチェックもしっかり行ってください。タイヤがこのような状態になっていると非常に危険です。是非エンジンオイルと同様タイヤの交換も怠らないように気を付けてください。

PCX160のオイル交換に関するよくある疑問を徹底解決
PCX160オイル交換にまつわる代表的な疑問や不安を解消することは、バイクメンテナンスの第一歩です。まず「オイル交換を怠るとどうなるのか」ですが、オイルが劣化するとエンジン内部の摩擦が増え、潤滑不足や過熱で重大な故障につながります。結果的に修理費用が高額になるため、定期交換は経済的にも重要です。
- 交換頻度はどれくらい?:初回1,000km、その後6,000kmまたは1年ごとが基本
- どのオイルを使うべき?:ホンダ純正のウルトラG3や社外の高品質10W-30オイルがおすすめ。バイク屋さんはWAKO’Sの10W-40のエンジンオイルを使用。
- オイル交換の費用はいくらくらい?:DIYなら材料費込みで1,000~2,000円、ショップ依頼は2,000~4,000円が相場。基本的にはDIYで済ませるのが一般的。もちろんショップ依頼でもOK。
最後に、メンテナンス記録簿をつけることも忘れてはなりません。記録を残すことで、次回交換時期の判断が容易になるほか、トラブル発生時の対応にも役立ちます。これらを踏まえて、PCX160の健康を守るための知識を持つことが重要です。
オイル交換の他ならこういうカスタムを検討するのも、面白い一手になるかもしれないですね。今後PCX160に乗ることがあれば、少し検討してみようかなと思います。しかしこのスマホで速度が測れるとか本当にフォルツァ250になったらどうなるのかなと楽しみでならないですね。

まとめ
PCX160のオイル交換は、単なる消耗品の交換以上にエンジン寿命や走行性能を左右する大切なメンテナンスです。最近どうもオイル交換を頻繁に行いすぎではないか?という疑問から、この記事を今日書くためにいろいろ調べることになりました。
頻繁に走る方もPCX160のオイル交換頻度は6000㎞ぐらいでもいいのでは?
というのがこの記事での結論になっています。オイル交換は本当に手間もかかる上に面倒くさいので、正直交換頻度は低い方がいいんですよね。しかし当然面倒くさがっているとバイクは正直なので、PCX160の走りは異常に悪くなっていきます。なので交換しないもだめ、交換が速いのもだめ。
ということで6000㎞毎ぐらいで今後はやってみようかなと思います。それより私の場合はタイヤが非常に摩耗が激しく、今そちらの方が問題になっています。PCX160も今後選ぶ可能性が高まっているフォルツァ250もいいバイクではあるのですが、その代わりパーツの摩耗には気を付けないといけないです。
エンジンオイルの交換と一緒に気にしないといけないのがタイヤなのですが、私はPCX160に今後ももし乗るならリアサスペンションも交換するかなーと思います。最近この辺のパーツの問題が結構深刻になっています。深刻というより交換しちゃった方がいいかなーと思っているパーツの一つです。多分このパーツなら2025年モデルでも取り付けられるんじゃないかなという無責任なことを言ってはいけないのですが。
しかしバイク屋さんからはヘッドやハンドルカバー以外は、変わりはないと聞いているので多分取り付け自体は問題なく行えるんじゃないかなと思っています。2025年以降もPCX160で楽しく走るための一つの参考にしていただければと思います。
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