バイク屋さんがオイル交換嫌がるんだけど…
ちゃんとどのバイク屋さんで買うべきか?は、しっかり選びたいところではありますが。
バイクのことを少し勉強するだけでも、バイクのオイル交換ぐらいは誰でもできるようになります。
ただしバイクのオイル交換は以下の点で個人がやるのは面倒なことが多いのも事実です。
- 場所を選ぶ
- 道具が結構多めに必要
- ドレンボルトを外す工具も必要
この3つでも面倒なのにいろいろ手間がかかるので、私はバイク屋さんにオイル交換を依頼しています。
自分で?店で?PCX160のオイル交換を徹底解説! – ポレポレ日記 (poreporejpn.com)
しかし私も時間がないので、今回は上記の記事を踏まえて、自分でエンジンオイルを交換しようと思います。
この記事はバイク屋さんにオイル交換を嫌がられて、断られる場合に読んでいただければ嬉しく思います。
今日はオイル交換のメリットから、バイク屋さんがオイル交換を嫌がる理由、そして嫌がられた場合の個人でオイル交換をするときの道具の紹介までさせていただきます。
バイクの性能を最大限に引き出す!オイル交換の重要性とプロの技術
バイクのパフォーマンスと長寿命を保つためには、定期的なオイル交換が不可欠です。
この記事では、オイル交換がバイクに与える影響と、プロのバイク屋が提供するオイル交換サービスの利点を紹介します。
バイクにおいてオイル交換は心臓に流れる血液と同じです。
バイクは冬になるとエンジンが掛りにくくなりますが、それも人間が冬になると外に出たがらないのと同じです。
なのでオイル交換はバイクを安全に楽しむためには、絶対に必要な作業だと思ってください。なおエンジンオイルの交換にはトルクレンチがあると便利です。この間購入したトルクレンチが非常に役立ったので、ご紹介させてください。
もしトルクレンチがない方はプレセット型ではないのでNmは測れませんが、基本的にボルトの取り外し作業は行えます。駆動系のメンテナンスをしたい方は、プレセット型のトルクレンチかデジタル型のトルクレンチを一本持っておきましょう。
オイル交換の重要性
- エンジンオイルの役割とその重要性: エンジンオイルは、エンジン内部の摩擦を減少させ、冷却し、内部を清潔に保つ役割があります。古くなったオイルはこれらの機能を果たしにくくなり、エンジンの性能低下や故障の原因になります。
- 古いオイルがバイクに与える悪影響: 使用済みのオイルは粘度が変化し、摩擦を十分に減少させられなくなるため、エンジンの摩耗を早めます。また、汚れや金属粉が混入することでエンジン内部を汚染し、性能を低下させます。
- 定期的なオイル交換のメリット: 定期的なオイル交換は、エンジンを最適な状態に保ち、性能の維持や燃費の向上に寄与します。また、エンジンの耐久性を高め、大きな修理コストの発生を防ぐことにもつながります。
人間も運動しすぎると血流が悪くなったり、逆に動かなさすぎても血液が黒くなったりすると思います。
エンジンオイルの交換は、そのだめになった血液を抜いて、新しい血液に入れ替える作業だと思ってください。
そう考えると必須作業なのはわかっていただけると思います。
プロのバイク屋によるオイル交換のメリット
- 専門的な知識と技術: プロのメカニックは、バイクの各モデルに最適なオイルを選定し、適切な交換方法を用いることで、エンジンを最良の状態に保ちます。
- 高品質なオイルの選択: プロのバイク屋では、高品質で性能の高いオイルを選定し、バイクの特性に合わせた最適なオイルを提供します。
- エンジンの状態診断とアドバイス: オイル交換時にはエンジンの状態もチェックされ、必要なメンテナンスや将来の問題に対するアドバイスが得られます。
工賃2,500円ぐらいなのですが、持っていく手間を無視するか、自分でやる面倒くささをお金で買うか、と言う2択だと思っていただければいいと思います。
自分で行うオイル交換との違い
- 自己交換のリスクと限界: 自分でオイル交換を行う場合、適切な知識や道具がないと、エンジンに損傷を与えたり、不適切なオイルを使用するリスクがあります。
- プロによるサービスの付加価値: プロのバイク屋では、適切な工具や設備を使用し、エンジンに最適なオイル交換を行うことで、バイクの性能を維持し、将来的なトラブルを防ぎます。
- バイク屋さんと仲良くなれる: バイクの知識が乏しい人は、バイク屋さんと雑談が安全運転のヒントになったりするので、バイク屋さんと仲良くなるチャンスでもあります。
最近は私も自分でオイル交換を行うようになっていますけど、タイヤ交換も自分でやってしまうかもしれないですね。今は私もオイル交換は自分でやっていますが、工賃を考えても別にどちらでもいいように感じます。
自分でやった方が確かに安いですが1,000円程度の違いしかないので、オイル代も工具代もかかるのでお金をかけたくないという方は持ち込みOKの店舗を見つけて、作業をしてもらった方がいいかもしれません。
オイル交換の頻度とタイミング
- メーカーの推奨する交換頻度: バイクメーカーは、モデルごとに推奨するオイル交換の間隔を設定しています。これに従うことが、エンジン性能の維持には最も良い方法です。
- 走行条件に応じた交換スケジュール: 頻繁に短距離走行を行う、過酷な条件で使用するなど、使用状況によっては推奨間隔よりも頻繁な交換が必要になることがあります。
- ストップアンドゴーが激しいとき: 黄色信号や赤信号で止まることを「ストップアンドゴー」と言いますが、ストップアンドゴーを頻繁に繰り返しているとエンジンに負担が大きくかかります。
ストップアンドゴーを基本としているバイカーさんは、バイクの走行距離を約2000km以下でオイル交換も、やりすぎではないと思います。
オイル交換のプロセスと注意点
今回も一応解説動画を載せておきます。
この項目はもしバイク屋さんにオイル交換を嫌がられて、自分でやると決意したとき読み進めてください。
動画でも解説されていますが、PCXの場合は新しいエンジンオイルを入れた後は、センタースタンドを立ててください。
あまりないとは思いますが、センタースタンドって折れる場合もあるんですよね。
なので必ずスクーターの場合はセンタースタンドは購入するなり、なんなりして直しておいてください。その方が便利だと思います。
ステップ 1: 準備
- オイルパン、新しいオイル、オイルフィルター、レンチセット、ファンネル。
- 必要な量のオイルと適切なタイプのオイルフィルターを用意します。
- エンジンを温めるためにバイクを数分間稼働させ、オイルを温めます。
オイルパンとはこのような容器のことです。適切な処理の方法があるので、次に紹介します。くれぐれも火傷をしないよう、オイルの扱いには気をつけてください。オイルパンは一応参考程度にご紹介しておきますが、ご自身が気に入ったオイルパンを使用してください。
ステップ 2: 古いオイルの排出
- バイクを安全な場所に停め、メインスタンドまたはサイドスタンドに立てます。
- オイルパンをオイルドレインプラグの下に置きます。
- レンチを使ってドレインプラグを緩め、古いオイルを排出させます。
ドレンボルトなどをなくさないよう、保管方法も考えてオイル交換を行ってください。あとこの段階でドレンワッシャも交換します。M12でもサイズが合わない場合があるので、わからない場合は下記の商品を参考にしてください。
ステップ 3: オイルフィルターの交換
- 古いオイルフィルターを取り外します。これが固く締まっている場合は、オイルフィルターレンチが必要です。
- 新しいオイルフィルターに新しいオイルを少し塗り、手でしっかりと締め付けます。
- 規定の25Nmで締め付ける
※走行距離なども覚えておいてください。
そうするとオイルの黒さなどで、適切な走行距離によるオイル交換が見極めやすいです。
例えば1ヶ月の間に2000km走行して、オイルが真っ黒だったら2000kmより短い走行距離でオイル交換をするのが適切、ということでいいです。
オイル交換時はそれほど規定トルクは考えなくてもいいとは思うのですが、もし不安であればデジタル式のトルクレンチを持っておくと便利かと思います。下記のトルクレンチは100Nmを超える規定トルクが必要な部分のメンテナンスには使えないので、そのあたりは是非気を付けてください。
ステップ 4: 新しいオイルの注入
- ドレインプラグを元に戻し、適切に締め付けます。
- エンジンの上部にあるオイル注入口を開き、ファンネルを使用して新しいオイルを注ぎます。
- 指定された量(PCXは最新モデルで800ml)を注ぎ、オイルレベルをチェックします。
※バイクごとにエンジンオイルの量が決まっています。必ずバイクごとの適切なオイル量を知っておいてください。
そうしないと血液と同じなので血液が多すぎて、バイクのエンジンが回らないという事態になりかねません。しかし820mlとか入れましたが問題なく走ったので、あくまで800mlよりはるかに上とか遥かに下でなければ問題はないようです。
あとオイルジョッキのノズルが届かないというレポートも各PCXライダーから出ていますが、キタコのオイルジョッキをずっと使っていてオイル漏れもなく使用できているので、もしオイルジョッキでお悩みの方の参考になったらいいと思い、私が使っているキタコのオイルジョッキをご紹介しておきます。
このオイルジョッキならPCXのエンジンオイルの挿入口に、オイルジョッキのノズルが届くはずです。
ステップ 5: オイルレベルの確認と最終チェック
- オイルレベルゲージを使ってオイルの量を確認します。
- オイル漏れがないかエンジン周りをチェックします。
- エンジンを数分間稼働させ、オイル圧警告灯が消灯することを確認します。
その後走る予定があるならそのまま走ってもOKなのですが、もし予定がない方はその場で暖機運転を行ってください。ただし周りに迷惑になる場所では絶対に行わないようにしてください。
ステップ 6: 使用後のクリーンアップ
- 使用したオイルは適切に処分します。多くの自動車部品店では古いオイルのリサイクルを行っています。
- 作業場所を清掃し、ツールを片付けます。
- 各自治体の処理方法で廃油を処理してください。
必ず適切な廃油箱に入れて、オイルのリサイクルを行ってください。
オイル交換は行う場所も重要なので、できそうにない場所にしかバイクを停められないなら、バイク屋さんに任せてしまったほうが速いです。
オイル交換時のチェックポイント
オイルの量や質、オイル漏れの有無など、オイル交換時にチェックすべき重要なポイントを説明します。
バイクごとに必ず決まったオイルの指示があると思います。
PCX125やPCX160だと、800mlが推奨となっています。しかしこの800mlがちょっと曲者で、ちょうど入れてフィラーで確認するとなんと網目に引っかかっておらず、足りていないというケースがあります。
なので900mlぐらい余分に入れておくといいように感じます。ちなみに余ったエンジンオイルは他のメンテナンス時に使うことがあるので、捨てずに保管しておくことをおススメします。
あと暖機運転をするので必ずオイルは熱くなっています。扱いにはくれぐれも気をつけてください。夏はそのままでもエンジンオイルが抜ける可能性がありますが、冬場はエンジンオイルが冷えてなかなか出てこない場合もあります。
外に3分ぐらい一応走ってからエンジンオイル交換をするなど、工夫を凝らしてください。面倒ならバイク屋さんの持ち込みでもOKだと思います。
バイク屋がオイル交換を嫌がる?その裏にある真実とは
バイクオーナーが直面する意外な疑問の一つに、「なぜ多くのバイク屋はオイル交換を嫌がるのか?」というものがあります。
この背景にある問題は、バイクメンテナンスの世界に精通する専門家ならではの理由が隠されています。
バイク屋さんは基本的にオイル交換はしてくれます。ただし購入者にだけだったり、いろいろ向こうも差別化は図ってきます。
しかしいくら差別化を図っていても、オイル交換ぐらいはやってくれるショップでバイクを購入するべきだと思います。
SuzukiのBanditのような扱いにくいバイクをメンテナンスしてくれるバイク屋さんもあるほどです。
この問題はとりあえず「そのバイク屋さん次第」と以外言いようがないです。
しかし基本的に持ち込みを嫌がるバイク屋さんは、結構多いように感じます。
バイク屋さんにオイル交換を持ち込みすると、約2500円程度かかります。
アポイントは絶対に取って、空いている日を確認したほうがスムーズにオイル交換が進みます。
まとめ
バイクの健康とパフォーマンスを維持するためには、適切なオイル交換が必須です。
プロのバイク屋でのサービスを利用することで、安心と信頼のメンテナンスを享受できます。
2500円程度であれば、バイク屋さんに任せてしまってもいいと思います。
バイク屋さんに嫌がられる場合もあるので、必ずご自身のバイク購入店で確認してください。あとオイル交換時にはあまりいらないかもしれませんが、PCXのカウルなどを外すときやオイル交換のときも、電動のインパクトドライバーがあると非常に便利かと思います。
電動インパクトドライバーはネジを外したり取り付けるための道具ですが、上記のようなソケットを取り付けることも可能です。
上記のようなソケットを付けると、ボルトみたいなタイプのマイナスや十字の切れ込みのないネジでも、取り外しが可能です。上記の道具を電動インパクトドライバーに取り付けるだけでボルトのようなネジも取り外しができます。
この電動インパクトドライバーがあると非常に便利なので、一本持っておくとエンジンオイルの交換以外の作業でも問題なく作業が進められるのではないかと思います。
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